関西将棋会館 将棋博物館廃止について

2006-08-04 04:03:25 | 将棋
 神崎七段が将棋博物館についての意見募集をしていたので、昨年末に話が出たときに思いついたことを書いてみようと思った。が、既に終ったようなので送るのをやめた。何より後ろめたくて送れない(笑)。
以下、本文。

 日頃、日本将棋連盟に対して後ろめたいことにいそしんでいる者ですが、将棋博物館に
ついての意見を募集中とのことで、意見を述べさせていただきます。
 とは言っても、博物館の在り方についてではなく、所蔵物の取り扱いについてです。
 将棋雑記おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせいを読んだ限りでは
すでに将棋会館内の博物館の閉鎖は覆らないようですし。将棋連盟のホームページと日本
棋院のホームページを比較しても明かなように、連盟は一部の棋士を除いて将棋史に関心
がなく、また歴史と伝統を利用することにも消極的な印象が否めません。囲碁殿堂資料館
並みの施設は夢のまた夢、以下の意見も似たようなものですが…

 関西将棋会館のホームページによると所蔵物は1000点、うち文書資料が400点とのこと
ですが、後者を増強する形で“大橋将棋文庫”(仮名)の設立を大阪商大にお願いできな
いでしょうか。設立には資金が必要ですし、維持費も必要ですが、利点があります。
1.散逸する怖れが低くなる
2.将棋に関する史料収集の核となることが期待できる
3.一般人の閲覧が容易になる(設置方法によりますが、大学図書館内の一部として取り
 扱ってもらえるなら、他の公立図書館や大学図書館で「大橋将棋文庫閲覧」を目的とし
 て紹介状を発行して閲覧することが可能ですし、別室管理まで行ってもらえれば小額の
 利用料を対価にした閲覧も考えられます。)

 そのうえで、将棋連盟の寄贈の真意が、連盟にとって利益を生まない不要物だから、と
いうのでなければ、維持費の一部を負担してつながりを保って欲しい。ただ連盟がお金を出
すというのでなく、名人がタイトル料の一部を支出する(実際は朝日新聞社に負担してもら
うことになります)と、将棋史と名人を結びつけることができて、形式として面白いと思い
ます。


以上本文。
参考
ある棋士の日常 2006/07/30 (日) 江戸城を復元した対局室で指すということの責任
ある棋士の日常 2006/08/02 (水) 博物館の行く末と「道」について
将棋雑記 「続・続・将棋博物館の消滅について」
将棋雑記 「続・将棋博物館の消滅について」
古書追跡でわかった将棋博物館の閉鎖(1)
古書追跡でわかった将棋博物館の閉鎖(2)
将棋博物館に関する神崎健二七段からのコメント
囲殿堂資料館は、ちょっとねえ
勝手に将棋トピックス [将棋界] 将棋博物館が閉館へ?
将棋雑記 「続・続・続・将棋博物館の消滅について」(23日追加)

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