北朝鮮の金正恩政権は、核兵器の開発は成功して、アメリカの先制攻撃に対する反撃力は実現したと宣言した。
あとは、国防を優先しながら北朝鮮の経済開発に向けて、国民の一層の奮起を促す、正月の演説を行って鼓舞した。
その一つの具体策として、1月9日に、韓国の要人との会談を設定して数々の課題の意見交換をしたい意向を表明している。
当面は、韓国での冬季オリンピックを成功させることに、北朝鮮も協力体制をとることを提案している。
北朝鮮は冬季オリンピックに代表選手団を派遣して、南北対話の機運を作るきっかけにしたい意向だ。
韓国政府は、冬季オリンピックの成功は、現在の重要国策であり、そのために、米韓の共同軍事演習の延期をアメリカの要請している。
北朝鮮のアピールは、この機運を利用して、アメリカのトランプ大統領の機先を制する動きに出たと見られる。
何はともあれ、対話を開始するきっかけは、絶対に生かすべきだ。
この機会に、休戦協定の前進を図る議論を始めることが重要だろう。