たとえば模型道楽

1/72 F3D スカイナイト

ソードのF3Dスカイナイト、後の改称でF10。と言っても、何それ、と言われそうな機体ではあるがこれもハイネマンの設計だ。1950年に生産が始まり70年に退役という記録だけでも使い易い飛行機だった事が判る。レーダー装備の夜間戦闘機だったのだが大きい機体と安定した飛び方が気にいられ晩年はECMを生業とした。あだ名はそのサイズと形から「鯨」。A3がやはり「鯨」と呼ばれていたが、こっちが元祖だ。

その昔、マッチボックスと言うちょっと変った英国メーカーが有って非常にマイナーな機体をどんどん発売してくれていた。昔の製品なので、筋彫りをおごっても運河彫りと揶揄され、バンダイ風多色モールドで、どうだ、と売り出しても余り客の反応は無かったように思える。そのシリーズにはF3DとかTV2が有って、当事唯一無二だったせいもありUSNファンとしてはつい手を出したものである。残念ながら眼高手低の輩にはすっきりした姿に仕上げるのは非常に困難な製品だったこともあり、両方とも作るのを諦めたというトラウマが有る。数十年のち、ソードが新規発売してくれたので懐かしくて購入した。

簡易インジェクションでも、昔のマッチのそれよりはずーっとプラモデルになっているのは時の流れ故。ただし、タミヤ、ハセと比べるのは酷でそれなりの工作が必要だった。インテイク周りを一体感が出るように組むのが一番の難関でインテイクが丸くなるようパイプを嵌め込んだりしてある。地上ではテイルバンパーは降りているのでダンパーを追加。前脚は長すぎるので脚柱根元のT部を削り丸棒として脚庫の天井に開けた穴に差込み、調整。やはり、簡易キットなりの小細工は必須だ。でも、マッチをここまで仕上げる手間よりずーと楽だった。尚、その形ゆえ3分割になってしまうキャノピーの透明度はエアの新製品よりも良い。

キットは朝鮮戦争時の夜戦仕様だったので、これまた骨董品のマイクロスケール(マッチに使うつもりで買ったはず。物持ちが良いのかナンなのか。)を掘り出しVMCJ-2のF3D-2Q(EF10-B)にした。EA6で有名なバニーは既にこの機体から有るのだが、あれデカールシートには片側分しか無いよ、と言う訳でEFと改称するまえの-2Q。実機もヌボーっとしたスタイルなので一生懸命作ってもぱっとしないのが難点か。

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