久しぶりに極私的至高の名盤です。少し前にちょこっと書き込みしましたが、第2期ピチカートファイブ(田島貴男ヴォーカル)の名盤ベリッシマ。'88年の作品です。ピチカートを知ったのは、大阪梅田LOFTのWAVEに通い詰めていた頃、女性上位時代につながるミニアルバム3枚連続発売の頃で発売日に買いに行ってたのですが、その音楽の有り様の新しさに驚愕しかなりハマリました。(似た様なバンドもちょっとやった。。。)ただその後の小西康陽はその頃の自分のコピーを繰り返している様にしか見えず。高波慶太郎が抜けた頃からは聴かなくなりましたが。。。そう言えばトンプソンツインズもジョーリーウェイが抜けてからは深みが無くなったと言うかあっさりしちゃってつまんなくなりました。。。。話がそれましたね。ピチカートにハマり始めた頃に当然このCDも買って聴いていたはずなのですが、何故かピンと来なくてその後何年かしてから...(イロイロ歳取ってから....)あらためて聴くと。沁みる沁みる。こんないいアルバムだったのかと。僕が不覚にも共感してしまったのは三十男の情けない心情を描いた詩の世界感。その世界を固めるバックトラックの完成度のなんと高い事か。。。比較すると怒る人も居るかも知れませんが、僕の中ではドナルドフェイゲンのナイトフライとかのAORの名盤と同等の位置づけです。(言いすぎ?)でこのアルバムでベースを弾くのが渡辺等さん。リアルフィッシュやShi-Shonenといったニューウェイブ出身なのに何でこんなグルーヴィーで大人なベースが弾けるのか。。。不思議な人です。ちなみにドラムは田島貴男とオリジナルラブでも活躍した宮田繁男氏。この人のドラム大好きです。派手すぎない渋いスネアやスプラッシュの使い方。オーソドックスなのに耳が離せない魅力がある。ギターに斉藤誠、キーボードに中山努。凄いメンツですね。悪い訳が無い。今何年かぶりに聴き直してますがやっぱり沁みる。。。ヤバイなー。 あ。それとこのいかにも60年代なジャケットワークも素晴らしいですね。アートディレクターは大御所の信藤三雄氏。古いフランス車のカタログを何冊か持っているのですがこんな感じですよ。渋くてポップ。おしゃれって言葉が軽くならずにしっくりくる感じ。ああ。また話がそれた。その後このメンツで女王陛下の...、月面軟着陸と2枚のアルバムを出しますが、ここでいきなり完成してしまった世界観を小西氏がどんどん壊して行ってる感じ。それはそれで違う意味において良いアルバムだと思うのですが、個人的にはやはりこのベリッシマが一番です。
最新の画像[もっと見る]
- FENDER USA / Precision Bass American Professional Series Antique Olive(2017) 1年前
- FENDER USA / Precision Bass American Professional Series Antique Olive(2017) 1年前
- FENDER USA / Precision Bass American Professional Series Antique Olive(2017) 1年前
- FENDER USA / Precision Bass American Professional Series Antique Olive(2017) 1年前
- FENDER USA / Precision Bass American Professional Series Antique Olive(2017) 1年前
- FENDER USA / Precision Bass American Professional Series Antique Olive(2017) 1年前
- FENDER USA / Precision Bass American Professional Series Antique Olive(2017) 1年前
- FENDER USA / Precision Bass American Professional Series Antique Olive(2017) 1年前
- FENDER USA / Precision Bass American Professional Series Antique Olive(2017) 1年前
- FENDER USA / Precision Bass American Professional Series Antique Olive(2017) 1年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます