銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

富の湯(東京・柴崎)

2024-05-04 08:47:00 | 銭湯
#富の湯






京王線
#柴崎駅

▲京王線の柴崎駅

▲改札口の前に木が植えてある

▲北口をでたら、南口方面にむかうので踏切をわたり

▲そのまま真っ直ぐ




▲左に青木屋がみえてきたら立ち止まり右折する

▲右折したところ

▲再び直進する


▲今では珍しい公衆電話


▲川の橋をわたる




▲まだ直進して

▲セブンイレブンの駐車場のところで止まり、左折する

▲左折したところ

▲あとは真っ直ぐいくだけ

▲大きな煙突がみえてくる



▲入り口はどこだろ?と思ったら

▲壁に挟まれた通路があった

▲細長い通路を歩くと

▲右に向けば入り口が見える




▲到着


富の湯は日曜日限定で8~12時の朝風呂をやっており、訪れたのはその朝風呂をやっている時だった。
下足箱に靴を預けて自動扉の奥へと進むと、目の前にフロントがある。
座るのは、30代半ばぐらいのおしゃれな佇まいをみせる男性。対応も落ち着いており、しっかりした人という印象をもつ。
貸しタオルをお願いすると、「100円です。フェイスタオルで大丈夫ですか?」と聞かれた。フェイスタオルのレンタルが100円はちょいと高いかもと思ったが、サウナは入浴料込みで720円だから良心的な値段でやってるところだ。
タオルをレンタルしたときは下足箱の鍵(木札)をお店の人に預ける。一般的には交換用のタグが渡されるが、ここではなにも無し。大丈夫かなと思ったが、帰りの時はちゃんと覚えてくれていた。


フロントにむかって左に目を転じると、はす向かいが休憩所になっていて、テレビやソファーが並ぶ。入り口付近にはなぜかキウイが販売されていた。
その休憩スペースの椅子に座っていた年輩女性が、受付の男性に夫が予定時刻になっても戻ってこないので探してほしいと相談していた。
脱衣場に入ると、ちょうど受付の男性も追いかけるように入ってきて、先ほどの旦那さんの名前を連呼していた。運良く浴室からあがったタイミングで遭遇していたが、そこまで面倒を見てあげなきゃいけないのかと同情した。


脱衣場は古い建物で昔ながらの脱衣場という感じなのだが、よくよく見るとちょっとセンスが変わっている。振り子時計の背景はピンク色のストライプ模様で壁一面を覆っていた。
照明はシャンデリア風で、和なのか洋なのか古いのか新しいのかコンセプトの軸がみえてこない。
奥のくぼみには小さな部屋がひとつあって、下にはゴザが敷かれている。そこにマッサージチェアと古いテーブルがポツンと置かれてあった。
体重計は2つあり、ひとつはデジタル体重計で、もうひとつは古いアナログ体重計なのだが、アナログの方は乗るたびに全然違う体重を示していた。




▲手前にある部屋。まるで昭和の一般家庭にあるような雰囲気


浴室の扉をあけると、まず目に飛び込んでくるのは入浴客の多さだ。朝風呂でもこれだけ賑やかとなると、夕方も相当混んでるのだろう。
洗い場の配置は真ん中が島カランで、左壁沿いにもカランが並ぶ。
左の手前は立ちシャワーがふたつ。
カランにしても立ちシャワーにしても勢いがあって使いやすかった。
右側に目を転じると、手前にあるのがサウナで、その隣奥に水風呂がある。
水風呂は詰めて2~3人。余裕をもたせると2人ぐらいかなという広さだ。水温は冷たすぎず20℃前後だろう。


▲サウナの中


主浴槽は浴室の奥にあって、大まかにふたつに分かれている。
左側が深浴槽の座湯になっており、温度は41℃ぐらい。右隣は浅浴槽で電気風呂とバイブラが併設されてある。
奥壁にあるお湯の湧出口には石が転がっていたが、なにも解説はなかったのでふつうの石コロだろう。
こちらも温度は41℃ほどで快適。日差しこそ直接は入ってこないものの明るい時間帯のお風呂は少しばかりの背徳感と贅沢な気分にさせてくれる。


▲男湯


▲女湯


外にはささやかながら、露天風呂も用意されていた。
水風呂と浴槽のあいだに挟まれた右側に扉があり、そちらを開けると横の空間に外気浴の椅子がふたつ並ぶ。奥には日替わり薬湯の露天風呂があった。
露天風呂は2人しか入れないような小さなスペースだけれども、ちょうど三本のシュロの木が真っ青な空の中を風に吹かれて小刻みに揺れていた。
こちらの温度は気持ち高めで43℃ぐらいだっただろうか。しかし外の空気が冷たいときに訪れたので快適だった。

▲見上げれば煙突がみえる


▲外から撮影した写真。この左壁の内側に露天風呂がある


富の湯の壁絵は題材が少し変わっていて、満月の夜の湖畔が描かれている。水面に浮かぶ満月の姿が印象的だ。
客層はほぼ高齢者であったが、30~40代ぐらいの人もちらほら。帰りの時には家族らしき人たちも見られて、地域に根ざした銭湯だと感じた。


富の湯のホームページには狛江にある銭湯と紹介されているが、狛江駅から歩くとなると30分もかかる。
なので最寄り駅は京王線の柴崎になるが、それでも歩いて15分。柴崎の裏手には歩いて1分で到着する神代湯があるので、銭湯巡りを趣味としている人間じゃないとなかなかあえて富の湯を選ぶ人はいないかもしれない。
しかしそうした不遇の立地ながら入浴客が多かったということは、地元民から愛されている銭湯の証だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 柴崎
経路 南下する
周辺の環境 集合住宅、公園、給食センター

●空間演出
建物外観 コンクリート造り
壁画・眺望 月明かりの風景
統一感 なし
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 和洋折衷?
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、電気風呂、バイブラ
サウナ あり
温度 41~43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(100円)
備え付け あり

◆人
受付 30代の男性
客層 高齢者がメインで、夫婦や親子


【案内】

住所
〒201-0001
狛江市西野川4−5−14

電話番号
03-3488-2272

アクセス
京王線「国領」駅下車、徒歩10分

休日
月曜

営業時間
14:00−24:00
日曜は8:00−12:00も営業

※東京銭湯ホームページ転載