Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

白馬 山スキー記録

2007年05月02日 | Mountain winter
2007年のGW前半は、白馬岳周辺で山スキーに興じた。

入山2日目は、寒気の影響でBCの白馬尻でも荒れた天候となった。
28日早朝から降り始めた湿雪は一日降り続き、積雪は20センチに達した。
この影響で大雪渓では雪崩れが発生し、悪天の中突っ込んだボーダーが巻き込まれたようだ。
被災者のボーダーは幸い大事には至らず、この日の中に無事下山されたようだ。
(雪崩の事は帰宅してからネットで知った、本当に良かった)
また30日の午後からは、この新雪が生コンクリートのような悪雪となりスキー滑降にはホンマ難儀した。

春とはいえ気圧配置や寒気の影響で、状況は一変し変化する。
厳しい面も持ち合わせた四日間、まさに「冬山 山行」だった。

状況判断がホントに難しい山行で、いろいろ考えさせられる事の多い「白馬山スキー」であった。


初めての白馬が美しい姿で我々を迎えてくれた


重荷を背負ってのスキー登高


白馬尻BC 大雪渓右岸の台地にて設営


28日、風雪のBC付近の林間 厳冬期のような一日だった


29日、大雪渓登高 写真は三号雪渓に向うスキーヤー


大雪渓上部の大景観、紺碧の空と天狗菱の岩場


小雪渓を登高する登山者


大雪渓を滑降するカミさん、上部は雪煙舞う強風


大きなダケカンバと栂池の山容、杓子尾根方面で撮影


登高するスキーヤーと長走沢

記録
 山行   北アルプス 白馬岳周辺 山スキー登山
 日程   2007年4月27~30日
 メンバー カミさんと二人
 行程   27日(金)晴れ
        猿倉~林道~白馬尻BC 
          標高差 約350m 行動距離 約2.6km  行動時間 約3時間
       4:30 自宅発→10:50 猿倉駐車場(車は一台のみ)
       11:50 入山 1230m
           ・最初からシールで林道を行く
       13:00 長走沢手前
           ・長走沢は徒渉
           ・金山沢は末端部で沢が出ていた、単独スキーヤーが滑降してくる
           ・山荘上の台地目指して重荷に耐えて登高
       15:00 白馬尻BC 1580m
           ・ベース設営、豪華鍋でくつろぐ

      28日(土)風雪時々曇り 雷
        白馬尻BC 停滞
         積雪量 約20センチ 顕著な弱層あり
           ・早朝より降雪、雷やあられもあり寒気の影響と考察
           ・5時に本日の行動を中止と決める
           ・10時ごろ小康状態、シールつけて散策に向かうがすぐに雷が、早々にテントに帰る
           ・白馬尻大雪渓内にテントがちらほら、上に向かう登山者もいるのだが・・・

      29日(日)快晴 強風
        白馬尻BC~大雪渓~頂上宿舎~大雪渓スキー滑降~白馬尻BC 
          標高差 約1150m 行動距離 約6km  行動時間 約11時間
       5:00 BC発 1580m
           ・モルゲンロートの白馬を観て大雪渓に降りる
       6:50 三号雪渓出合 1900m
           ・傾斜が増して来たのでクトーを装着
       8:45 葱平付近 2200m
           ・ここからスキーを外してアイゼン/ピッケルで登高
           ・天狗菱の岩場など景観が壮大である
       11:00 小雪渓 2500m
           ・ここで再びスキー登高に変える
           ・稜線に近づくにつれ風が強くなる
       13:00 頂上宿舎 2730m
           ・ようやく小屋に到着、ここまで予想以上に時間がかかった
           ・強風と時間を考慮し、ここからスキーで下降する
           ・最初の100mは雪質良で超快適スキー滑降
           ・急斜面からは重い雪になり、斜滑降キックターンの連続
       14:15 葱平付近 2200m
           ・デンジャーゾーンを抜けちょっと安堵
           ・この後は生コンクリートのような雪、難儀する
           ・稜線を見返すとガスかかり雪煙が舞っている、上部は厳しい様相である
       15:40 白馬尻BC 1580m
           ・テントが風でひしゃげている、疲れた体に鞭打って防風ブロックを積み直す
           ・出発前に作り置きした「杏仁豆腐」を食べてようやく一息、長い一日を終える

      30日(月)快晴 
        白馬尻BC~杓子尾根方面~1900m付近~同ルートスキー滑降~白馬尻BC~猿倉 
         標高差 約670m 行動距離 約4.6km  行動時間 約3時間
       6:30 BC発 1580m
           ・今日は一人で杓子尾根方面に向かう
           ・きれいな沢から稜線に出て小日向山/双子尾根方面を一望
           ・栂池方面も遠望出来、気分は上々
       8:00 1900m付近
           ・ザラメ雪を快適に滑降、15分ほどでBCに帰る
       8:15 BC着 1580m
           ・最後にラーメンを食べて、BC撤収
       10:00 BC発 1580m
           ・重荷に耐えて、大雪渓~林道をボーゲン滑降
       11:00 下山 猿倉駐車場 1230m 
           ・駐車場は満車に近い、カミさんと無事下山を祝う          
       11:40 猿倉→白馬村(入浴・食事)→21:00帰宅

記録地図

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2 コメント

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はじめまして (まっきー)
2007-05-02 23:19:45
こんばんわ、mixiから来ました。
日帰りの山スキーでもアップアップのワタシには
テント山行は夢のまた夢です・・・
シーズン終了まで、また雪山に行かれるのでしょうか?
レポートを楽しみにしています(^^)
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コメントありがとう (bigover)
2007-05-04 08:46:55
まっきーさん、はじめまして。
テントを張ってのベース式山行は、日程的にも精神的にも余裕が出来ていいです。
特にベースに帰ってきた時食べる作り置きしたゼリーや杏仁豆腐は格別です。

高い山はまだまだ雪がたっぷりですが、うちはこれからはクライミングと山登りにジャンル替えです。
この遊び、いっぱい課題があって飽きることがないでス。
お互いがんばりましょう。

では、またあそびにきてください。
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