遜文侍のweblog

子育ちは親育ち。成長記録weblog。2005.1~。

この時期、残業に心痛める

2006年10月30日 07時24分52秒 | レイくん・リサちゃんの楽しい毎日
一人目も1歳になる1か月前くらいが一番日々の成長が速かったもので、立ち上がったり、これができるようになったり、と凄い進歩でした。その時期が前の部・所で3~4月の大量残業期にぶつかり、それを目の当たりにできないことを悔みましたが、今回は下の子がその時期で、また残業の毎日に歯がゆい思いです・・。

宗教のある生活と子育て

2006年10月10日 00時51分42秒 | 箴言・苦言
今日(昨日)の昼、あるところで横須賀基督教社会館の館長である阿部志郎先生の話を感動して聞いたのですが、それを今、夢で自分が他人に熱く説明をする場面を見て目覚めたので、記したいと思います。

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アフリカはカメルーンのある村で起こったエピソードです。
ゴリラの赤ちゃんが村で発見されました。あまりに可愛いので村人が飼おうとして家におきました。
その夜、ゴリラたちが村を襲撃しました。村人は猟銃で追い払いました。
しかし、その翌晩もまたゴリラたちは大群で村を襲ってきます。
村長の判断で、赤ん坊をゴリラに返した方がよいとなり、ゴリラに赤ん坊を返しました。そして、ゴリラは二度と襲ってくることはなくなりました。
この時、やってきたゴリラの数は60匹。
たった一人の赤ん坊を守ろうと、60匹の大人が、いのちを捨てる覚悟で、闘ったのです。

今、私たちは、一人の赤ちゃんをこれだけの数の大人が命がけで守っているでしょうか。
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この問いかけにがつんと来たのであります。
自分もそうだろうが、可愛くて仕方無いわが子、尊い命と心から思えるそのわが子を同じ気持ちで守ろうとしているのは、両親とその両親、・・おしまい。何と薄情な風景でしょうか。何と命が粗末にされている風景でしょうか。人間はここまで墜ちたのです。自分(及び近親者)のことだけしか考えないで生きる姿であります。
顔の見える関係者が親身になって一人の赤ちゃん(新たに生まれた尊い生命)を祝福する・・・共同体が生きている日本以外のどこかでは、また昔の日本では、きっとそんな多くの人が一人のいのちを見守る美しい風景があると思います。それができるはずの人間が、ここまで人間のいのちを貶めました。

これも阿部志郎先生の話のひとつ

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インドのある村の結婚式に呼ばれました。田舎の村であります。
その青年たちを祝福するのに集まった人は、何と4000人でありました。
4000人が一堂に会して祝福をするその光景は、圧巻というより、底知れぬ感動を私に与えました・・・。
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まさに、これであります。
人々が一人の人生を、一人の命を、見守る姿であります。
ここに孤独はありません。それは、4000人も集まればいろんな人間がいるに違いありません。
しかし、孤立したところでしか発生しない類いの、今の日本で日々繰り返される児童虐待や、引きこもって狂気の行動にでる青年たちのような人間は生み得ない、そんな社会です。

そこまで人間関係の希薄さが、現代を人間が住むには、人生を全うするには、あまりに殺風景なものにしてしまった、その真理を見せつけられるエピソードです。

「幸福とは何か」「歩んでいきたい人生とは何か」・・・人生について考えれば、自ずとここに答えは見えてくると思うがいかがでしょうか。


最後に、講演の重要なポイントが私の現在の価値観と100%重なるので、記します。次の5番目が最大の理由と思うからです。

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タイでは登校拒否(ドロップアウト)がありません。
その理由を5つ説明しています。
1. 進学競争・受験戦争が存在しない
2. 子どもが思いきり遊べる自然が残っている 
3. 親がしっかりと子育てをしている(家庭が機能している)
4. 地域が子どもを見守っている
5. 社会(生活)の中に仏教が生きている
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宗教が生活の中にあること。これに尽きます。

日本が宗教観を国民で統一して持つことはもはや不可能な上、やってはならないことである以上、自らが仏法に気づいた今日、これから仏法をますます意識して生きていくことを固く誓うことになった一日でありました。


遜文侍の仏道世界

~仏法を思惟する~ 遜文侍の本日(仏法編)