安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

奴草が咲いた

2013年11月23日 20時44分14秒 | 日記
 晩秋の花は奴草だ
 先日から気になっていたが、昨日の早朝グランドゴルフが終わった後、高房山に出かけた
 
 奴草は、明治42年に宮崎市の内海で発見され、昭和16年8月に天然記念物に指定されたそうだ  宮崎
県では宮崎市の高房山や双石山、延岡市の神社などに生えており、例年延岡市の神社に奴草が咲くと新聞等で
報じられる

 奴草科 奴草属 奴草

 スダジイ、ツブラジイ等の木の根に寄生し、高さが凡そ7cm  太い肉質の根茎に鱗片状の葉が十字形に
対生している  花茎の頂きに雌雄両性の白い花をつけるが、花弁はなく、僅かに多肉性の単一の花被が環状
にへばりついている  もっとも、花は直ぐに着色するので白色の花を観ることは稀だ  今回は、ほぼ白い
花を1個だけ見つけた  多分咲いたばかりで密が多く出ているのだろうか、数匹の蟻が集まっていた

 瓜田ダム近くの登山口から登ると、凡そ100メートル程の所に「遊歩道」や奴草が咲く所等の案内地図を
入れた箱がある  「登山道」ではなく、「遊歩道」となっているが、この登山口から高房台までは案内板が
多く、危険個所はないが、温泉方面に下山する道には急傾斜の長い坂道や、滑り易いと思われる垂直に近いよ
うな、息を飲み込みながら降る階段等があるので、登山経験のない方が登り、下りをする場合は相当な注意を
して、慎重に歩く必要があると思われた  

 登りに使った「遊歩道」はよく整備されており、案内板も必要カ所に設置されている  高房台までには何
カ所か二つに分岐した道がある  そこには、一方が「ゆるい道」で、もう一方は「急な道」又は「岩がある
道」であることを示す案内板がある  初心者は「ゆるい道」を行けば問題なく歩くことができる  しかし
殆どの場合、「急な道」と行っても殆ど危険はなく、「近道」になっている場合が多いので私は全て「急な道」
を歩いた

 撮影を終えて下山するときは、初めて温泉方面に向かって降りる道を歩いた  こちらの道には案内板が少
なかった  また、瓜田ダムへ下る道より長く、危険な個所があったので、今後は以前のように瓜田ダム方面
の登山口往復にしようと思った

   2013年11月23日
                                               風

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登山口に案内板がある 金網に沿って登る

登山口から凡そ150メートルの所に鉄塔がある その下を潜って前方に進む     

左は楽な(ゆるい)道  右は急な道と書いているが、安全で殆ど苦しくない








   
受粉すると花は黒くなる  少し黒ずみ始めているようだ

白い花を観ることは稀だ 蟻が蜜を食べている  

猪八重渓谷で森林浴

2013年11月18日 12時20分39秒 | 日記
 17日は霧島錫杖を観に行くつもりだったが、先日元ガイド仲間が大浪池に行った時には見つけることが
出来なかったと言っていたことを思い出したので、久し振りに猪八重渓谷に行くことにした

 日南市北郷町の猪八重渓谷は、単独で何回か行ったことがあり、専門学校生徒の「校外活動」に同行した
こともある  しかし、最近は専門学校の生徒たちが猪八重渓谷に行かなくなったこともあり、ここ2~3
年は行っていないので、紅葉する樹木が少ない猪八重渓谷には新緑の春先から夏季に行くのが良いとも考え
たものの、この時期に行ったことがないことも考慮し、予定を変更して猪八重渓谷に行った

 猪八重渓谷の入り口には「ようこそ猪八重渓谷へ」と題した大きな案内板がある  
 その案内板の中に「森林セラピーが生み出す健康効果」として次の通り記載されている

    1 森林浴で ストレスホルモンが減少する
    2  ∥   副交感神経の活動が高まる
    3  ∥   交換活動神経が抑制される
    4  ∥   収縮期、拡張期血圧、脈拍数が低下する
    5  ∥   心理的に緊張が緩和し、活気が増す 
    6  ∥   NK活性が高まり、免疫能が上がる
    7  ∥   抗がんタンパク質が増加する
 
        以上のような効果が医学的に証明されている
 
 森林浴については、樹木が発散する「フィトンチッド」を浴びることにより爽快な気分になり、活力を得
ることができることは承知していた  この場合、少なくとも2時間以上森林に滞在すること、大きな樹木
があれば抱きつくこと、特に松の木が良いと言われているが、上記の案内板を読んで改めて森林浴の効果を
確認した

 猪八重渓谷の駐車場では、小学校の生徒とその父兄と思われる凡そ30人の人たちが準備体操をしていた
ので、私もストレッチをして歩き始めた  遊歩道に入ると、暫くは遊歩道の全面に小さな木材チップが敷
かれているので、気持ちよく歩いた  凡そ10年前に白岩山に登った時、登山道の一部にチップが敷かれ
ていたので驚いたことを思い出した  ( チップ敷設個所を撮影すべきだった )
 
  1号橋から7号橋までの橋は全て鋼鉄製なので、安心して歩くことができる  また、樹木、発電所跡、
学習林などの案内板も随所に設置され、遊歩道入り口と五重の滝付近にトイレが設置されているなど、管理
者の行き届いた配慮が伺われる  有り難い

 片道が凡そ3キロメートルの行程だが、所々にある坂道には擬木を用いた階段が整備されており、登りの
歩行時間が1時間乃至1時間半、下りは凡そ1時間なので適当な運動になる
   
 滝の水量が少なかったので、来春以降の水量豊富な時が楽しみだ

     2013年11月18日
                                              風

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県総合農業試験場亜熱帯作物市場に立ち寄ったが、ゆっくり鑑賞する時間がなかった





新里山づくり

2013年11月16日 20時06分51秒 | 日記
 11月14日の木曜日、新里山づくりに参加した 
 団地内に残された山林内の公園の遊歩道などの整備は終わったので、最近は遊歩道、果樹園、ほた木の
手入れや公園の清掃等を行っている

 当日の作業など

  ① 料理班
     大塚台福祉コミュニテイセンター調理室で昼食の準備
     鶏と野菜の南蛮  ツミレ汁  白和え  デザート  
         
  ② ほた木の整理
     ほた木の組み替え作業は、男性全員で肩かけしているほた木を取り崩して広げ、棒杭を8本用
     意し、槌で杭を立てる  以前も槌の頭が離れたことがあるが、当日も杭を打った槌の頭が抜
     けて飛び散った  槌の頭を固定したうえで、周囲から人を離して作業をした

     餅つきの時同様、私は子供の時から「槌と杵は腰で打つ」と教えられていたので、久し振りに
     腰を前後に動かして槌を振り下ろした  久し振りの感触が楽しかった

     2列に各4本の杭を立て、それぞれの列の杭に長い棒を結わいつけ、ほた木を立てかけた

  ③ 果樹園の除草作業  
     ブルーベリー園の草取り、ネットの落ち葉と蔓草とり
     鳥の食害を防ぐためにブルーベリー園にはネットを張り巡らしているが、近くの杉の木の枯れ
     枝や蔓草などが絡んでいるので、手作業で取り払った

  ④ 集いの広場の草刈、清掃作業
     広場の草刈、落ち葉等の集草、片付けを行い集めた草は広場の一角に設けた堆積場に堆積した

  ⑤ 公園美化清掃作業
     池の周囲などの花壇の植栽、草取り、清掃作業

 午前10時から12時までの作業では、水分補給をしながら、適宜休憩する  当日も事故や怪我がな
く、楽しい共同作業をした

 作業が終わると、料理班が作成した料理を食べながら、団欒を楽しんだ  
    
 来月の作業で皆さんと会うのが楽しみだ

     2013年11月16日
                                            風                 

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当日の作業の打ち合わせと準備体操





























六観音御池の紅葉

2013年11月09日 21時11分59秒 | 日記
 霧島連山の紅葉鑑賞は、多分久しぶりだった
 ラジオ、新聞の報道で六観音御池の紅葉が見頃だと報じられたので、11月6日(水曜日)に行ってみた
が、当日は霧島連山全体が霞んでおり、不動池から韓国岳を見ても紅葉しているか否かが確認できなかった
 六観音御池に着くと、対岸が霞んでおり、空は青く澄んだ秋を感じるものではなかった

 それでも、当日朝の地元新聞に六観音御池の紅葉写真が掲載されていた影響があったのか、平日にも関わ
らず不動池近くの駐車場は満杯で、県道「小林えびの高原牧園線」の両側凡そ200メートルに車が駐車し
ていた

 撮影した写真も満足がいくものが殆どなかったので、8日(金曜日)に再度撮影に行った 
 8日も駐車場は満杯で、県道にも多くの車が駐車していたので千本松原方面に降り、松林の道路沿いにあ
る広場に駐車した

 小林市内を走行中に見た霧島連山は霞んでいた  せっかく来たのだからと不動池の横から六観音御池に
向かった  暫く歩いて振り返ると、先日と違い韓国岳が良く見えた  この分では六観音御池に着く頃に
は、霞が消えるのではないかと期待しながら20分ほど歩いて展望台についた

 展望台には先日同様、多くの人が三脚を並べていた  少し離れた私が考えていた撮影場所に行って対岸
を見ると、対岸は綺麗に見えた  有り難い

 先日は所持を忘れていたサーキュラーを着用して撮影すると、空の青、池の水色も程よく見えた  3台
のカメラを使用した中で、10年ほど前に使用していたコンパクトカメラで撮影した写真が綺麗に見えた

 もっとも、4カ所の撮影場所は展望台と違い、何れも足場が悪く、危険なところもあったので、一眼レフ
のカメラは「ライブビュー」にして高く持ち上げて撮影したため、思うような構図にならなかったものが多
かった(言い訳)

 地元の山友から聞いた情報では、大浪池は来週頃までは紅葉が楽しめそうだとのことだったので、天気予
報を見ながら、13日以降に行ってみようと考えている

 今日(9日)は、地域の行事で西都市の「記紀の道~コスモス畑ウオーキング」で西都原古墳群、男狭穂
塚、鬼の窟、都万神社、稚児が池、逢初川、石貫神社、西都市歴史民俗資料館などを歩いた  終盤で訪れ
た石貫神社では178段の石段を90名余の参加者全員が元気に登った  

 「ふれあいウオーキング」は例年の行事で、昼食時は地区ごとに円陣に座り、各自が持ち寄った手料理を
廻しながら楽しんでいる  今日も、食べきれないほどの料理や果物などを頂いた

 明日は、私の地区はグランドゴルフ同好会が毎月初めに行う街区公園の清掃を行い、終了後はグランドゴ
ルフを楽しむ  12日にはグランドゴルフ同好会を中心とした「公園愛護会」が街区公園に花の植栽を行
い、終了後にはグランドゴルフを楽しみ、その後昼食会を行う

 14日は、「新里山づくり」として団地内に残る山林内に作った散策路や広場などの手入れ、清掃などを
行う  作業終了後は、「料理班」手作りの料理で昼食会を楽しむ  里山の中で育てた椎茸が美味しい

 地域、地区の仲間との行事に参加することで気軽に声を掛け合う楽しい団地に住むことが有り難い

    2013年11月9日
                                              風

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振り返ると、韓国岳が鮮明に見えた













黄花の突抜杜鵑草

2013年11月02日 15時05分10秒 | 日記
 10月31日付宮崎日日新聞に「 キバナノツキヌキホトトギス 」、「 ひっそり美しく 尾鈴山周辺 」
と題した記事があった  最近は尾鈴山に行っていないが、2004年までは殆ど毎年夏には尾鈴山の黄花
の突抜杜鵑草を観に行った  しかし、黄花の突抜杜鵑草が咲くのは夏の台風襲来時期と重なる8月下旬か
ら10月上旬頃だと思い、今年は9月中旬に行く予定だったが都合で行けなかったので、「まだ咲いていた
か」と喜び、早速11月1日に出かけた

 そそっかしい私は、見出しを読んだ後で「世界で尾鈴山周辺だけに自生し」という書き出しに続く文章は、
殆ど「拾い読み」をしていたことに、帰宅後に気が付いた  昨日の尾鈴山では黄花の突抜杜鵑草は既に花
が終わっていた  帰宅後読んだ宮崎日日新聞の記事には「日向市内の山中で」とあった  日向市と尾鈴
では花の時期が違うのだろうか

 久し振りに白滝に向かう登山道を歩くと、渡渉する谷の浅瀬にあった小さな杉丸太を3~4本束ねただけ
で石の上に置いてあった個所には、長い鋼板が置かれていた  杉丸太を鋼板に替えても橋脚を設けずに流
失防止のために綱で確保している所が面白い  愉快な気分で慎重に渡った

 勿論、必要な所には正式な橋がある  優れた装飾の施された木製の橋は、悠然とした構えで山の自然に
溶け込んでいる  この橋を渡るのも、尾鈴に来る楽しみの一つだ

 目指した黄花の突抜杜鵑草の咲く所に着くと、花は既になくなっていた  最初に行った所の近くには、
かつて8月下旬に行くと、垂直な岩の広い壁全面に黄花の突抜杜鵑草があった  まだ蕾だったので、改め
て9月上旬に行くと、壁にあった黄花の突抜杜鵑草は、全て剥ぎ取られていた  剥ぎ取られた跡の岩肌の
白さが痛々しかった

 その跡には今も黄花の突抜杜鵑草は全くなかった  その近くの危険な岩場にある黄花の突抜杜鵑草の花
は既に終わっていた  その後、何カ所かで黄花の突抜杜鵑草を見たが、全て花は終わっていたので、白滝
に向かった

 落差75メートルの白滝は、素晴らしい眺めと心地よい水音を感じることができる  
 この辺りには黄色の「矮鶏杜鵑草」(チャボホトトギス)が8月下旬~10月中旬頃まで咲く
 
 滝を観ながら、水音と鳥の声を聞きながら昼餉を食べるのは楽しい  至福の時を過ごす幸せを感じる

 下山後は、明るいうちに木城町の温泉で疲れを癒し、明るいうちに帰宅した

 帰宅してポストを開けると、市役所から「第38回市美術展審査結果通知」が届いており、入選していた
この作品は、昨年の宮崎日日新聞総合美術展に出展して入選した仁王像・阿形と対の仁王像・吽形  昨年
の阿形は「 喝 」とし、今回の吽形は、「 朽ちず 」とした  木像の外見は朽ち果てつつあり、特に頭部
は割れかけているので針金で固定しているが、それでも目は厳しく、何かを凝視している  未だ朽ちてい
ない
 これらの仁王像は、かつて西都市の大きな寺の本堂の後ろに移転した末寺にある

 仁王像の撮影などについては、ご住職や住職のご母堂にお世話になった  
 特にご母堂は撮影中に茶菓の接待を頂いた  有り難い

    2013年11月2日
                                              風

※ 写真は、クリックすると拡大する
※ 黄花の突抜杜鵑草(キバナノツキヌキホトトギス)と矮鶏杜鵑草(チャボホトトギス)の花は、全て2004年9月撮影


昨日の尾鈴山では黄花の突抜杜鵑草は花が終わっていた

参考 黄花の突抜杜鵑草の花

黄花の突抜杜鵑草の密を吸う蜂

黄花の突抜杜鵑草の蕾と花

葉と茎と花の基部に注目

上から見た黄花の突抜杜鵑草の花

矮鶏杜鵑草 (2004年9月 白滝で撮影 )

矮鶏杜鵑草 

矮鶏杜鵑草 

人字草

落差75メートルの白滝

浅瀬の渡渉用鋼板

木製の橋

朽ちず (吽形)

喝 (阿形)