蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

蕎楽亭(新宿区神楽坂)の「二色そば」「深山そば」「そば茶アイス」

2008年11月01日 | 蕎麦屋(都内)
【平成20年11月某日 調査・登録】
 この店「蕎楽亭」は神楽坂毘沙門天の裏手にあり、蕎麦通にはよく知られた店です。店主の長谷川健二氏は福島県会津のご出身で、蕎麦の名店として有名な千代田区猿楽町の「松翁」で修行を積まれた後、市ヶ谷で独立開業されたのち、平成17(2005)年にこちらに店舗を移されました。


 店頭の看板、「商い中」の札と石臼


 蕎麦は主に福島県会津柳津町産や茨城県岩瀬町産が使われ、玄そば及び丸ぬきのそばの実を店頭の石臼で製粉しています。
 出汁には尾札部産の真昆布に枕崎産の本節、そしてイリコと乾椎茸が使われています。
 また、醤油は小豆島産の三年熟成醤油と愛知産の白醤油、山葵は伊豆湯ヶ島産、ねぎは千住ねぎ、大根は福島県会津産の辛味大根が使われ、産地や素材にもこだわった仕事をしています。

 「二色そば」は「そば」と「十割そば」の合わせ盛りです。「そば」はつなぎを一~二割ほど使っています。「十割そば」は玄そばのまま挽いているので色が黒めです。上質の蕎麦だけが持つ香りが上品に漂う逸品に仕上がっています。


 「そば」


 「十割そば」


 今の季節<秋>限定の「深山そば」は、会津地鶏と原木なめこや天然きのこをふんだんに使って作られています。つゆの醤油は薄めで、きのこから出る芳醇な香りが蕎麦本来の持つ香りと融合し、最後の一滴までつゆを飲み干してしまいたくなるほど絶妙な芸術作品に仕上がっています




 凝った焼物の器に入った「七味」


 そう、そばの仕上げは勿論「そば湯」です。


 最後にいただいたのは自家製の「そば茶アイス」です。竹製の器で提供され、そばの香りが仄かに漂う濃厚なアイスクリームです。トッピングされている炒られた蕎麦の実がカリっとしていて香ばしく、とても良いアクセントになっていました。ごちそうさまでした。


★蕎楽亭
  所在地:東京都新宿区神楽坂3-6神楽坂館1階
  電話:03(3269)3233
  品代:二色そば1,050円、深山そば1,600円、そば茶アイス380円


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (チヨコ)
2008-11-02 00:30:23
 二色そば、深山そばどちらとも美味しそうですね。特に深山そばは、きのこがたくさん入っていて、秋ならではの一品ですね。つゆも濃くなく、きのこ本来のだしがきいていて、ぜひ味わいたいですね。神楽坂にそばのおいしいお店ができて、うれしいです。
返信する
チヨコさん コメントを有り難うございました (蕎麦遺産)
2008-11-02 01:21:20
 おっしゃるとおりです深山そばは、きのこの出汁が効いてとても美味でした。
 この蕎麦屋は他にも美味しそうなものがたくさん品書きに載っていましたので、次回は夜に伺おうと思っています
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。