もうずいぶん前に見た映画『リバティーバランスを射った男』は封切り当時『考える西部劇』といわれていた。自分なりにその意味を分かったつもりではいたが今日NHK-BSで何十年ぶりかで見たらまた新たな感慨があった。
愛する人が自分とではなく他の人間といることで幸せになる、そんな状況にありながら二人を陰ながら支えてやれる。なんて素晴らしいことだろう。昔からアメリカ映画には根源的な人間愛を描いているものがあったけれどこの映画もそのうちの一つといえるだろう。勧善懲悪、ハッピーエンドが定番の、って『アラモ』とかあるしそう簡単に決めつけられないけどジョン・ウェイン主演映画ではやはり異色の作品ではある。そこが『考える西部劇』といわれる所以でもあるのかな。