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なんでも素直に受け入れ肯定的に生きる。

大石芳野トークショー

2008-02-25 15:05:48 | 学習

Img_1247_2  CANONのメルマガに大石芳野さんのトークショーの案内があり、申し込んだら当たったので行って来た。私は写真が趣味ではないし特に興味もないが、写真家の大石さんはNHKの『ようこそ先輩』という番組で見て知った。

 番組は大石さんが写真について子供たちに講義し、最後に子供たちがインスタントカメラでそれぞれの家族を写真に撮って展覧会を開く、というものだった。

 家族を撮った写真のベタ焼きが出来上がり、その中から気に入った写真を選ぶとき一人の少女が机に突っ伏して泣いていた。少女の名前は中田さん、彼女の写真は二枚を残して残りはすべてストロボが光らず暗く写って失敗だったのだ。家族みんなに協力してもらって一所懸命撮ったのに・・・、何も言わなくても中田さんの涙がそう語っていた。

 「どうした?大丈夫、写ってるよ。大丈夫、心配しないで。もう仕方ないわよ。もう終わっちゃったんだから。こういうことはよくあるの。私だってあるんだから。失敗することはあるのよ、だれにでも。でも、失敗になっていないわよ、おおきくしたら。だって、みんな、全部写ってても、結局は一枚選べばいいんだからね。ね、一枚でいいのよ。二枚あったじゃない。大丈夫、大丈夫。」大石先生は中田さんに語りかけた。

 展覧会用に各人が選んだ写真は大きく引き伸ばされ、やはり各人が作った額縁で飾られて展示された。このときにはもう中田さんにも笑顔が戻っていた。

 授業の最後に何人かの子が感想を言う中で中田さんが発言した。「写真はものとかそういうのを写すだけじゃなくて、人の心も写すんだなぁと思いました」。

 あの番組が放送されてからもう10年、トークショーが終わって、その日購入した写真集にサインしてもらうとき、番組の本のコピーにもサインしていただいた。「これは?」(大石さん)。「ようこそ先輩、のです」(私)。「あぁ」(大石さん)。「あれからもう10年ですか、中田さんも大学を卒業する年頃ですね」。(私)。「そうなんです」(大石さん)。「そうなんです」(大石さん)。大石さんは二度も繰り返して言われた。もう少し話したかったのだが、後ろにサインを待つ人が並んでいたのでやむを得ずその場を離れた。大石さんはベトナムやカンボジアの子供たちを何年かにわたって見続けている方だから、おそらく中田さんの成長も見守り続けていたのだろうな、と思いつつ会場をあとにした。

Img_1242 NHKのメルマガで篤姫展の招待券も当たっていたので、ついでに両国まで足を伸ばして篤姫展も見学してきた。

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あるイベント

2008-02-22 10:36:54 | 社会

011  2月17日、反核LIVE&TALKというイベントに行ってきた。原子力資料情報室の澤井正子さん、サーフライダー守山倫明さん、音楽評論家高橋健太郎さん、それぞれのTALK(講演)、映画「東京原発」の上映、落語、バンドのLIVE、と盛りだくさんのプログラムで前売り2,000円なのだがはっきりいってパットしなかった。

 私は原子力の平和利用に反対している訳ではないので、もともと反核を前面に出したイベントには違和感があるが、今回は連続6時間以上にわたってあれやこれやゴチャ混ぜにした企画そのものに無理があったのではないか。

 監督:山川元、主演役所広司の映画「東京原発」はよかった。

 原子力資料情報室の澤井正子さん、サーフライダー守山倫明さん、それぞれの立場での二人のTALK(講演)は、もちろんすべてに賛成ではないがよかった。

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日本 1-0 中国

2008-02-21 13:45:45 | 代表

Photo  中国のラフプレーが凄かった、大会のホスト国として大いに問題有りだろう。北京五輪とか心配になってしまうのだが大丈夫なんだろうか。

 日本代表が最後まで冷静に対応して勝利したのは立派だ。前々回のアジアカップ決勝といいアウェイ中国に相性がいいのかも知れない。

 この試合、日本代表はダブルボランチでチームが安定していたように感じたが、中盤の選手がきちんとボールをつなげないのが気になった。忌憚なく言わせてもらえば中田英寿、中村俊輔、小笠原に比べてワンランク落ちる。しかし、現代表にはまだまだ伸び代はあると思うので今後の奮起に期待する。

 前線のプレスがよく効いて結果的に失点しなかったのはいいが、だからといって守備が安定していたとは思わない。もっともっと連携をよくしなければ韓国戦は大変だろう。

 田代は普段どおりのプレーができていたが、内田は後半はまずまずとしても前半が悪過ぎた。本人も十分自覚しているようだから今後に期待する。

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つぐみ

2008-02-19 16:01:41 | 草庵

001  二週間ほど前からトキワサンザシの実をついばみにツグミが来はじめた。昨秋はナナカマドなど木の実が豊作だったせいか来るのが遅かったがこのところ毎日来て食べている。今日見たら実はもうほとんどなくなっていた。明日からはまたどこかへ木の実を探しに行くのだろう。

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チームバチスタの栄光

2008-02-18 21:07:14 | 映画

Cinema  いつ以来か覚えていないほど久しぶりに映画を観た。『チームバチスタの栄光』、文句なしに面白い映画だった。結末にたどり着くまでに織り込まれたいくつかの伏線が見事に描かれていて見るものを飽きさせない。

 阿部寛はコミカルな味わいの中にも真実をグサリと射抜くような役柄と演技がよかった。しかし、いつまでも『トリック』的な役作りではいずれ飽きられるだろうからその前に転進するのが賢明だと思う。

 竹内結子はさりげないというか自然な感じがよかった。『春の雪』で一度見たが演技にますます磨きがかかっている。

 手術中に、看護士がミスを連発し感情をむき出しにして取り乱すことなど実際にはあり得ないし、また、冷静さを欠いておかしな言動にはしる医師もいるはずがない。しかし、内容が多少現実と違っていても、これは物語であり娯楽作品なのだ、と捉えればたいして腹も立たない。看護士役の井川遥や医師役を演じた俳優たちがよくこの映画を引き締めていたのもまた事実だ。

 お目当ての吉川晃司は渋くまとめてなかなかよかった。(知性派の)心臓外科医を好演していたのは意外、といったら失礼ですね。

 シネマコンプレックスの中の一つで観たが、着いたのが一時間前だったせいで座席の予約は私が最初だった。昔々、ずっと昔、夜の最終回に客が私一人だけで上映するのが面倒だったのだろう、招待券を二枚くれて「このまま帰ってくれませんか?」と言われたときのことを思い出した。流石に今日は映画が始まる頃にはちらほらと他にも客が入ったが、早めに行ったおかげでど真ん中の一番観やすい席に座ることができた。

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