面白い日本語と英語の慣用句(イディオム)とことわざ

日本語と英語の慣用句やことわざには、表現や発想がよく似たものがある。
たとえの面白さをいろいろな角度からながめる。

面白い日本語と英語の慣用句(イディオム)とことわざ(320)

2014年07月19日 | 日本語のことわざ、英語のことわざ
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40 よく似た英語と日本語の慣用句やことわざ

 (52) Once bitten, twice shy.  羹(あつもの)にこりてなますを吹く

直  訳 1度かまれると、2度目はビクビク
意  味 一度だまされると二度目は慎重になる、一度痛い目に合うと、その経験が忘れられず、二度目からは本能的に避ける、一度     失敗して懲りる
 日本のことわざ「羹にこりてなますを吹く」がこれに近い意を持つ。中国・戦国時代の『楚辞』に見られる語句。羹(肉と野菜が入っている熱い吸い物)で舌を火傷したことから、冷たいなますを食べるのにさまそうとする様子を表現したものである。
 似たような意の英語のことわざとして「A burnt child dreads the fire.」(前の失敗にこりて無益な用心をする)がある。英語ではかまれたり、やけどをしたりすると、噛んだ動物や火を怖がるという直接的な表現になっている。これに対し、日本語では怖がる様子を「なますを吹く」と比喩的に表現しているところが心憎い。

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