緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

ミッション

2010-06-06 18:41:30 | 日々の「ケア」

 もう6月になっちゃいましたね。
 随分と更新をさぼってしまいまいました。

 今、院内や緩和ケア病棟での教育計画を練り直しています。
 何で今?って…。
 病院全体があることを理由に、とても忙しすぎて、それどころじゃなかった…というのもあって…。
 アウトラインはできあがっていたのですが、今から、具体的なプランを充実させていっているところです。


 さて。
 今まで何度と無く、勉強会をポンが開催してきました。できるだけ、実践につながるような勉強会を心がけていたのですが、知識偏重になってしまっていたのではないかと反省しております。

 さあ、今年の勉強会はどうしよう…

 知識とか、実践とか、それも大切だけど、もっと、もっと大切なことを振返らないといけないんじゃないか…。自分も、スタッフ全員が…。
 そう思い続けながら、ずっとケアにあたっていました。

 病棟は時間が経つにつれて、スタッフも入れ替わります。
 急性期の病院からやってきたスタッフは、緩和ケア病棟の業務に困惑しています。
 おそらく、一般の病棟とは違う、「緩和らしさ」って何?という壁にぶつかっているのだと思います。

 自分は、できるだけ、役割モデルになれるよう、努力しているつもりですが、困惑しているスタッフが、「緩和らしさ」を何となくでも掴むことができたというところには至っていないと思います。

 さあ、どうしよう…。
 


 どうしようかと悩んでいる時、ふと、あるワークショップでの柏木哲夫氏の言葉を思い出しました。

 緩和ケア病棟に大切な3つの「M]。

 1)mission
 2)momey
 3)management

 そうそう。「mission」!
 柏木先生は言いました。

 「みなさん、ミッション、つまり、緩和ケア病棟の使命について話し合ったことがありますか?ないなら、正式に話し合ってみてください。」


 おーっ。これだー。


 今度の勉強会は、これ。
 そういえば、うちの緩和ケア病棟、ミッションについてなんて、話し合ったことがなかった。実は、実は、とても大切なことなのに。

 思いついた翌日、すぐに、緩和ケア医と病棟師長に提案しました。
 お二方とも、「それはええなー。」と言ってくれました。
 なんたって、ポンとともに、柏木先生のコメントを聞いていたのですから、ぴんと来るものがあったのでしょう。


 勉強会の具体案はというと

 ミッションとか、使命とか、そんな堅い言葉を使うと、スタッフひとりひとりの素敵な思いがありのままにでてこなくなりそうなので、

 「私が緩和ケアで大切だと思うこと」
 
 くらいにしようかな。

 まずは、ブレインストーミングからスタートです。

 
 今から、わくわくします。 
 おそらく、「お~~~~っ」と感心する内容がでてくるに違いないっ。うちのスタッフが考えるんですから
 勿論、私も考えます、参加します

 必ず、この勉強会を成功させます。
 そして、今は曖昧だけど、緩和ケアに大切なものをできるだけ可視化して、みんなで心に刻んでいければと思います。