なぜスライムピアスをつけると「さびしがりや」になるのか?

自分の好きな音楽のレビューをメインにぼちぼち更新しています

ZARD 『OH MY LOVE』 - アルバムレビュー vol.129

2018年05月27日 00時15分22秒 | ZARD

1994年6月リリース

1. Oh my love
2. Top Secret
3. きっと忘れない
4. もう少し あと少し・・・
5. 雨に濡れて
6. この愛に泳ぎ疲れても
7. I still remember
8. If you gimme smile
9. 来年の夏も
10. あなたに帰りたい

 

2015年5月27日のブログ『TODAY IS ANOTHER DAY』
2016年5月27日のブログ『永遠』
2017年5月27日のブログ『君とのDistance』

今年で坂井泉水さんが亡くなって早11年が経ちます。いや、なんか早すぎる、もうそんなに
時間が経過したなんて恐ろしい。しかしZARDは永遠にあり続ける存在。
今年もZARDを坂井さんのお声をしっかりと聴いていきたいと思います。

今回は5作目のオリジナルアルバム『OH MY LOVE』です。まさにセールス、人気ともに
絶頂期ともいえる時期の超力作だと思います。


1. Oh my love
1曲目からアルバムタイトル曲。さわやかな印象のエレキとアコギの音からスッとボーカル
に入っていく、清涼感たっぷりの坂井さんの声でたまりません。アルバム曲でありながらも
人気はかなり高く『SUN&STONE』をはじめベスト盤には必ず入ってくるという名曲。
恋人とのデートの情景が淡く描写されている歌詞も良い。

2. Top Secret
いきなり「今夜のシチュー自信あったのに」ときました。食べたいですそれ(笑)な1曲。
うっすら昔の元恋人に未練があるのか、と思わせるような歌詞が面白い。曲自体は正統派
のJ-POPで聴きやすい。

3. きっと忘れない
10枚目のシングル曲。95年までのシングル曲の中では比較的に好きな1曲です。アルバムver
を聴くにイントロのアカペラがゆったりしてるし、コーラスなんかもエコーが強めにかかって
いて少し印象が変わります。アルバム発売が夏直前あたりなので歌詞に冬の情景が出てきて
いるのが逆にこの曲の印象を強くしている。

4. もう少し あと少し・・・
9枚目のシングル曲。シングル発売当時タイトル通りに惜しくもオリコンチャート2位を記録した
この曲だが、1位だったのが槇原敬之のシングル「No.1」だったというのは有名なエピソード。
不倫をしている女性のことを歌った歌詞がなかなかに強烈だがやはり「追伸:あなたの生まれた家を
見てきました」はちょっとコワイ(笑)

5. 雨に濡れて
前年リリースのZYYG,REV,ZARD&WANDS「果てしない夢を」のCW曲のZARDセルフカバー版。
当然だが全編において坂井さんがボーカルだが先にオリジナル版を聴きまくっていた僕は当時なんか
物足りない感じがあって(最後のサビ部も無くなってるし)それほど好きじゃなかった。しかし今聴く
坂井さんが単独で歌ったほうが切なさがよく出ていて良いんじゃないかと思えた。名曲!

6. この愛に泳ぎ疲れても
11枚目のシングル曲。95年までのシングル曲の中では一番好きかもしれない、この曲の1番サビ後
に急に転調してロックテイストになるのが当時とても斬新でZARDもこんな曲やるんだな~と思った。
サスペンスドラマシリーズの主題歌でもあった(見たことはないけど)ので余計にこのダークさが
マッチしていた。作曲は織田哲郎、彼の得意分野のロックな面が上手くZARDと融合していた。

7. I still remember
ピアノのイントロから始まる情緒あふれるバラード曲。恋人との別れを思い出している女性目線の
かなり切ない内容なのだが坂井さんの声の温かさで救われている印象を持つ。99年のベスト盤
『Request Memorial』にも収録されて僕は思わず唸ったのをなんとなく覚えてる。間奏のギター
ソロはかなりな名演だ。


8. If you gimme smile
アルバム中で一番単純に明るいポップチューン。倉木麻衣の「Feel Fine!」みたいな感じだろうか。
ZARDがライブアーティストであったならこの曲は盛り上げ曲にはもってこいなんじゃないかな、
途中ハンドクラップとかあるし。

9. 来年の夏も
夏をテーマにしたセレクトアルバム『SUN&STONE』にも収録されたミディアムテンポな1曲。
基本的に夏が嫌いな自分にとってZARDの歌う夏は救いの手みたいな感じで、この曲の清涼感は
たまらないです。曲でたびたび顔を出す、軽やかに踊るようなピアノがとても好きだったりします。
付き合いはじめたカップルの近い未来を願う歌詞も好きです。

10. あなたに帰りたい
ZARDでは珍しい6分超えのロックバラード。秋冬をテーマにしたセレクトアルバム『LEAF&SNOW』
にも収録された。ロックテイストなのが最終盤にはストリングスがメインになるところが壮大さを
感じさせる。この「あなたに帰りたい」という表現は坂井さんらしいというか彼女にしかできない
詞の表現の幅の広さだろう。


全10曲で非常に内容の濃いアルバムだと改めて感じました。シングル曲3曲も上手くアルバム内に
溶け込んでいて違和感がまったくない。あくまで個人的にだが90年代ZARDで一番好きなアルバムは
『HOLD ME』だが完成度的には『OH MY LOVE』を推したいと思います。

これはウィキペディアを見て知ったことだがこのアルバム全10曲のうちなんと8曲もが『Forever Best』
に収録されているのだ。これはいかにこのアルバムから人気曲が生まれていたかということ。
この時期のZARDといえば栗林誠一郎と織田哲郎でこの二人で全曲を作曲しているのも注目すべき点。

ちなみにこのアルバムジャケットやブックレットの写真はなんとなく水彩画っぽくモヤがかかったよう
な処理がされていて妙に坂井さんが神秘的に見えるのもすごく良い。「この愛に泳ぎ疲れても」「I Still
 Remember」の歌詞のページのGジャン、ジーンズの坂井さんが個人的にベストショット(なんの話を
してるんだ自分は..)で横顔も美しいですよね。

命日である5月27日はたっぷりZARDを聴いて思い出に浸りたいですね。

 


Oh my love


この愛に泳ぎ疲れても


ZARD 『君とのDistance』 - アルバムレビュー vol.126

2017年05月27日 10時54分54秒 | ZARD

2005年9月リリース

1.夏を待つセイル (帆) のように
2.サヨナラまでのディスタンス
3.かけがえのないもの
4.今日はゆっくり話そう
5.君とのふれあい
6.セパレート・ウェイズ
7.Last Good-bye
8.星のかがやきよ
9.月に願いを
10.あなたと共に生きてゆく
11.I can’t tell
12.good-night sweetheart
13.君と今日の事を一生忘れない


今年もこの日が来ました。そしてあれから10年も経ってしまいました。
年月が経つのは早いものです、僕はあの時25歳だったから。

ZARD坂井泉水さんが亡くなった2007年5月27日はショックで
よく覚えていません。ただただ現実感がなかった。5月という月はhide
や清志郎さんも亡くなった月なのでなんというか寂しい月ですね。

今年レビューするのはZARD最後のオリジナルアルバムとなった
『君とのDistance』です。おそらく坂井さんがご健在であれば当然
これが最後の作品になるわけはなかったはずですが、悲しくも結果的に
遺作になりました。
 



1.夏を待つセイル(帆)のように
アルバム1曲目を飾るのは後期ZARDの名曲中の名曲であるこの曲。
劇場版「名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)」の主題歌としても
有名で劇中で活躍する小五郎のファンだという坂井さんのメッセージ映像も
記憶に新しい。壮大なイントロから優しい坂井さんの歌声が癒されるバラード。
作曲は大野愛果で後期のZARDには欠かせないメロディメーカーだ。

2.サヨナラまでのディスタンス
案外ハードテイストなロックナンバー。初期の雰囲気も少し匂わせる。
メロディはベタな90年代ぽさがあったりと、全体的に懐かしい気持ちになる。

3.かけがえのないもの
後期ZARDの名曲中の名曲(2回目)、パワーバラードで坂井さんのサビでの
歌唱はまさに「熱唱」といった感じで「GOOD DAY」に近い感じを受ける。
ギターソロはB'zのツアーサポメンの大賀氏のせいか松本さんのソロみたい
な雰囲気を感じてしまった。

4.今日はゆっくり話そう
僕は「月桂冠」のCMで流れている印象が強すぎて最初はそこまで好きには
なれなかったが(酒嫌いだし)アルバムに収まると素直な気持ちで聴ける。
素晴らしいコーラスを担当したのは大田紳一郎、大野愛果、上木彩矢。
このころのシングルは売り上げは思わしくなかった。曲はとてもいいのに。

5.君とのふれあい
シンプルな演奏をバックに切々と歌い上げる穏やかなバラード。こういう
坂井さんの声が堪能できる曲はアルバムに入っていると名盤度が増す気がする。

6.セパレート・ウェイズ
思わずジャーニーのカバーか?などと反応してしまうのは洋楽ファンです。
ミディアムテンポな曲で地味だが、トランペットのソロが入るというのが珍しい。 

7.Last Good-bye
なんとここでFIELD OF VIEWに(このアルバムリリースから)10年前に提供した
ヒット曲をセルフカバーしたものを収録。wikiによると秋のリリースに合わせたかった
ようでなかなかセルフカバーしなかったという。

8.星のかがやきよ(両A面シングル。もう1曲は「夏を待つセイル(帆)のように」)
アニメ「名探偵コナン」のオープニング曲として使われた。僕はここまでアグレッシブで
BPMの早いZARDの曲は珍しいな、と思いかなりヘビロテしていた思い出がある。
シングル両A面としてリリースされたがまさに両方A面がふさわしい出来だと思う。
2番のサビ前の「低空飛行やめ エンジン全開で」という歌詞のところが大好きです。
後期ZARDの代表曲2曲だと思う。

9.月に願いを
ZARDとしては珍しくメジャー拍子でなくおそらく3拍子のリズムの曲でしかも
ワルツ風なテイストのアレンジがなされているのも面白い。(カノンぽさもあるか)
上品な雰囲気がとても良い。

10.あなたと共に生きてゆく
まさかのテレサ・テンさんのカバー曲。というか作詞は坂井さんで作曲は織田
哲郎のゴールデンコンビだ。だから正確にはセルフカバーになる。原曲のテレサさん
をイメージしてか二胡(中国の弦楽器)の演奏もよい味わいを出している。ラストサビ
の熱唱ぶりは凄みがある。

11.I can’t tell
なんとなくシングルのカップリングになりそうな感じのロックテイストな曲。作曲は
栗林誠一郎。切なさと激しさを感じる90年代のZARDぽさがある。 

12.good-night sweetheart
ビーイングおなじみの分厚いコーラスが印象に残る1曲。アップテンポで明るい
雰囲気がとても良い。坂井さんの楽しそうなレコーディング風景が想像できて
逆に泣けてきてしまう。

13.君と今日の事を一生忘れない
タイトルからしてもうグッときてしまう壮大なバラード。前曲同様にコーラスが
かなりすごいことになっている、しかし坂井さんの歌声もそれに負けじと頑張って
いるのが伝わってくる。歌詞からするにメガティブな感じも受けるものの
「少女のようにときめいている 宇宙の歌が聞こえる」という部分が希望を感じさせ
てくれる。サビ部にギターソロが入っていたりと曲構成も捻ってある。

 



ZARDの最後のオリジナルアルバムは名盤。基本バラードやゆったりめの曲が
多いが曲のクオリティは高くて捨て曲もない。後期ZARDを作曲面で支えた大野
愛果の貢献度は高い。90年代のZARDとはまた違う2000年代のZARDを作り
上げたスタッフの仕事は本当にお見事。

坂井さん本人も2000年代に入ってからは体調面で苦労したのだろうし、チャート
的にもピークを過ぎて下降していき、ZARDの名前も薄らいだような感覚も持った。
しかしこの最後のアルバムや前作『止まっていた時計が今動き出した』の素晴らしさ
は数字だけでは語れない熱量や勢いを感じる。だからこそ次のアルバムはまだかな
~と待っていたファンもスタッフや坂井さん本人も無念で仕方がなかった。

ジャケットでは珍しく遠目の坂井さんが写っているが、背景の色のせいで暖かみを
感じることができる。アップの坂井さんももちろん素敵だが、これもまた良い。

「星のかがやきよ」で聴くことのできるかなりアップテンポなZARDが好きだし。
「夏を待つセイル(帆)のように」での優しいZARDも素晴らしい。
ただ「かけがえのないもの」「あなたと共に生きてゆく」などで聴くことのできる
熱唱する坂井さん(の歌声)になにかこう鬼気迫るものを感じるのは気のせいか。

亡くなられて今日で10年、それでもZARDの数々の楽曲は無くなることはなく
聴き続けていくのだと思う。素晴らしい作品を残してくれた坂井さんに感謝です。 

 


ZARD『永遠』 - アルバムレビュー vol.107

2016年05月27日 23時19分55秒 | ZARD
107
1999年2月リリース

1. 永遠
2. My Baby Grand~ぬくもりが欲しくて~
3. WAKE UP MAKE THE MORNING LAST~忘れがたき人へ~
4. Brand New Love
5. 運命のルーレット廻して
6. 遠い星を数えて
7. 新しいドア~冬のひまわり~
8. GOOD DAY
9. I feel fine,yeah
10. 少女の頃に戻ったみたいに
11. 息もできない
12. 風が通り抜ける街へ
13. フォトグラフ

赤字はお気に入り曲
太字はシングル曲


【概要】

今年も5月27日が来ました。坂井泉水さんが亡くなって今年で9年。
早いものです。ZARDの曲を聴くたびに坂井さんを思い出すし、沢山の
曲に思い入れがあるので複雑な気持ちになります。

去年は『TODAY IS ANOTHER DAY』をレビューしました。今年は次作
である99年の『永遠』をレビューしました。96年~98年の超濃密な3年間
にリリースされたシングルが主なアルバムですが、どうぞ。

 
【全曲レビュー】

1. 永遠
97年夏リリースのシングル曲。シングルジャケットとPVでは赤いジャケット
を着ている坂井さんの姿がとても印象的だった。

しっとりとしたバラードでドラマ「失楽園」の主題歌としてオンエア、大ヒット
した。「君と僕との間に~♪」という2番のサビが頭にこびりついています。
力強い歌声が良い。
 
2. My Baby Grand ~ぬくもりが欲しくて~
97年冬リリースのシングル曲。大ヒットという感じではなかったが、ZARD
の冬の定番となったロックバラード。タイトルは坂井さんがレコーディング
時に使用していたおもちゃのピアノのことだそう。個人的に大好きな曲。
ファンの人気もけっこう高いようだ。名曲。


3. WAKE UP MAKE THE MORNING LAST ~忘れがたき人へ~
ミディアムテンポのポップチューン。アルバム中では地味な方だと思う。
 
4. Brand New Love
第3期WANDSの2ndシングル曲として詞を提供したものをセルフカバー。
WANDSのものと同様かなりゴリゴリなギターロックでクールな印象。
「アルコールは偉大なる文学者の言葉よりすばらしい」という部分は
坂井さんのイメージとは少し異なるが面白い。

5. 運命のルーレット廻して
おなじみ(?)名探偵コナンのオープニング曲として有名な98年のシングル。
僕が「Don't you see!」の次に好きなZARDの曲としても(?)有名。
サウンドや歌詞などを含めて、ZARDの中でもかなりドキドキさせる
サウンドメイキングだと思う、これから何かが始まるようなスリルっぽい
雰囲気がたまらない。名曲!

 
6. 遠い星を数えて
大人なムード漂うしっとりしたバラード。ピアノメインで落ち着いた感じ
が全編で堪能できる。サビメロが心地よい。アルバム収録曲の中でも
個人的に気に入っている曲のひとつ。
 
7. 新しいドア ~冬のひまわり~
98年冬に次の曲8と同時シングルリリースされた。2曲ともバラード寄りだが
こちらの曲の方が明るくポップさが上だ。定番のZARD節といった曲で発売
当時はこちらが好きだった。 

8. GOOD DAY
7と同時リリースされたシングル。本格的なロックバラードでありサビでの
坂井さんの熱唱ぶりがなかなか熱い。発売当初より時が経ってからは
かなりお気に入りの曲になった。ここまで熱唱系のバラードは案外ZARD
では珍しいのでは?
 

9. I feel fine,yeah
タイトルだけ見ると倉木麻衣の曲と勘違いしそう(あっちは「feel fine!」か)
案外ハードでラウドなバック演奏だというのがわかる。少し曲バランスが
不安定だと思うのは自分だけか。
 
10. 少女の頃に戻ったみたいに
シングル5のカップリング曲ではあるがこちらは名探偵コナンの劇場版で
ある名作「14番目の標的(ターゲット)」の主題歌という大型タイアップ。
映画のラストに流れると情緒たっぷりで雰囲気も素晴らしい。数あるZARD
バラードでも人気も非常に高い。僕も大好きな曲。小五郎のおっちゃんが
かっこよかったんだよなぁ~
 
11. 息もできない
98年春のシングル曲でアニメ「中華一番」の主題歌だった。イントロが
好きで曲がかかるとワクワクしてくる、そしていきなりサビから入るのも
刺激的だろう。恋する若い女性のことを歌う歌詞も坂井さんらしくて
清々しい、一般的なZARDのイメージを地でいく曲だろう。
 
12. 風が通り抜ける街へ
97年7月(翌月には1をシングルリリースしている)のシングルで名曲ばか
りの97年のシングル5曲の中では一番印象が薄い曲だろう。売り上げも
少し低かった気がした。ジャケットに写るピエロがインパクトがある。
初夏らしさ爽やかな曲でコーラスやメロディが気持ちよい。
 
13. フォトグラフ
アルバムを締めくくるラストのバラード曲。切々と歌い上げる坂井さんの
姿が思い浮かぶような気がする。メロは少しマイナーで暗めではあるが
サビに向かって盛り上げて、切ないサビメロは心にグッとくるものがある。
99年の伝説の船上ライブでも歌ったという坂井さんにとっても大事な
曲なのだろう。素晴らしい締めだ。


【アルバムの感想】

B'zに続き様々な記録を保持しているZARD。彼女のオリジナルアルバム
としては最後のミリオンヒットアルバム
でもある『永遠』は全13曲中シングル
曲が半分を占めておりベスト盤っぽさも感じる(ミスチルの『BOLERO』の
ような)が前作が96年だったことと、その間のシングルリリース量が半端
なかったから仕方ないか。

97年に5作、98年に4作でこの間9曲ものシングルリリースと全盛期の浜崎
あゆみ並みに出していた。
そしてすべて高いクオリティである。
僕が一番好きなZARDは96年~98年だ。すべて大好きである。

99年以降は若干パワーダウンして売り上げも減少傾向になっていったこと
を考えるとやはりこの3年間の充実ぶりは圧巻だろう。まあZARDの1ファン
としての意見なので多めに見てください(笑)

来年もこの日にはZARD作品をレビューするのでお楽しみに。
あ、でも普通の日もZARDのレビューするかもしれないよ。

やはりZARDは、坂井さんは『永遠』です。 この日を忘れないように。

 

ZARD 『TODAY IS ANOTHER DAY』 - アルバムレビューvol.86

2015年05月27日 15時43分55秒 | ZARD


1. マイ・フレンド
2. 君がいたから
3. サヨナラは今もこの胸に居ます
4. LOVE~眠れずに君の横顔ずっと見ていた~
5. DAN DAN 心魅かれてく
6. 眠り
7. 心を開いて
8. 突然
9. 今日も
10. Today is another day
11. 愛が見えない
12. 見つめていたいね


1996年7月リリース


 


【概要】


今から8年前の2007年5月27日にZARD坂井泉水さんが亡くなりました。
もうあれから8年も経つなんて信じられないし、時が経つ早さを嫌でも実感させられ
ますね。あの時は僕も25歳だったし、若かったねぇ(遠い目)


そんなZARDの1996年の7枚目のオリジナルアルバムである
『TODAY IS ANOTHER DAY』を今回レビューします。


 


【気になる曲レビュー】


「マイフレンド」
   ・・・いわずと知れた大ヒットシングル曲。ロック色が強くまだこの頃はZARDはバンド
     という認識でいたのだろうか。演奏がバンドっぽくても坂井さんの清涼な歌声で
     嫌でも爽やかになるのはいかにもZARDだ。アニメ「スラムダンク」の最終期の
     エンディング曲でもあるためその印象も強い。
     ZARDの3曲あるミリオンヒットシングルのうちの1曲。


「君がいたから」
   ・・・FIELD OF VIEWに提供した曲のセルフカバー。FOVの浅沼さんの声もとても
     爽やかなので坂井さんがセルフカバーしても違和感がまったくない。FOV版は
     もっとアップテンポだが、こちらはしっとり系だ。名曲。


「サヨナラは今もこの胸に居ます」
   ・・・95年リリースの16thシングル曲。かわいらしいポップなメロディで音数も少ない
      ためかシングルとしては個人的に地味な部類に入るがアルバムに収録される
      とちゃんと聴ける。要所のギターリフが90年代っぽさを感じる(懐かしい)


「DAN DAN心魅かれてく」
   ・・・この曲もFIELD OF VIEWに提供した曲のセルフカバー。FOV版は言わずもが
     なアニメ「ドラゴンボールGT」のオープニング曲として大ヒットした。セルフカバー
     ではさらにボーカルキーが上げてあるように感じる。坂井さんが歌ってもやはり
     違和感が全然ない。曲タイトルもなかなか面白い。中学生時代を鮮明に思い出さ
     せてくれる。


「眠り」
   ・・・坂井さん自ら作曲しているバラード曲。初期のZARDのような少しだけダークな
     雰囲気も見え隠れする。イントロのギターフレーズが特徴的。アルバムの中間に
     配置されているので小休止の意味でも心地よく聴ける。


「心を開いて」
   ・・・96年にリリースされた18thシングル曲。個人的にZARDマイベスト2位の曲が
     この曲。「ポカリスエット」のCMソングとしてタイアップされており、恐ろしくベスト
     マッチしていた記憶がある。この曲は本当にシンプルでなんといっても主旋律を
     奏でるピアノの音が耳に残る。凝ったアレンジがされているわけでもないが、
     歌詞とメロディの良さがとにかく素晴らしい。「マイフレンド」に続きオリコン1位も
     記録している。名曲中の名曲だろう。坂井さん、素晴らしい曲をありがとう。


「突然」
   ・・・なんとFOV提供曲のセルフカバー3曲目。FOVの最大のヒット曲でもある。
     前曲と同様にFOV版が「ポカリスエット」CMソングであり認知度もかなり高い。
     コーラスに楠瀬誠志郎が参加している模様(「ほっとけないよ」の人)。
     やはり浅沼さんの声が爽やかであるので坂井さんが歌っても違和感がない
     (って何度目だ、これ言ってんの・・・)


「TODAY IS ANOTHER DAY」
   ・・・アルバムタイトル曲。2006年の『GOLDEN BEST』にも収録されている人気曲。
     アニメ「YAWARA」のTVスペシャル版の主題歌でもあった。 シングルカットしても
     売れたんじゃないかと思う。「心を開いて」の雰囲気に似てるが、坂井さんの
     ボーカルがより優しく聴こえる。 


「愛が見えない」
   ・・・このアルバムにはなんとなく合わない(笑)ダーク寄りのロックナンバー。
     15thシングルでもあり、派手なホーンセクションとBメロの早口が印象深い。
     作曲はPAMELHAの小澤氏。「この愛に泳ぎ疲れても」と双璧のロックナンバー
     だろう。


 


【アルバム全体を通しての感想】


1996年のZARDを総括できる優秀なアルバムだと思う。この頃のアルバムからアルバム
のみでの新曲は少なくなり既存曲が多くなるのだが、当時は単に嬉しかったが、今は少し
だけ引っかかる(笑)


作曲もこの頃は織田哲郎氏のものが多く、彼らしい心地よいメロディに坂井さんの詞が
乗っかり、あの優しい声でリスナーの耳に届く。素晴らしい時代だった、と思う。
ビーイング全盛からは少し過ぎていたが、坂井さんもFIELD OF VIEWやDEENなどの
同じビーイング系のアーティストに作詞提供をし、自らもセルフカバーを多くしていた。


特にこのアルバムでは3曲ものFOVの大ヒット曲を惜しげもなくセルフカバーしている。
3曲ともに彼女らしいカバーであり、浅沼さん同様爽やかさ全開である(これ言うの4回目)


そしてこのアルバムでは他のZARDのアルバムとは違う点がある。
それは、ジャケット。他のZARDのアルバムは坂井さんの顔のアップ(もしくは全身)
がほとんどであるが、このアルバムはどこかの波止場でによ~く目を凝らすと
カメラを構えた(?)坂井さんが写っているのがわかる。なぜにこのアルバムだけ
こういうジャケットになったのか、わからないが、珍しい。


僕はZARDの中でも特に96年~98年のシングル曲が大好きですべて名曲だと
信じて疑わない。「心を開いて」がZARDマイベスト2位と前述しているが1位は
翌97年新年リリースのシングル「Don't you see!」である。またこの曲は
オリジナルアルバムの収録がないため、別の形でレビューしたい。
(基本、このブログでは【オリジナルアルバム】をレビューしている、一部例外はあるが)


と、色々書いたがすでにこの世にいない坂井泉水さんの歌声もずっと聴き続けて
いきたいと思い、今回のレビューを書きました。聴いたことのない人はぜひとも
聴いてみてほしい。 


 



ZARD 『HOLD ME』 - アルバムレビューvol.58

2013年09月16日 20時06分19秒 | ZARD


1. 眠れない夜を抱いて2. 誰かが待ってる3. サヨナラ言えなくて
4. あの微笑みを忘れないで / 5. 好きなように踊りたいの
6. Dangerous Tonight7. こんなに愛しても
8. Why Don't You Leave Me Alone / 9. 愛は眠ってる
10. 遠い日のNostalgia11. So Together


 


気づいてみたらブログ自体1ヶ月以上更新していなかった・・・・
しかもこのブログは元々音楽レビューがメインだったのに、いつの間にか
逆転裁判ネタとかが増えてましたな・・・唐突に音楽レビューを再開します!


再開1回目はZARDの2作目のアルバムである『HOLD ME』を取り上げます。


坂井泉水さんが亡くなってすでにもう6年もの歳月が経っています、早いものです。
しかし彼女の音楽を聴くたびに「惜しい人を亡くしたな・・・」と思うわけです。
数々の名曲を生み出してリスナーに届けてくれた坂井さん、そんな彼女の
初期の傑作が『HOLD ME』なのです


1. 眠れない夜を抱いて・・・4thシングル曲。まだ「負けないで」がヒットする前でこの曲
 で「ミュージックステーション」に出演した事も今では有名な話。このアルバム中唯一の
 シングル曲である。


2. 誰かが待ってる・・・80年代~90年代の曲に多かったサックスのイントロが印象的
 なバラード。個人的にアルバムの中でかなりお気に入りだったりする。


3. サヨナラ言えなくて・・・メロディラインが非常に切ないロックバラード。一般的な爽やか
 なイメージでこのアルバムを聴くとちょっと面食らう。名曲。


4. あの微笑を忘れないで・・・後のベストアルバムやセレクションアルバムにも収録され
 ることになる超名曲。シングル曲でもカップリング曲でもないが、ファンからの人気は
 圧倒的。前3曲とは違い、ZARDのイメージに近い明るい爽やかな1曲。


5. 好きなように踊りたいの・・・アルバム中では一番ポップで突き抜けて明るい曲。


6. Dangerous Tonight・・・4thシングルである1のカップリング曲。少し影を感じ
 させる初期ZARDを象徴する曲でもある。疾走感があって気持ちよい。


7. こんなに愛しても・・・3thシングル「もう探さない」のカップリング曲。90年代のトレン
 ディードラマの主題歌にでもなりそうな雰囲気がある。ゆったりとしたミディアムテンポ
 なバラード、この曲も全体的にダークさを感じる。


8. Why Don't You Leave Me Alone・・・この曲もひたすらマイナーコードで展開
 するバラードでけっこう暗いメロディ。個人的にこういう曲が大好物なので(笑)好きな
 曲である。


9. 愛は眠ってる・・・まだまだ続くマイナーコードでのバラード。こういう暗い雰囲気の
 中で坂井さんのクリアボイスが響くのがたまらない。シングル曲にしても売れたん
 じゃないかな、この曲。


10. 遠い日のNostalgia・・・個人的にZARDバラードの中でベスト3に入る超名曲!
 99年のリクエストベストにも収録されて当時の僕はかなり嬉しかったのを覚えている。
 過去の思い出を歌うこの曲、とにかく素晴らしい1曲。


11. So Together・・・坂井さん曰く、ウェディングソングらしい。たしかにこのアルバム
 中のバラード中では白い明るさを感じさせてくれ、非常に爽やかである。そういえば
 坂井さんは独身だったものな、、、幸せになってほしかったです。




92年の作品ということですでに21年も前のアルバムである。ZARDは「9作連続ミリオン
ヒット」(アルバム)というオリコン史上歴代1位の大記録を保持しているが、その最初の
ミリオン作なのがこの『HOLD ME』である。B'zやミスチルでもこの記録は保持していい
ない。


93年のシングル「負けないで」で全国的に大ブレイクしてからは一般的には「爽やかな
応援ソングを歌うミステリアスな歌手」みたいなイメージがあるかもしれないが、初期の
ZARDはかなりなダークさを前面に出していた暗めのバラードが多い。ただ曲の完成度
が半端ではなかった。


僕の一番好きなZARDの曲は97年の「Don't you see!」だが、この曲はオリジナル
アルバムの収録がされていないため、今回はこのアルバムを紹介しました。
坂井さんの死後にZARDに興味を持った方にはぜひ初期のZARDも聴いてみてほしい、
新たな発見があるはず。




『HOLD ME』の個人的評価・・・★★★★★(S評価:個人的にZARDの最高傑作!) 




「ミュージックステーション」出演時の貴重な映像、Youtubeさんにありました
ご覧ください~。坂井さんお美しい。