goo blog サービス終了のお知らせ 

読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

映画・DVD「テルマエ・ロマエ」

2013-05-16 | 映画
2012年日本映画 監督 武内英樹、原作ヤマザキマリの同名漫画 題名はラテン語で「ローマの浴場」の意味。
西暦130年代ハドリアヌス帝(市村正親)治下のローマ、浴場設計技師のルシウス・モデストゥス(阿部寛)は入浴中に排水溝に潜り、現代日本の風呂屋に表れる。
浴場を使ったタイムトラベラーになったのだ。彼は最初老人ばかりの銭湯で気が付いて、彼はそこが“平たい顔族”が住むローマの属州と勘違いするが、洗い場や脱衣所の洗練されたシステムに衝撃を受け、さっそく元に戻りローマの浴場に取り入れる。
以後、古代ローマと現代日本の浴場を何度も往復し、その都度数々の設備や工夫を目の当たりにすることになる。
一方、漫画家志望の若い日本人山越真実(上戸 彩)は、ルシウスが現代日本に出現するたびに彼に接触することになり、彼に大いに興味を持つ。
やがて、ローマの政争に巻き込まれたルシウスは、日本からタイムスリップしてきた真実(上戸 彩)と彼女の父(笹野高史)・友人(竹内力)らの協力を得て、前線基地に湯池場を作る。おかげで苦戦中のローマ軍は大勝利、皇帝から表彰されるのだった。公衆浴場での入浴をこよなく愛し、様々な建築物を遺した古代ローマ人だったがその習慣は、欧州ではすっかり廃れてしまったのに、日本では現代でも心と体の癒しの社交場として維持されているだけでなく、各家庭には内風呂がありその完成度も高い。
そんな、独自の発展を遂げた日本の風呂文化は2000年前のローマ人の目にはどう映ったのか、大きなリアクションでルシウスが驚く。
突っ込みどころ満載なれど細かな点は無視して21世紀の日本に紛れ込んだローマ人技師が、あまりの技術力の差に途轍もない敗北感にさいなまれながらも、アイデアを盗んでローマ風にアレンジする過程を描いて面白映画になっている。主演の阿部寛は第36回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 柴田哲孝著「国境の雪」 | トップ | 笹本遼平著「南極風」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

映画」カテゴリの最新記事