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Forth!

移転しました(2014/1/1)

風の前奏曲

2005-12-23 | シネマ
本当は「キングコング」か「Mr.&Mrs. スミス」を見に行こうかと思ったのですが、銃撃戦や血なまぐさいのはちょっとパスしたい気分だったので。
「マッハ!!!!!!!!」以来久々に見るタイ映画。
タイの伝統楽器ラナート(木琴)奏者・ソーン師という実在の人物をモチーフにした物語でした。
単なる音楽物かと思っていたのですが、とても良かったです。
演奏も凄かった!役者さんは映画のために相当練習したんじゃないかなあ。
主人公ソーンと大先輩クンインの競演は圧巻でした。
これだけのために見ても決して損はしないと思う。うん。
物語は過去と現在(といっても1930年代)を往復する形で進んでいくのですが、見ながらどちらの展開も気になって…
結局は過去現在ともかなり美しい形で終焉を迎えていました。
個人的には"近代化"という名の下に"伝統"が否定される戦時中のタイの動きが気になった。
タイといえば巧みな外交で、東南アジアでは唯一欧米の植民地化を逃れた国です。
微笑みの国とも言われているし、私も旅行中に多くの現地の人に親切にしてもらったり…
私の中では全体としてかなり印象のいい国なので、そんな歴史があるものだとは露知らず。どの国にもハードな歴史があるもんだと思いました。
それはともかく…

物語の終盤は感動しました。
民族のルーツを否定する国家の姿勢を軍人に問いただすシーン。
そして強い意志でラナートを演奏するソーン師の姿。
とても印象的でした。
素晴しい音楽は人の心を動かすんですね…
久々に見た爽やかな感動作でした。


今年39本目の映画:『風の前奏曲』

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2 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

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こんばんは (あん)
2005-12-24 22:10:08
ラナートの響きに魅せられました。あの競演会のシーンは迫力ありましたね。今年見た120本のベスト10をアップしました。遊びに来てね。
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こんばんわ! (ヒジハラ)
2005-12-25 00:28:32
本当に競演会のシーンは…物凄く印象深かった。

原理は木琴と同じだと思うんですが、あんな綺麗な音色が出るんだと驚きました。

良い映画でしたね!
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