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TBS 情熱大陸 永井均 川上未映子芥川賞作家

2009年07月12日 23時57分35秒 | 文学・思想
情熱大陸 
07/12(日) 後11:00 >> 後11:30  TBSテレビ

書くことは闘いだ!川上未映子芥川賞作家苦悩200日
出演者/川上未映子  ナレーター/窪田等

川上美映子は永井均の教え子でもあるようだ。

私が習っていたラテン語の先生は永井均の『私のメタフィッジクス』を読むように勧めてくれた。買ってからいままでの間、途中までしか読んでいない。ずいぶんつまらない内容と下手な文章が気になった。大学で教えている思想関係の先生たちは退屈な人が多い。

ラテン語の先生は哲学の先生で東大でも優秀な先生であった。
東大哲学科では最低でも5カ国語出来なければならないが、その内必然なのはラテン語とギリシア語である。その他この先生から英語とフランス語とドイツ語を習ったが、とてもついていけなかった。抜群な記憶力の持ち主でたいてい読んだ本の内容まで正確に覚えている。
親も学者なら兄弟も学者で将棋も強かった。ただ、本人自身の思想にはあまり感心のできるものではなかった。

永井均の著書は他にも持っているが、タイトルも忘れた。
情熱大陸で初めて顔を見たが、哲学を習う必要はないようだ。
今後とも川上未映子の作品を読むことは無いと思う。

芥川賞もそろそろ辞めた方が良いのではなかろうか?
文学を安っぽくしてきた文芸春秋は創設者の菊池寛からは全くことなった他の企業が買収して継続させているという。ノーベル賞にしても芥川賞にしても文学をつまらぬものに変えてしまった。それは始皇帝が行った焚書坑儒の類と同じである。

日本の哲学はロシアから来たケーベル博士を継承している。
ケーベル博士が一番心服した日本の学生は夏目漱石である。
ケーベル博士はロシアでは音楽家になろうとしていた。チャイコフスキーとも交流があったが、突然哲学の道に入りドイツへ留学する。そこで見出したのがショーペンハウアー(1788-1860)Arthur Schopenhauerであった。そして日本へショーペンハウアーの思想を東大へ伝染させていったの出会う。それにもっともかぶれたのが漱石である。鷗外よりもそのかぶれ方は深刻である。東大の哲学もいつ知れず技術的な面が強調され、殊更に著作の単語の意味を追い求める。それに反し京大の大学院の入試では語学は何か国語もやる必要はない。出来なくて良いわけではなく、試験にはそれを特別視して求めないだけである。

上野公園にある奏楽堂ではケーベル博士の演奏会もあった。ケーベル先生の熱心な聽衆者はやはり漱石であった。その他にもケーベル先生は多くの学生に影響力があった。

私の論文「ショーペンハウエルの芸術家への影響」には詳しく書いていたが、ウィルスに感染し全文消去された、これは日本での損失であるような気がする。あくまでも個人的見解である。

川上未映子がケーベル先生はのような哲学者に出会っていれば私も興味を持つかもしれない。それでも作家らしからぬ可愛い美人である。たぶん永井均は川上未映子さんによって有名になって行くのであろう。

哲学は結局、プラトン、アリストテレス、デカルト、カント、ショーペンハウエル、スピノザ、ニーチェ、フッサールなど西洋の思想家や仏教哲学などを真に読書するのであって、ちょっと哲学の授業を受けることなどで何かを得られるようなものでもない。

経験からの思索は重要であるとは思うが、読書によって練磨するということは極めて重要である。

経営者の哲学など銭金の問題で、これほど哲学とかけ離れたものはない。


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