セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 75本、 演劇 47本

INDEPENDENT:17「最強の一人芝居フェスティバル」(於・インデペンデント2nd) 80点

2017-11-19 09:53:25 | 演劇遍歴

楽しみにしていた一人芝居(30分もの)11演劇を通しで観る。午後2時に見始めて終わったのは午後9時半。さすがの僕も疲れたよ。短編芝居を長時間観たことはあるけれど、一人芝居のこれは初めて。観劇前のBGMもよかった。相内唯史さん、ありがとう。

30分は結構きついだろうなあ。でも、自分のやりたいことは十分出来得る時間でもある。技量と個性が試される。

全部評価を書けないけれど、さすが本篇の9作はどれも立派で、プロの名目十分足り得ました。トライアルの2作も頑張ってる。

仙台からお越しの「イーハトーヴの雪」は現地からの通信として貴重な劇で、今なお苦しむ東日本大震災の痛みを刻んでくれる。舞台で本物の棺桶が堂々と置かれているのにはびっくりした。凄い劇でした。

一番観客に受けたと思われる「跳べ、守護神!」は馴染みのあるゴールキーパーの孤独を明るく描いた作品。土橋さんはこういうのも書くんですね。

才能をガンガン光らせたのは言わずと知れた福谷圭祐の「一人だけ芝居」。漫才師の相方を自殺で亡くしたある夜の出来事。うまい。絶品。けれど、一人芝居で、落語設定になるのはどうなんでしょう。福谷にしては安易のような気もしたが。

佐々木ヤス子の「さようならば、ばら」。身を張って30分の一人芝居に挑むその精神に乾杯。場末のストリッパーを熱演。

観客のあちこちからすすり泣きが聞こえた「何億年先でも」。何と可愛い死神さん。人生の奥深い千の風を感じました。素晴らしい劇でした。

と、書いていたらきりがない。この7時間半は至福の時間でした。けれど、寄る年波、もうへたへたです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ノクターナル・アニマルズ (2... | トップ | May『四神四季』(作、演出 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

演劇遍歴」カテゴリの最新記事