食道癌は消えた…ようです

本日は、先週の木曜日に受けた胃カメラとCTの結果を聞きに、放射線治療科の診察に行ってきました。

結果は…。
「非常によく効いているように思います。治療前のこの大きな腫瘍が、今回の胃カメラでは、ほとんどわからない状態になっています。組織検査の結果はまだ出ていませんが、この調子だとおそらく大丈夫でしょう。ただ念の為に来月、もう一度胃カメラで様子を看る事にします。」との事でした。

当初「放射線治療の後は、再発予防の為に、追加でシスプラチンと5FUを2クール行う」と聞いていたのですが、今回はそれも見送ると言われ、複雑な気持ちになりました。すると、察したように、今回抗がん剤を見送る理由を詳しく教えて下さいました。

理由は、

1.耳鼻科からシスプラチンを合計6回投与している為に、骨髄抑制が強く出ている事と腎機能的にも限界量である為

2.通常のケモラジの後は、再発予防の為に追加投与しているが、それを行う事に対しての確かなエビデンスが得られていない事から今回投与する意義があるかが疑問である為

3.胃カメラの結果からみて、現在綺麗で癌が残っている可能性が少ない事から、あまり触らず身体を休めてやる事の方が重要に思える事

もし、組織検査で異常があれば連絡をするが、この状態では極めて可能性は少ないとの事でした。

この後まだ2回も抗がん剤入院をしなければならないと思っていたので、物凄く嬉しかったのですが、やはり気分は複雑でした。再発した場合のシスプラチンはもう使えない、とハッキリ言われたのですから。そして今回、組織検査で採取したのは2カ所。もし違う所に残っていたら、見逃してアウトです。

「食道癌は進行が早い」と最初から言われていたので、再発の場合も早いのか？と聞いた所、やはり「早い」そうです。
1カ月で、最悪の場合はえらい事になるわけです。考えれば考えるほど、嬉しいのと不安が混じってきます。

「再発するかどうか、これも一種の運ですね。」と言ったところ、先生も大きく頷かれて「本当にそうですね。」と仰いました。
あまり悪い事ばかり想像していても、かえって精神衛生上よろしくないと思うので、「今回、命が助かった事も運、これからどうなるのかも運」と思って、一歩ずつ進んでいこうと思います。

そして明日は、耳鼻科の検査結果を聞きに行く日です。右のリンパにしこりが出来ているのが気になるのですが、どうかこちらもクリアを頂けますように…

本当に関わってくださった全ての方に感謝申し上げます。