書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

春三月・啓蟄

2016-03-05 12:51:08 | 思う事

 

書と言えば「書聖 王羲之

書道をされた方もなさってない方も王羲之(おうぎし)という名前は聞いた方も多いと思う。

古典を学ぶにはまず王羲之の書からと言われてきた。

「王羲之に始まり王羲之に戻る」

 

王羲之を臨書する時は時代を越えて書いている自分にはっと気付く。

王羲之の直筆は無い(今のところ)それで、現在目にできる書は王羲之の書(拓本)を集めた集字聖教序、蘭亭序(双鉤塡墨)などが有名。

王羲之のどこがいいのか?と質問を受けるがきちんとした答えがなかなかみつからない。

とにかく、まねぶ事、そこから何か感じ取る事。

 

手から感じる事はとても重要だと思う。

春三月、急にぽかぽか陽気になってくると、閉ざされていた心も緩みワクワクと出かけたくなるのは虫も人間も同じだと思う。

今日は「啓蟄」

 

 


日々の書(一日一書)

2015-12-07 22:26:56 | 思う事

ご近所さんより

とれたての鰯を頂いた。

鰯は魚ヘンに弱いと書く国字(日本でつくられた)だ。

魚ヘンの漢字(中国でつくられた)ものはどんなものがあるか調べてみた。

魚へンの漢字(中国でつくられた)文字には鮒・鮫・鯉・鯨・鰈・鰒・鰕・鰻・鱸などがある。

読むのも大変だし、書くのも大変。

 

鰯は新鮮だったのですぐ頭を落として、手早く下ごしらえして、梅干しとカツオとお醤油とお砂糖で煮た。

そのおいしかったこと。

素材が良いと、技要らずでした。

 

 


今年も開催します。第二回鼎展 土と水と日のめぐみ(木の章)

2015-11-16 19:00:17 | 季節物

今年も器季家カフェでイベントを開催します。

第二回鼎(かなえ)展

土と水と日のめぐみ(木の章)(クリック下さい)




 


あんたがたどこさ

2015-11-10 08:47:05 | 思う事

あんたがたどこさ

肥後さ

肥後どこさ

熊本さ

熊本どこさ

船場さ

船場山にはたぬきがおってさ

それを漁師が鉄砲で撃ってさ

煮てさ

焼いてさ

食ってさ

うまさ(が)のさっさ

 

幼い頃から私の生まれた町あたりの歌(少々違うところもあったりします)

 

 

先日は夕方のローカル番組で古町・新町の町屋特集だった。

そして日曜日は風流街浪漫フェスタ(クリック下さい)が開催された。

 

郊外には大きなショッピングモールが出来、人口も増え、どの街も同じ様なお店が並び不自由ない様なニュータウンができているので、

私の生まれたこの古町は逆に取り上げられるのかも知れない。

 

郊外のショッピングモールに行くと駐車場で並ぶ。方向音痴の私には駐車場から入口に歩くと中でわからなくなり、帰りには自分の車がどこかわからなくなる。

その点、わが町は、昔ながらの買い物ができる。

八百屋、魚屋、、花屋、米屋、酒屋、郵便局、銀行、病院、カフェレストラン、居酒屋、お菓子屋、美容院…。必要に応じたお店が歩ける範囲にある。

また、そのお店の人たちの全員の顔が浮かぶ。小学生の子供たちはこの町全体が見守っている様な地域だ。

とてもいい町。

 

あんたがたどこさ

肥後さ

この町さ

 

 

 


あれから4年経ちました。

2015-11-02 14:10:50 | 思う事

4年前の今ごろは「楽天知命展(クリック下さい)」の搬入をしていた。

 

過ぎてしまうとあっという間の年月。

あれから4年いろんな経験の中で何か成長したのだろうか?

来年には節目として作品展を催したいと思っている。

 


秋はいい。

2015-10-21 13:42:13 | 季節物

秋はいい。

風がいい、

空がいい、

雲がいい、

夕陽がいい、

月がいい、

果物が多くていい、

食べ物が美味しくていい、

よく眠れていい、

本が読みたくなっていい、

いろんな事を知りたくなっていい

いろんなところに行きたくなっていい、

そんな気持ちを筆で書きたくなるからいい。


大人の修学旅行 愛林館へ

2015-10-09 09:01:01 | お友達

中学校の同級生8人で水俣の愛林館へ行く

大人の修学旅行に行った。

0次会は熊本駅近くのラーメン屋さん(埼陽軒)からスタート、熊本駅に集合して、オレンジぐるりん切符で水俣へ

オレンジ列車の中で缶ビールで乾杯!!!

水俣久木野の愛林館の館長が同級生なのでこの研修を兼ねた修学旅行を計画してくれた。

修学旅行のしおりもできていた(笑)

 

最初は寒川水源。日量3000トン、水温14度。とっても美味しく冷たい水。

中学卒業しても30年以上経っているのに、心は中学生のまま。

森のめぐみによって水が湧き、お米が育つ。

先人は米を作るために石を積み田んぼをつくったのだ。

 

夕食は、竹炭で焼いたさんま。

 

石垣の草刈りをみんなでしてみんなでつくったピザを耐熱煉瓦でつくった窯で焼き竹に小麦粉を巻いて3人かかりでバウムクーヘンを焼き、愛林館でとれた大豆で豆腐をつくり、手作り鶏ハム、差し入れのいくらやホタテや昆布巻き、大分のカボスを入れた焼酎(臼杵ボール)

楽しく美味しく、みんな笑顔!!!

夜は焚火をたいて(棚田のあかりに使った竹)歌い踊り

遅くまで騒いでも、ちゃんと全員で朝フェイスパックをして大笑いし

朝ごはんもみんなでつくって美味しく頂く。

 

2日目の研修は森の研修。

自然の森、人が管理して守った森の違い、木々の役割や樹の違い、地盤などの話を聞いて、お昼は愛林館の特製カレーを食べて、研修最後のお楽しみは同級生のかねよしくんのマジックショー。

地域の人たちも目をくりくり。

まだここに居たい!!!と言う気持ちのまま、新幹線であっという間に熊本へ。

 

言葉にならないたくさんの思い出ができた大人の修学旅行だった。

 


藤崎宮秋の例大祭におもう

2015-09-16 11:28:50 | 季節物

夏休みも半ばになると、藤崎宮の秋まつりのお囃子の笛や太鼓や勢子の声がどこででも聞かれていたが、ここのところ騒音の問題?なのかほとんど聞かれなくなってきた。

しかし、新町では、獅子舞保存会の皆さんの練習や可愛い唐子の衣装を着た子供たちを見かけるからホッとする。

 

しゅんけいの一日一書 212
2015.9.16
「八幡宮」はちまんぐう

日光八幡宮の鳥居に打つ額を真似て書いてみた。
空海が書いたと伝えられている。
八は鳥形(使者なるが故なり)
鳥居のだから鳥形らしい。
神社の額は縦、仏閣の額は横。
筆遣いにも細かい決まりがあるそうだ。

私が卒業した藤園中学校の名前の由来は藤崎八旛宮と祇園社(北岡神社)の氏子の地域だと聞いて納得した。

藤崎八旛宮(ふじさきはちまんぐう)は、熊本県熊本市中央区にある神社で、
旧社格は国幣小社。熊本市域の総鎮守として信仰を集める
応神天皇を主祭神とし、神功皇后・住吉三神を相殿に祀る
社名は「幡」ではなく「旛」と書く。
これは天文11年(1548年)の後奈良天皇宸筆の勅額に基づくものである。「幡」→「旛」

今年は20日が随兵行列、早朝から神事を見にいくのが秋の始まり。
急に秋らしく朝晩が冷え込むのを「随兵寒合(ずいびょうがんや)」という。

 

 


点が線そして輪(円)になってきた。

2015-09-07 13:11:35 | 思う事

コツコツ毎日を生きていくと、

小さな点が線となりそして・・・・輪になっていく。

 

そういう事を感じためまぐるしい一週間だった。

夏休みの最終日曜日は

第八回城華まつり。雨が心配だったが、さほど影響はなかった。大人が楽しむ夏まつりと内容の濃いものだった。

しゅんけい教室の子どもたちは五福亭の落語を披露し、観客からは笑いと大きな拍手をもらった。

そしてしゅんけいのワークショップは団扇・扇子に書くというワークショップを企画して多くの方々に楽しんでいただいたようだった。

企画準備の方々お疲れ様でした。

 

人が人をつなぐ。

人が人を連れてきてくださる。

みんなの笑顔に出会える。

点が線にそして輪になる。

 

 

 


第6回ねえねえ塾 「食と書」

2015-08-30 10:03:25 | 寧々塾(ねぇねぇ)塾

先日は熊本に大きな台風が来た。

16年ぶりの熊本上陸。

朝方にかけての暴風雨、うっすら夜が明けてきて少しはホッとした。

農作物等にも大きな影響があるようだ。

被害にあわれた方々お見舞い申し上げます。

 

その2日後に開催された第6回のねえねえ塾は相藤春陽先生とのコラボ企画「食と書」でした。

相藤先生のお宅は停電になり、当初の献立の材料が台風の影響で揃わない。

しかしいろんな悪条件の中、素晴らしいお弁当をご披露くださった。

そしてそのバイブルだったのが櫻井先生の本だった。

https://www.facebook.com/hiroko.inada.180/posts/846180102146211?notif_t=like

私とその櫻井先生の「お料理辞典」との出会いが今回に繋がった。

 

今回のイベントに参加された方々には作り手の思いそしてレシピ。

あるものを活かす事。

いろんなメッセージが伝わったはずだ。

次回のねえねえ塾は「野草を生ける・草心流」です。

秋の花々を楽しむいい時間になることだろう。


彫る・・・そして拓する。

2015-08-18 12:45:24 | 書について

ITの時代。

これから人々の想いは時代を超えて伝わるのだろうか?

 

昨日はとあるお宅に伺った。

そのお宅のご先祖様の記念碑を見せて頂き驚いた。

○○家先祖千年祭の石碑見せていただき「刻んだ文字は残る」と強く思えたからだ。

彫り込まれた文字の年号には慶応とあった。

明治より前だ・・・。

 

ITは早くて便利・・・しかし。。「文字」とは先人の想いも一緒に刻み、思いまで感じられる。

 

しゅんけい石膏に甲骨に学ぶ.

石膏に彫って拓をとってみた。

次世代に思いを繋いでいくためのバトンは受け取った!!!

 

 

 

 

 

 


「偲」お盆に・・・。

2015-08-14 13:49:34 | 思う事

昨日、お墓参りに行って来た。

祖父母を想い、亡き親族を想い、

いろんな言葉をかけてくれた亡き先輩方を想い

お写経をした。

先人からするとまだまだ修行が足りないが、真剣に一点一画心こめたつもりだ。

これからもコツコツ頑張ります。


一日一書 100

2015-08-12 10:58:04 | 思う事

「毎日筆を持って書いている日常なんだから、毎日書いた書をフェイスブックにUPしたら?」

と友達に言われて始めたしゅんけいの一日一書が今日100番の書になった。

9歳から書をはじめてもう40数年。早いものだ。

筆を持たなかった時期(育児期間)が数年あるがここまでずっと続けて来れた事に感謝したいし、ここまで出会った多くの方々に感謝したい。

しゅんけいの一日一書 100
2015,8.12
「逕」北魏時代の楷書風
ケイ・こみち
声符は巠(ケイ)径直の義があり、径と声義同じ。
(字統・白川静)
こみち、細道、まっすぐに通じた道。

書道を志て師から雅号の春逕(しゅんけい)の名を頂いてから早30年を過ぎた。今まで書を続けて来れた事に感謝したい。
しゅんけいの一日一書が100回となったので、記念に「逕」の字を選んだ。

一つ一つ作品を作り続けて毎日を繋いでいきたい。


育(はぐくむ)

2015-08-11 08:56:12 | Weblog

8月7日は次男の誕生日だった。

次男を産んだ日も暑い暑い日。

私は実家で長男の水浴びをさせていたら突然お腹が痛くなって病院へ・・・・。

あっと言う間に元気な男の子が生まれてきた。

早く世の中に出たい!!!っていう元気な子だった。

「育」の漢字は女が子どもを産む姿の象形。

お腹の中でもすくすく育っている子ども。

出産した時からてんてこ舞いの毎日。

長男とは1歳半の差。

この二人の子どもを育てたのはこの私ではなくて、

この私を母として人として育ててくれたのは二人の息子に他ならないと思う。

子どもは母を育てるためにこの世に生まれてくれる。

「はぐくむ」

この訓読みの音もいい。

 


一画違いで・・・。

2015-08-05 12:25:01 | 思う事

しゅんけいの
一日一書 94
2015.8.5
「汗と汁」

 

連日の猛暑
汗をかいては水分補給の繰り返し。
昨日友人から
「汗と汁は一画ちがいだけど、字源を教えて!」と言うリクエストにお答えする為に違いを調べてみた。

相変わらずの早起きのワンコズを連れて河川敷までの散歩。7時半だがもう暑い!汗ダラダラ。

「汗」カン・あせ
声符は干「人の液なり」注「身の液なり」
鼻液、唾液、汗衣は下衣、汗をうけるもの。深く恥じる事を汗顔、非常に苦労する事を汗血と言う。(字統より)
あせをかく。「干」ひでり、暑くてあせがでる意味(漢語林より)

「汁」ジュウ・しる
祭祀に用いる香酒の事を汁献といった。(字統より)
つゆ、物資から出る、また物資にまじっている液体。飲み物、おつゆ。
利益、うまいしる、なみだ。
(漢語林より)

人から出るのが汗、物からでるのが汁ということかな?
似てる漢字を調べてみるのも面白い。