金谷武洋の『日本語に主語はいらない』

英文法の安易な移植により生まれた日本語文法の「主語」信仰を論破する

第3回 「葉と歯って元々同じだったと思う」

2005-09-01 12:18:37 | 日本語ものがたり

海外で日本語を教えていて一番有難いのは、学生の素朴な質問に触発されて日本語や日本人に関して教師の我々自身が思いもかけない発見をすることである。今回はそういった経験から特に心に残ったもの一件をご紹介したい。正に日本語教師の「役得」と言うべき喜びを読者の皆さんとも分かち合えればと思う。


このページの続きは以下に引っ越しました。

http://shugohairanai.com/3_ha-as-leaf-and-ha-as-tooth/ 


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6 コメント

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なるほど面白いです。 (千流廻)
2008-11-18 10:05:52
 大変興味深いページ名だったので、順番に読ませていただいております。
 唐突ですが、私は西洋宗教に見られる罪や罰といった概念が好きではありません。人という存在を無理矢理他の存在よりも一段上に上げようとしているように思えてならないからです。
もちろんこれは、私が生まれてからずっと日本国内で生活しているからなのでしょうが、特に若い世代の人たちの間で、退廃的であることの正当事由として使われている感じがします。この潮流は好きではありません。

 前置きが長くなりました。Oh! I see MT.fuji.のくだりを読んだときに、改めて言葉というものは面白いなと考えさせられました。
このような思想や、言葉というようなものに興味を覚えてからまだ日が浅く、知識の蓄積量が少ない中、このページのような示唆を与えてくれる場所があるということは、大変有難いことだと思います。
これからは言語学系統の本もより強い興味を持って読んでいけそうです。
ありがとう御座います。
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Unknown (たき)
2008-11-26 05:45:26
千流廻さま

ご声援、ありがとうございます。

言葉というのは、ずいぶん母語話者の世界観を条件づけてしまうものだと思うこと、しきりです。

またご意見をお待ちしております。どうぞお元気で。
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大和言葉の世界観 (たなかまさゆき)
2008-12-07 09:14:27
はじめてコメントさせて頂きます。
昨年の夏(平成19年、2007年)
先生が縄文塾主催の講演会でお話を聴かせて頂いたものです。
タイトル名の大和言葉の世界観と前回今回の内容が関連していましたので紹介させていただきます。
実は3年前広島市に月1回の割合で静岡県浜松市在住で、松下政経塾1期生の林 英臣先生の下でこの世界観を1年間にわたり学ばせていただきました。
カンボジア、タイ、インドネシア、台湾、日本人に通じるかつて、鳥と太陽と蛇を崇拝した照葉樹林帯に属する民族、文化の関連性や文字を持たず言葉によって
伝承してきた、高度な左脳開発と自然との共生で育まれた右脳の融合が、最終的に、半島、大陸から適度な
距離による地理的条件と四季の存在が高度な循環社会
を生んだ古代日本なのだと思えるようになりました。

本題なのですが、大和言葉には「あいうえお」の母音と「かきくけこさし・・・」の子音があるのですが、母音の発音を意識した感性が大切とのことでした。
内容は多岐に渡るのですが、世界の展望を大局的に観たとき、この世界観、宇宙観にまでつながる視点が
今一番重要だと考えている今日です。

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縄文と弥生 (たき)
2008-12-15 10:21:47
たなかまさゆき様

大変スケールの大きなコメントをありがとうございました。
日本人のルーツということを考える時に、縄文と弥生に代表される
「合流式」は妥当性をもっていると思います。

西洋科学は分割・分析が基礎にありますが、それと反対の方向で
総合的な光を当てることの大切さも忘れたくありません。

今後ともどうぞお元気で。
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口と土? (糸偏)
2009-03-13 16:28:18
先日、5歳の娘が、舌足らずの発音で、口といった時、間違えて土と聞こえてしまいました。その時、歯と葉の話を思い出して、これもそうなのか?と思いました。偶然でしょうか・・・
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くち&つち (たき)
2009-03-16 08:29:01
糸偏さま、

典型的な大和言葉ですね。どちらも2モーラで
母音もa-i-uに入っています。

でも、意味も違いますし、この場合は単なる偶然と
思います。
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