金谷武洋の『日本語に主語はいらない』

英文法の安易な移植により生まれた日本語文法の「主語」信仰を論破する

第62回 「和語と親しむ(2):平仮名の向こうに」

2010-05-31 10:19:43 | 日本語ものがたり
 和語の「男と女」を取り上げた前回のつづきである。「おとこ」に対応する語は、本来は「おんな」でなく、「おとめ」だったことが先ずわかった。(旧仮名は「をとこ・をとめ」)そこで、次に、二語の共通部分である「おと」を消去して、残りの「こ」と「め」こそが「男女差」を表す和語の最小単位であることを見た。最後に、他に「こ」vs「め」で男女差が言い表せる例があるかどうかを探したところ、男女の子供をいう「むすこ・ . . . 本文を読む