岸本周平 Blog

和歌山 民主党 衆議院議員
岸本周平 汗と涙の日々!

新成長戦略推進会議の発足に思う。

2010年09月05日 23時46分57秒 | Weblog
 政府は「新成長戦略推進会議」を設置、9月9日に初会合の予定とのこと。

 総理が議長、官房長官、国家戦略・経済財政大臣、経済産業大臣が副議長で、経団連会長、商工会議所会頭、経済同友会代表、連合会長、日銀総裁、財務大臣、伊藤元重東大教授、清家篤慶応大教授などがメンバーとされています。

 法人税の引き下げなど成長戦略を議論することが予想されています。

 これは、とても良いことです。大いに議論し、政策決定をしていただきたい。

 しかし、この会議には法律の根拠はありません。

 どのように運用されるのかも不明です。

 このメンバーを見ると、ある意味デジャヴーを感じます。

 この構えは、「経済財政諮問会議」とよく似ています。

 私は、小泉内閣で竹中平蔵経済財政大臣が主宰する「経済財政諮問会議」の事務局で内閣府政策参与として働いていました。当時、諮問会議委員の奥田碩経団連会長のリエゾンオフィサーとしてトヨタ自動車から出向の形でした。

 「経済財政諮問会議」の良さは、委員の間で喧々諤々(がくがく)の議論をした後、司会の竹中大臣が取りまとめ、小泉総理が決断すればその通りに決まりました。残念ながら、自民党の族議員にはばまれて、改革がすすまなかったのですが、、、、。(そのことが、民主党からの立候補の理由となったことは何度も説明している通りです。)

 各省の大臣が官僚の振り付けで、改革に反対しても、竹中大臣やその他の民間委員にコテンパンにやっつけられて、それでお仕舞い。個人の能力が歴然とする会議でした。

 しかも、その議事録が後で、公開されます。とてもオープンで透明な意思決定システムでした。小泉政治が良いと言っている訳ではなく、「経済財政諮問会議」が方法論として良くできていると言っているので、誤解のないようにお願いします。

 もっとも、司会をする大臣の能力や総理のリーダーシップの問題があって、どの内閣でも成功したわけではありませんが。

 「新成長戦略推進会議」に関する私の提案は、ぜひ、議事録を公開していただきたいというものです。今は、閣僚懇談会で議論した後、各大臣が記者会見でてんでばらばらにお話をして、何がどう決まったのか、良く判りません。

 いっそのこと、「新成長戦略推進会議」という名前をニックネームにして、根拠法のある「経済財政諮問会議」として運営すればどうでしょうか。

 その方が、透明性が担保されると考えます。「国家戦略局」設立の法律改正が終わるまで、この会議を「国家戦略局」として運用することにもなると思います。

 要は、政権運営の心意気の問題ではないでしょうか。

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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-09-06 19:34:21
菅首相には何をいっても無駄です。
未だに国家戦略局の全体像が不明であり、仮に国家戦略局が設立されたとしてもそこでの議論の内容は公開されません。
今後は、消費税発言のような、いつどこでどのように決定されたのか誰もわからない事項が何度も出てくるでしょう。
菅首相は「クリーンでオープンな政党を作る。」と言っていますが、現実はその正反対の方向に進むでしょう。

そこで、ぜひ「経済財政諮問会議」を復活させてオープンな議論をしてください。
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首相の支持率次第 (佐藤健)
2010-09-06 21:46:11
経済財政諮問会議が影響力を持ったのも、小泉首相が与党政治家の中でも圧倒的な支持率を背景にしていたからでしょう。
残念ながら、民主党の代表選の候補者はどちらも飛び抜けて支持率が高いと言う訳ではないので、小泉内閣のようなドラスティックな改革が出来るか疑問です。
改革が進むとしたら、国民的合意がある程度生じるほど国全体が追い込まれた状態の時ですかね。
http://政治ブログ.佐藤健.com/
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Unknown (大阪の大田区、九条の製造業)
2010-09-07 06:26:29
小泉、竹中時代、馬鹿なB級国民を洗脳しろと彼らの政治スタンスにあったとか。悲しいかな私もその一人でした。ネットの情報を自分なりに考えようやく本質が見えてきました。
どうも、今回の小沢一郎が本当の意味で最後の砦と感じます。米国との対等な関係を構築するにおいても。岸本さんの小沢さん支持。当たり前と言えば当たり前ですが、さすがです。小沢さんの「命をかける」という言葉。すべてです。岸本さん、応援しています。
私は素直にこう思います。小沢さんの次は岸本さんと。いろいろな抵抗勢力があると思いますが頑張ってください。
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