正林寺法華講員手引書

『折伏・家庭訪問・教化育成・法統相続・教学研鑚・邪義破折・支部組織の充実強化に活用』 法華講正林寺支部 正林編集部

消化不良を起こさない折伏を

2005-11-21 | 手引書⑩

 化他行である折伏をするとき、相手の受け入れる気持ちを見失うと、消化不良を起こさせる結果になります。
 一般的に消化不良を起こすという意味は、食べ物を食べて、消化が十分に行われない病症。疲労・運動不足・暴飲・暴食または不良消化物・腐敗物などの摂取によって起り、食欲減退、胃部の疼痛、または嘔吐・下痢などを発することです。
 折伏において見た場合、消化不良を起こすとは、信心に対する理解が出来ないこと、こちら側の要求が高すぎて戸惑い、そこから信心に対し敬遠する気持ちを生むことです。消化不良を起こすということは、本来、幸せになり安穏になるはずが、反対の道をたどることでもあります。
 特に消化不良を起こしやすい人は、信心に対して日の浅い人や、日頃、生活や仕事に追われ、熱心に信心修行をされない人に起こる可能性があります。折伏や法統相続などの教化育成にも、十分に起こりうる可能性を持ちます。 
 消化不良を起こすと、折伏がスムーズに行きません。勤行唱題によって、相手の取り巻く、環境や性格と機根を十分に見つめ、洞察力を身に付けることが大事でしょう。自己中心的な折伏になると、相手が消化不良を起こします。
 これは折伏に於ける禁じ手であり、広布の道を閉ざす行為です。十分に誡め折伏することです。
 相手が信心に対し、どれくらいのレベルに達しているのか、家庭訪問に於ける対話の中で掴むことです。そして、消化不良を起こさない折伏と教化育成は、慈悲と柔和な気持ちが大切です。貪瞋癡の三毒が、心の中で騒いでいるときは、心を静めてから、地涌の菩薩の自覚に立ち折伏をします。
 私達の貪瞋癡の三毒が、原因となり、思わぬ災いを引き起こすことがあります。この三毒を悦び、混乱させる宗教団体が創価学会です。つまり師子身中の虫を操る能力に酔い楽しむ集団です。彼等の脳内に、快楽的な覚醒作用をもたらすため、非常に気分を良くするものですが、「喜ぶは天」というように、天界止まりの一時的な快楽で、命終には三界六道輪廻の法則により、地獄に堕ちるのです。このことに気付かず現状の安泰さに、正信が完全に麻痺しています。
 消化不良を起こさない折伏には、「地道に焦らずコツコツ」という心構えが大切です。落ち着いて折伏教化育成を行い、御法主上人猊下が御指南される「一年に一人以上の折伏」を基本にします。その姿勢に、現実を冷静に明らかと見ていける、凡眼ではない、仏眼に通じる眼が御本尊様の力用で仏果を得ていくのです。その眼が生活の場に繁栄されることで、「我此土安穏」な境界を作り上げていけます。
 更に「五義」という、教機時国教法流布の先後を、唱題根本に見つめることが大事です。それぞれの家庭において複雑な違いがあります。こちらの家庭には、効果のある話しでも、あちらの家庭には逆効果ということもあります。家族の中でも、また性格が異なります。この点を見逃すと消化不良を起こし、信心を敬遠する気持ちが生まれます。上手く飲み込み、消化できるように、難しい法門を噛み砕いて、教化育成することが重要です。
 御住職様の御指導のもと、折伏教化育成を実行するところに、消化不良を起こさせない折伏が出来ます。