正林寺法華講員手引書

『折伏・家庭訪問・教化育成・法統相続・教学研鑚・邪義破折・支部組織の充実強化に活用』 法華講正林寺支部 正林編集部

普賢菩薩の誓願 (普賢菩薩勧発品第二十八)

2005-11-15 | 妙法蓮華経並開結 略要旨私考

『法華経』の「普賢菩薩勧発品第二十八」(法華経596)に、普賢菩薩の人法守護が説かれます。信心するところに、普賢菩薩の守護が存在します。
 文証が「普賢品」において、
「於後五百歳。濁悪世中。其有受持。是経典者。我当守護。除其衰患。令徳安穏。使無伺求。徳其便者。(後の五百歳濁悪世の中に於て、其れ、是の経典を受持すること有らん者は、我当に守護して、其の衰患を除き、安穏なることを得せしめ、伺い求むるに、其の便を得る者無からしむべし。)」(法華経598)
と説かれ、末法時代に妙法を受持する人を、普賢菩薩が守護すると約束されています。
 更に同品では、
「我今以神通力故。守護是経。於如来滅後。閻浮提内。広令流布。使不断絶。(我今、神通力を以ての故に、是の経を守護して、如来の滅後に於て、閻浮提の内に広く流布せしめて、断絶せざらしめん。)」(法華経603)
と普賢菩薩の誓願が説かれます。
 普賢菩薩の守護を得る人は同品に、
「是人心意質直。有正憶念。有福徳力。是人不為。三毒所悩。亦不為嫉妬。我慢。邪慢。増上慢。所悩。是人少欲知足。能修普賢之行。(是の人は心意質直にして、正憶念有り、福徳力有らん。是の人は三毒に悩まされじ。亦嫉妬、我慢、邪慢、増上慢に悩まされじ。是の人は少欲知足にして、能く普賢の行を修せん。)」(法華経605)
と説かれ「少欲知足」を心がけ、邪念を捨てた信心に根ざすところ、三毒や我慢偏執に悩まされることがありません。
 御本尊様を信じるところ、普賢菩薩により生活が安穏になることが同品に、
「普賢。若於後世。受持読誦。是経典者。是人不復貪著。衣服臥具。飲食資生之物。所願不虚。亦於現世。得其福報。(普賢、若し後の世に於て、是の経典を受持し、読誦せん者、是の人は復、衣服臥具、飲食資生の物に貪著せじ。所願虚しからず。亦現世に於て、其の福報を得ん。)」(法華経606)
と示され、衣食住が不便になることがなく、現世において福を得ると説かれます。
 更に折伏においては同品に、
「其人若於法華経。有所忘失。一句一偈。我当教之。与共読誦。還令通利。(其の人、若し法華経に於て、一句一偈をも、忘失する所有らば、我当に之を教えて、与共に読誦し、還って通利せしむベし。)」(法華経599)
と示され、普賢菩薩によって折伏が手助けされることが説かれます。
 妙法を受持する人を、悪口誹謗する人の果報について、同品に、
「若復見受持。是経人者。出其過悪。若実若不実。此人現世。得白癩病。若有軽笑之者。当世世。牙歯疎欠。醜脣平鼻。(中 略)悪瘡膿血。水腹短気。諸悪重病。(若し復是の経典を受持せん者を見て、其の過悪を出さん。若しは実にもあれ、若しは不実にもあれ、此の人は現世に、白癩の病を得ん。若し之を軽笑すること有らん者は、当に世世に、牙歯疎き欠け、醜脣平鼻、(中 略)悪瘡膿血、水腹短気、諸の悪重病あるべし。)」(法華経606)
と説かれ、正法誹謗の罪障が示されています。
 『御義口伝』には、「普賢品六箇の大事」(御書1793)が説かれ「第一 普賢菩薩の事」「第二 若法華経行閻浮提の事」「第三 八万四千天女の事」「第四 是人命終為千仏授手の事」「第五 閻浮提内広令流布の事」「第六 此人不久当詣道場の事」という、六つの大事が説かれます。
 三大秘法の御本尊様を信ずれば、諸天の加護と普賢菩薩の守護が確実にあるのです。