福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

地域事情に即した安全教育プログラム

2008年12月02日 | 都市問題

Pb290020 11月29日、金沢小学校のフェスタ、『ビバ!金沢』

ここは校庭。子どもたちは午前中の発表を終え、午後は保護者が主催するお祭りに参加します。

チャリ会も、自転車安全教室』を開催するチャンスをいただき、いよいよ安全教育プログラムの開発に着手です。

Pb290009_2  あらかじめ校庭にミニトラックを白線で描いておき、幅3メートルを、遊歩道と見立てます。

開催は2回に分けて。一度に受け入れることができるのは、20人程度です。

Pb290008_2 まず、集まった子どもたちに、説明をします。

次に、自由に歩いてみよう。右側を同じ方向に歩いてみよう。双方向で歩いてみよう・・・。

Pb290014 という具合に、さまざまな歩き方をする中で、自転車と行き交うという体験をさせ、その都度、子どもたちに感想を聞いていきます。

子どもたちは正直な感想を述べ、最終的には、右側歩行の双方向の時には、自転車は遊歩道の真ん中を走るのがいいのではないか・・・と、感じているようでした。

Pb290031_2  さて、それが正しいかどうか。実は、遊歩道であるだけに、ルール化するのは難しいのです

自由に気ままに歩けるのが、遊歩道の良さではないか。ルールを作ったら、遊歩道の素晴らしさが損なわれるのではないか。

という声が、意外と多くあるからです。

Pb290028 そこで、ルールとしては、道路交通法に則って一般道路で通用するものをまずしっかり教えようと、右側歩行を絶対条件とし、右側通行の歩行者優先を前提とした自転車の走り方、つまり歩行者を思いやる遊歩道の走り方=マナーを、チャリ会としては伝えていくことが、必要ではないだろうか、という思いに至ったのですが、他のメンバーはどうかなあ・・・?

Pb290029 一方子どもたちは、自転車安全教室なのに、自転車に乗らずに歩くだけ・・・というのには、今ひとつ納得が行かない様子です。

そこで、最後にトラックを1周ずつしましたが、思いっきりスピードを出します。これは、危ない!

Pb290037 別途、白線でも引いて、ゆっくり、はみ出さないように乗る体験をした上で、晴れて『自転車安全運転証』を、渡すのがいいのではないだろうか・・・?

ということが本日の私の密かな感想ですが、いずれにしても、安全運転証を手にした子どもたち、晴れがましい!

この後です。見事な虹が現れたのは。

次回のチャリ会で、自転車安全教室プログラムの地域密着バージョンについて、話し合うのが楽しみです。