かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

日本橋(2)中央区立常磐小学校/中央区日本橋

2017-10-09 | 東京の近代建築

東京市による震災復興小学校の初期の代表作のひとつ。校舎は耐震・耐火を実現させるためすべて鉄筋コンクリート造が採用されています。外観は表現主義風デザインが加味されたもので、随所にアーチや曲線を多用した幾何学的な装飾が施されているのが特徴です。
昭和10年前後からの復興小学校建築は、ほとんどが装飾排除のインター・ナショナルスタイルになってしまうので、同時期に建てられた銀座の泰明小学校とともに、現存する表現主義の復興小学校として貴重な存在です。

■校舎外観






       



■校舎入口~アーチや半円をモチーフにした造形は、当時流行のドイツ表現主義の影響
   



         



■校舎内部~円と直線で構成された幾何学的デザインがあふれています






        



 ■中央区立常磐小学校/中央区日本橋本石町4-4-26
 竣工:昭和4年(1926)
 設計:東京市臨時建築局(局長・佐野利器)
 施工:大林組
 構造:RC造3階
 撮影:2017/08/11
 ※東京都選定歴史的建造物

 

 



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