「8月31日まで休ませて頂きます」
ラクーア前、壱岐坂下交差点近くの『味の店 後楽』に、そんな貼り紙が掲出されたのは確か7月下旬のこと。
「きっと延長する」
「10月まで休むつもりだ」
「いや、おととしは11月だったぞ」
「だったら何でわざわざ8月31日なんて書くんだろ」
常連たちは、誰もがそう思ったはずだ。
実際、今日まえを通ったら「しばらくの間」に変更になっていた。
昭和の色濃い大衆食堂でおじさんたちには大人気だが、とにかく一年の3分の2ぐらい休んでいる印象。マスター曰く「なかなか忙しい」そうで、何が忙しいかといえば東京ドームや神宮球場などのお弁当製造が、ということ。裏の路地の突き当たりに工場があり、お店は休みでも従業員は実は毎日せっせと働いているわけなのだ。
今回の貼り紙には日付は記されていない。いったいいつ開くのか。前を往き来するおじさんたちは、この貼り紙を見ては溜め息をついているのである。
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