「こんな古い店、撮ってどうするの?」
写真を撮らせていただいていたら、可愛いおばあちゃんがお店の奥から顔を出した。
その古いところがいいんですよ。
開店から50年。途中までは、看板にあるように「喫茶」もやっていたという。店頭にある銀色の大きな冷凍庫はアイスクリーム用で、かつては人気商品。ところが、アイスを盛る最中の製造業者が廃業したのを機にやめた話。志澤百貨店(現在「万葉の湯」)をはじめ、箱根や横浜にまでお菓子を納めていた話など、まさに“昭和”の証言を聞く。
「ごめんね、長々と話しちゃって」
いえいえ、とっても興味があるので。
ただ、聞きながらも、実は僕の目はショーケースの中の「すあま」が気になる。
実は、「おすすめよ」というので、もうひとつのおすすめ「きんつば」も二つずつ購入。
「いいのよ、買ってくれなくて(笑)」
と言われたのだが、素直に食べたかったから。
食べた娘からは「なんでもっと買ってこなかったの」と言われるほど、どちらも甘さがほどよくておいしくて驚いた。
古い建物採集していると、すてきな出会いがありますね。
大正2年に虎ノ門生まれの90歳。7人兄弟で最後の一人。10年前にだんなさんが亡くなってからは、息子さんと二人で続けているという。
小田原に行ったら、寄らないわけにはいかない。
この「菓子・喫茶」という文字にひかれて。
ここで食事後、妻と娘を早川駅で見送って、一人テクテク歩いて小田原市外に向かった。自転車もいいけど、徒歩のスピードもまた、新しい発見あり。
こちらは、板橋駅構内。田舎の駅の風情が残っています。
以前にも紹介している呉服屋さん。銀行のような見事な近代建築。
「Yシャツ」の「修理」って。
「一流」です。
この建物は、やっぱりカラーですね。
帰りの電車の中で食す。ねっとりし過ぎず、甘すぎず、ディスイズサイコーニチョードイーすあまだ。
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