小田原駅前で人と会ってから、ちょうどお昼になった。
前から行ってみたかった『小田原市民会館食堂』へ向かう。小田原城に向かって1号線を下っていくと突き当たるT字路の正面にある昭和の建物だ。
薄暗い館内の階段を上がると、エレベーターホールの奥に『食堂』というデカッカイ文字が手招きをする。ショーウインドーの横に券売機を認めていたくせに、いきなりガラスの重い扉を押して中に入り財布を広げてしまう。
「ごめんなさいね、外の販売機で…」
お母さんに促され戻る。だって、中に見えたいかにも食券売場というカウンターのビジュアルに導かれてしまったのだ(笑)。
券売機で購入した「オムライス」(650円)の券を持って再びドアを押すと、お母さんがわざわざ入口まで取りに来てくれた(笑)。
店内の造りはいかにも昭和だが、オレンジ色の椅子がカフェ風でもあり、なかなかモダンに映る。
そして目の前に現れたのは、想像通りのレトロな黄色と赤。黄色が薄い部分から中のピンクが透けているところも泣かせる。やや水分が多めのチキンライスも、これはこれで懐かしい感じ。
今どきのレストランでの可愛らしいオムライスよりも、やっぱりおじさんはコレですね。
12時半に近づいて、ようやく僕以外のお客さんがぼちぼちやってくる。カレーやスパゲティーなどを注文する人が多いようだが、メニューには天丼やカツ丼などもある。というか、実はここ、和食の『だるま』が経営しているのだ(ここも)。
その『だるま』には今日も順番待ちのお客が玄関前にあふれている。そう考えると、次回はこちらで『天丼』がいいかもしれないと思うのであった。
何かイベントでもなければ、静かに懐かしい食事がとれる場所で、小田原市民以外にとっても、意外な穴場である。
小田原市民会館の向かいが労金、その左隣(写真では左奥)が『だるま』だ。
酒匂橋からは、山影の向こうにちょこんと富士山。
太平洋岸自転車道から東を望む。4時前だが渋滞が始まっている。
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