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大船駅の東側の道を南下、モノレールが左にカーブを切るあたり。
それに沿って、なだらかなRを描くように数軒の店が並ぶ一角がある。そして南端には、なんとも昭和を漂わす中華料理店が真っ赤な暖簾を出しているのだ。以前から気になっていたので、今日それをくぐってみた。『喜良久』である。
思った通りのレトロな店内。先客2組はいずれも老人だった。
一段高くなったスペースのカウンター席に腰をおろし、見下ろす格好になる厨房のお父さんに「ラーメン」(480円)を頼む。
テレビのワイドショーを背中で聞きながら待っていると、ほどなく「ラーメン」は過去からやって来た(笑)。
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ナルト、シナチク(メンマ)、縁が赤いチャーシューだけが麺の上に無造作に置かれている懐かしいビジュアルだ。いいぞ、いいぞと頷きながら麺をズルズルやる。
おや? どちらかというと硬めが好きな僕には物足りない感じ。味も薄い印象だ。やらかいのはともかく、味はアレなのでテーブルの胡椒を振ってみる。ちょっとかけ過ぎかなと思ったが、いい具合に整う。もうあとは昭和に浸りながらいただくだけだ。
他の老人たち…いや、お客さんもみんな勢いよくズルズルやっている。
あぁ、そうか、この店のお客さんにはこれくらいの麺のやわらかさがちょうどいいのだ。お客さんに優しい店じゃないか。だから続いているんだね(何年やっているかはしらないけど)。
僕ももう少し年を重ねたら、また訪れてみようと思う。
表へでると、すぐ上を銀色のモノレールがタタタタタンタタンと音をたてて滑っていく。そういえば、モノレールもすっかり昭和な匂いがするようになったなぁ。
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