湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

地獄のぞきと極楽ぽたり

2010-04-24 23:59:55 | おっさん二人旅


「今晩のアド街、たしか富津市だったよね」
「そうそう、でも惜しかったなぁ、これから行く鋸山は鋸南町だもんな」
朝、浜金谷港へ向かうくりはま丸の中で、おじさんたちは語っていたのだ。
ところが、さっき帰宅してそのアド街を見ていたら、富津市の第一位はマザー牧場を抑えててなんと鋸山だった!
でも、鋸山の上にある日本寺でもらったパンフレットの住所はやっぱり鋸南町。で、調べてみたら、富津市と鋸南町の境界線が鋸山の稜線になっていました。なるほど!
というわけで、久しぶりに大学時代の友人と小径自転車旅である。東京湾横断道路の通行料が800円に値下げになり大打撃を受けている東京湾フェリーを応援しようと、船上の人となった。船に乗る行為は、旅気分を盛り上げてくれるのだ。
そして、まず向かったのが、その鋸山。もちろん、山頂へのアプローチはロープウエイ。これで、また旅気分が高まっていく。


しかも、切符が硬券。係員さんが懐かしいパンチを入れてくれる!
到着した山頂の施設がいい具合に枯れていて、おじさんたちはさらに興奮だ。
展望台から急な階段を下って、拝観料600円を払い日本寺の敷地に入る。まず地獄のぞき(一番上の写真)へ。石を切り出した跡とはいえ、どうしてこんな形に残ったのか。そして、誰がそこへ行こうと思いついたのか。
一見すると恐ろしそうだが、実際にその場へ足を踏み入れるとアラ不思議。自分がいま居る場所の状況が見えないからか、案外怖くないぞ。


こうして横から見たら地獄のぞきの周囲の方が、かなり怖かったりして(笑)。

な~んだ地獄のぞきなんてたいしたことなかったじゃんと思っていたら、本当の地獄はその先からはじまった。とにかく、階段ばかり。しかも、かなり急な角度なのだ。パンフレットや旅行情報誌などのイラストマップからは想像できない、非常に厳しいアップダウン。しかも、どこをどう行っても階段がついてまわる。このところ運動不足の身には、かなりこたえる。息は上がる、大汗はかく、これは間違いなく苦行だと思っていたら、かつてここは修行の場だったとパンフに書いてありました。


これが、身丈だけでも21.3mあるという日本一の大仏様。ちなみに鎌倉の大仏様は11.3mなので、その大きさがわかる。でも、この写真ではわかりづらいので、下をどうぞ。左下の人のサイズと右端にいらっしゃる大仏さんを比べてみてください。


さて、ここからは修行の途中に拝める1500羅漢さんの一部を。






それでも、なんとか修行を終えて房総半島を南下し、とんでもないメシを食って、おっさん二人はぶらぶらするのであった。たった35分船に乗っただけで、のどかな田舎町を満喫できる。ウチのほうとは色も匂いも違う海辺のポタリングが楽しめた。さっきの修行は厳しかったが、あとは超極楽の房総半島だったのである。


こちらは1500羅漢ではありません(笑)。通りかかった海岸で行なわれていた東大少林寺拳法部の進入部員トレーニング風景。ある意味、修行(笑)。

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