目の前に現れたオムライスの美しさに、しばし見とれた。
短くない(笑)人生の中で数えきれないほどのオムライスを食べてきたが、こんなフォルムに出会ったのは初めてである。
型に流し込んで作ったかのような見事なカーブ。しかし、それは人間の手でしか出せないやさしさに満ちている。いや、このふっくらとしたやさしいRは、中に入っているたっぷりのライスの重さによって導き出されているようにも映るのだ。
このオムライスは、中区上野町にある『レストラン松山』作。先週おっさん二人飯で訪れた。メンバーにとっては昔から通い慣れた地元の洋食屋さんである。
形状の美しさもさること、色もいい。黄色の卵からデミグラの茶、さらにケチャップの赤までのグラデーション。それが純白の上で、薄い緑のキャベツと鮮やかなパセリと共に描かれ、非の打ち所がない一皿を構成しているのだ。
あ~ん、食べるのがもったいな~い!
でも、食べた~い!
いい年をしたおっさんが悶え狂う(笑)。
この美しい造形美に、スプーンをぶっ刺す。
おぉ、中からも美しい彩りのケチャップライスが出てきた。チキンライスではないのが嬉しい。チキンライスはそのチキンがパサパサで僕の好みではないのだ。そのかわりに大好きなハムが投入されている。そして、玉ねぎ、ピーマン、にんじん、マッシュルーム。これらが渾然一体となって、普通においしいー!
こんなステキなオムライスを、このあたりの方はずっと前から、そしていつも当たり前のように食べていたなんて!
なかなか行きづらい場所だけど、わざわざ行く価値があるお店であることだけは確かだ。
レトロな店内もなかなか。
すぐ前には、横浜ロバート・ローズ選手いきつけだった理髪店が。
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