湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

ぶらり駿河小山の旅

2007-06-16 23:06:22 | お休み日和


80歳前後のおじいさんが手にしていたのは、クラシックなフィルムカメラ『Nikon F Photomic T』。
はじめはロングシートに腰掛け、窓側に体をひねってカメラを構えていた。
ところが、遂には立ち上がって車窓の外に広がる山々のパノラマにシャッターを切り続けた。
まるで初めてカメラを手にした少年のように。

おじいさんも一人旅ですか。
僕も、今日はぶらり御殿場線の半日旅です。


出かけたのは「駿河小山」。
なぜ、駿河小山かというと… 特に理由はない。
あえて言うなら、先日国府津に行ったり、小田原アリーナ周辺を走って、そっち方面が気になったから。
で、御殿場線で通るたびに一度は降りてみたいと思っていた「駿河小山」駅を選んだというわけだ。


実は、いまから20年以上前に、駅前のフジボウ(あのBVDで有名!)の工場見学に訪れたことがある。でも、そのときはバスで、今回は昼間は1時間に1本という電車に乗って。


いやいやいや、思ったとおり昭和の臭いプンプンの町だった。
といっても、商店街はすっかり元気がない。ほとんど閉まってます。人通りがほとんどない。
お年寄りに道を尋ねると、親切にも「わからないようだったら、またそのへんで聞いてください」とまで言われたのに、その聞く人に出会えなかったくらいだ。
でも、子供たちには突然「コンニチハ」と声をかけられたな。
こんにちは!
「ねぇ、オネエチャン、あのひと知ってるの?」
「知らないよ」
「じゃあ、なんで挨拶したの?」
「挨拶すると、心が気持ちいいでしょ」
知らない場所で、こっちも気持ちよくなったよ。
散歩していると、いろんなことがあるね。
次はどこへ行こう。


古い写真館。その方は、たぶんご主人さん。


カンバンをよくご覧ください。『金太郎郵便局』ですよ。





こちらはすでに廃屋に。たたんでしまっている店も多く、まるで閉山した炭鉱町のよう。


山の上に大きな池が。東京電力の発電用らしい。


そういえば、フジボウがこの地を選んだのも、工場の発電を水力で行なうためだと20数年前に聞いたことを思い出した。川ベリの建物が、そのフジボウ。

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1 コメント

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やっぱり… (izumin)
2007-06-17 01:39:20
行ってしまいましたね。
さて次は、野田の「やよい食堂」で決まりですね!
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