男ふたり昭和の横浜巡り

2008-04-05 23:41:09 | おっさん二人旅

「いやあ、うれしい、うれしい。昔を知ってる人がまた来てくれるっていうのは」
知っているといっても、30年ほど前に2～3度だけなんだけど。
先日、入り損ねた中華街の『パン・アメリカン』へ。
横浜スタジアムでアルバイトをしていたときに、仲間たちとカウンターに並んでホットドッグをパクついた。雑誌で見たアメリカンダイナーのような造りと雰囲気に、そこにいるだけでちょっと嬉しかったのを思い出す。
「オープンから、ちょうど40年」とお父さん。現在74歳で「一代限りでおしまい」だそうだ。
「でも、やれる限り続けていくよ。こうして、久しぶりだって来てくれる人がいるから（笑）」
頼んだのは、あの頃のホットドッグじゃなくて、ナポリタン！

ベチョベチョ系の、これぞ昭和の味でした。うますぎる。
昔と作り方は、まったく一緒だということだ。
それどころか、店内に貼り出されているメニューボードも、オープン当時のまま。
「値段は変わっちゃったけど（笑）」
最近は、この店がクレージーケンバンドの曲に登場しているということで、新しいお客さんも全国からやってくるらしいが、それも長く頑張ってきたからこそのプレゼントですね。
「今日は嬉しかったから」
と、壁にかかっていた横浜ベイスターズの昨年度のタペストリーをいただいてしまった。
「『なせば成る』って書いてあるよ」と。
ん～、深いなぁ。

実は今日は一人ではなく、歩く友人と一緒だった。
家を出て、思いつき彼に電話。その時すでに電車で渋谷に向かっていて、そこから東京に向けて歩く計画だったという。前に東京を歩いたときに僕と飯を食ったことを思い出したところに電話が鳴った。それで、予定を変更して引き返してくれたのだ。
で、彼のガイドで横浜半日観光だ。おじさん二人（笑）。
中華街のランチ制覇は120店舗！　すでに良かった店への再訪を行なっているとのこと。実際に歩きながら、いろいろとレクチャーしてもらった。
オススメ店に、あの時のお店が入っていたのは嬉しかった。
そのあと、シルクセンター、大桟橋、伊勢佐木町、野毛と歩き回ったが、さすがにジモティーであり、元横浜松坂屋社員だけあって、実によく知っている。「横浜案内人のシルバーボランティアができるぞ」と笑ったほど。
ＧＷには、『一人横浜Ｂ級グルメ観光』をしたくなった。
「そのときにまた」と約束して別れた。