湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

ナポリタンと切ない別離

2008-05-26 23:30:19 | B食の道


暑かった。いやぁ実に暑かったですね、今日は。
特に、お昼をいただいた『大曲 鈴や』さん。入った瞬間から空気がムンとしていて既に「やばい」レベル。だいたい、いつもなら空いているはずの12時半きっかりに行ったのに、まだほぼ満席状態だったのも影響してか、モノスゴイ室温だった。
「これでもクーラー入ってるんだけど、おかしいわねぇ~」と、お店のお母さん。手があくと、ウチワでお客さんの方向にパタパタ風を送ったりしている。
まずは、着席してすぐに運ばれてくる熱いお茶が嬉しい。やっぱり暑い時には、熱いお茶に限る。日本人の素晴らしい知恵ですよね、ハイ。
で、ナポリタンは汁がないのでいいとして、問題は遅れて出てきた味噌汁だ。
厨房との境の所で、常に火の入ったコンロに鍋がかけてあるわけです。
お母さんが忘れていたので、今日だけは気づかないでいいよと秘かに願っていました(笑)。
ところが、“昭和食堂”のおばちゃんのプライドにかけて(どんなプライドよ)そんな基本的なミスを許すはずがない。ナポリタンを半分ほど食べたあたりで「ごめんなさ~い」と、きっちり運ばれてきたよ。
出されたものは完食する。これが、昭和のおじさんたちのマナーであるからして、しっかりいただく。もう信じられないくらい汗だくです。なんでこんな思いまでして、昼飯を食わなあかんのかと思いながらも、フーフーしながらひたすら飲み干すのだった。
強い陽射しの表へ出たら、めちゃくちゃ涼しいのでビックリ(笑)。
ペダルをこぐ体に受ける風のなんと爽やかなこと。
「こんなに大好きなのに、お別れだね」止めどなくあふれてくる涙のような汗をハンカチで拭いながら、秋まで限定の別れを告げるのであった。


しばしお別れの、これが愛しい「ナポリタン」。

いちばん上の写真は、鈴やさんの裏手にある「食量卸」「販売所」。たぶんお米屋さん。

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