夕飯を食べなければならず、階下の『山田ホームレストラン』へ。
いや、「食べなければならず」足を運ぶなんていったら、創業45年の老舗の食堂に失礼だ。それは、運ばれて来た料理を見ればわかること。
どうです、この「カレーライス」（700円）。いかにも洋食という素敵なビジュアル。ご飯の形状も懐かしく、見ているだけでワクワクしてくる。水分が多めにもかかわらず、ちゃんと具も残っているところが嬉しい。色、テカリ具合も好みだ。
口に運ぶと、最初は少し塩っぱい印象。ところが、2口、3口と進めるうちに独特の辛さが勝り、遂にはカレーらしい香辛料の旨みで口も鼻も満たされてしまうのである。
この辛さを和らげてくれるのが、何の変哲もない付け合わせのキャベツの千切り。さっぱりと一息つかせてくれて、次の一口をさらにおいしく迎え入れる準備をしてくれる。もちろ
ん、業務用のでっかいマヨネーズを、おばちゃんは今日も忘れず置いてくれる（笑）。
何か腹に入れておかねばなどという不純な動機で頼んではいけないことを、改めて実感するカレーライスなのであった。
