ローレライの感想(批評)を長々と書いた先日の記事に多くの方が訪れて頂いている。1日100クリックくらいであるが、こんなに見て下さるのであれば、いやまあ、あんなダラダラした文章にするんじゃなかったと反省することしきり。フジテレビの徹底的な宣伝が功を奏し、gooブログのトレンドランキングでも3位になっている。それだけローレライについてブログ記事を書こうという人が多いということだ。
昨日もいろいろなことをボーッと断続的に考えながら、ローレライの感想についてもいくつかのブログを読ませていただいた。以下に気づいたことを。
① ヘボい役者が多かったが、役所広司は良かった!という意見が多い。役所さんをほめたページだけだと9割くらいか?
…かみつく気はないのだが、率直に「わからん」。どなたか優しく教えてくれるとうれしい。他の役者と「有意に」違うクオリティor印象だったか?
② パウラ役の香椎由宇をベタほめする記事が多い。
…「ブレイクか?」「新星誕生」などのシンデレラガール扱いが多いが、素で見ると典型的美人というよりかなりクセがある美人。戦時中のダークな雰囲気の中で、意志のあるきつい目とまゆ毛、黒髪がとてもマッチしたと見るべきだろう(キャスティングの妙だね)。ここは長い目で見て、じっくり育て、女優としての力を少しずつ開花させるという姿勢でいったらいかが?ちなみに彼女は「あび○優もいる」ホリプロ。まぁ私なんぞが提案する筋合いのモノでもないが。
③ パウラの衣装は浮いていたという指摘がそこそこ多い。
…ベタほめしていた私が恥ずかしい。(/∀\)イヤン! と言っても撤回したいわけじゃなく、私の趣味が偏っていることに気づいた。けっこうオタク系なのかも…(ェ)うふ
その他、「アニメ系だ!」「戦争映画じゃない!」などのツッコミはあらかじめ織り込み済み(笑)だったが、「戦争映画として感動した!」という意見も同じくらい多いことにびっくりした。これもかみつく気はないのだが、私としては、あれを戦争映画と見るにはずいぶん抽象度を上げないと難しいなあ…。「与えられたことをこなせば生き残れる!」っていうセリフがあったけど、戦争は、そんなに甘いもんじゃないと思う。生き残るための必要条件だとは思うが。戦争映画には、どうにもならない虚無感がもっともっと漂うものであるという私自身の前提にも気づいた。
原作本も買ったので、これから読んでいく予定。ただ、もう2005年度の授業は始まるから、読了するのはいつになることやら…。
冒頭に入れた画像は、あの「キャシャーン」で監督をつとめた紀里谷和明氏(ちなみに宇多田ヒカルのダンナ)が作ったポスターとのこと。キャシャーンそっくりヤンケ…照明の当て方=質感とか、目線とか、字体とか…。他にアイデアないんかい…。
昨日もいろいろなことをボーッと断続的に考えながら、ローレライの感想についてもいくつかのブログを読ませていただいた。以下に気づいたことを。
① ヘボい役者が多かったが、役所広司は良かった!という意見が多い。役所さんをほめたページだけだと9割くらいか?
…かみつく気はないのだが、率直に「わからん」。どなたか優しく教えてくれるとうれしい。他の役者と「有意に」違うクオリティor印象だったか?
② パウラ役の香椎由宇をベタほめする記事が多い。
…「ブレイクか?」「新星誕生」などのシンデレラガール扱いが多いが、素で見ると典型的美人というよりかなりクセがある美人。戦時中のダークな雰囲気の中で、意志のあるきつい目とまゆ毛、黒髪がとてもマッチしたと見るべきだろう(キャスティングの妙だね)。ここは長い目で見て、じっくり育て、女優としての力を少しずつ開花させるという姿勢でいったらいかが?ちなみに彼女は「あび○優もいる」ホリプロ。まぁ私なんぞが提案する筋合いのモノでもないが。
③ パウラの衣装は浮いていたという指摘がそこそこ多い。
…ベタほめしていた私が恥ずかしい。(/∀\)イヤン! と言っても撤回したいわけじゃなく、私の趣味が偏っていることに気づいた。けっこうオタク系なのかも…(ェ)うふ
その他、「アニメ系だ!」「戦争映画じゃない!」などのツッコミはあらかじめ織り込み済み(笑)だったが、「戦争映画として感動した!」という意見も同じくらい多いことにびっくりした。これもかみつく気はないのだが、私としては、あれを戦争映画と見るにはずいぶん抽象度を上げないと難しいなあ…。「与えられたことをこなせば生き残れる!」っていうセリフがあったけど、戦争は、そんなに甘いもんじゃないと思う。生き残るための必要条件だとは思うが。戦争映画には、どうにもならない虚無感がもっともっと漂うものであるという私自身の前提にも気づいた。
原作本も買ったので、これから読んでいく予定。ただ、もう2005年度の授業は始まるから、読了するのはいつになることやら…。
冒頭に入れた画像は、あの「キャシャーン」で監督をつとめた紀里谷和明氏(ちなみに宇多田ヒカルのダンナ)が作ったポスターとのこと。キャシャーンそっくりヤンケ…照明の当て方=質感とか、目線とか、字体とか…。他にアイデアないんかい…。
きっとみんな文句を言っているだろうと思って、ブログを覗いてみると概ね好評で驚きました。
ぼくはCGがどうとか、演技がどうとかぜんぜんわかりません。でもストーリーは最低です、たぶん。原作『終戦のローレライ』で福井さんが伝えたかったことのほんの1パーセントも伝えられてないんじゃないかって思います。
言葉遣いも日常語だし、敗戦間際で切羽詰った感じもぜんぜん伝わってこないし、身を引き裂かれるような恐怖も、痛みも、
迷いも、苦悩も、極限状態での人と人の触れ合いも、そこに生まれる連帯感も、恐怖を乗り越えたあとの命を賭した覚悟も映画からは伝わってこなかった。
あんな作り物の美談を観たかったんじゃない。もっとぎりぎりのところでの人間の弱さと脆さと、それと必死で戦う人間を観たかったのに。
それに話があんなに途切れ途切れで飛びまくっているのに皆さんがストーリーをわかったことが驚きです。たぶん監督は途中で製作を諦めて投げ出してしまったんじゃないかなぁと思います。あの製作に携わったひとで満足している人はいないんじゃないかなぁ。
うーん、悔しいです。腹立たしいです。期待していったのに・・・
テレビに踊らされた自分が悔しい・・・
http://blog.goo.ne.jp/tarodeyoshi/e/aa36d65c2a915366f8934b4e86394756
私以上にバッサリ斬ってらっしゃいます!ぜひお読み下さい。
>あんな作り物の美談を観たかったんじゃない。
いい言葉ですね。本音感がビシビシ伝わってきます。美談というか、あり得ない理想論だな、私にとっては。
>それに話があんなに途切れ途切れで飛びまくっているのに皆さんがストーリーをわかったことが驚きです。
エヴァが流行した時期から(私は見ていないが)、
・飛び飛びの断片的な伏線=カッコいい、
・雰囲気が良ければわかったつもりになる
という悪い流行が定着しつつあると思いますね。愚直に、丁寧に、より多くの人に満足できるように「作り込む」ことが、映画界でも軽視されつつあるのかも知れません。ただ今回のローレライは、原作を読んでいなくても、ストーリー自体は単純だったと思います。
上官の命令で潜水艦出航 → 実はクーデターだった → 頭に来たからクーデター鎮圧 → 日本のために、原爆を積んだ飛行機を撃墜するぞ!頼むぞ!ローレライ → うおおおおお! → ガキは日本に帰れ!(って他のガキは謎) → たぶん玉砕だけど、客は悲しむだろうからぼかしておく
まあこの程度でしょう。
今回の企画は、映画と原作本が「並行」して作られたというところがミソなのでしょう。並行作業だったので、原作とはかなり独立した内容の映画だったのではないかと思います。映画スタッフも、そう割り切って、彼らの作りたいものを作ったのだろうと思います。監督インタビューの記事をどこかで読んだけれども、「魂を見てほしい」みたいなことを言っていましたね。クオリティには多少自信がないが、方向性には自信がある!みたいな方向性で受け止めました。
>テレビに踊らされた自分が悔しい・・・
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン お察しします。私にとっては「キャシャーン」「ケイゾク映画版」「スペーストラベラーズ」「踊る大捜査線2」という4大ウンコ邦画のショックの方がよほど大きかったので、今回は「それよりはましか~」と楽しめたので、きつい映画評にはなっていないんですけどね。
邦画を良くするために、観た人が観るたびに自分の言葉で感想を言語化することが必要だと思っています。そうしないと、製作側は興行収入だけで映画を判断しますからね。がんばってきつい(というより、自分に正直な)映画評を書いていきましょう!
ローレライは、もしかしたら「あーだ、こーだ」と文句を言い合って楽しむ映画なのかもしれませんね。
突っつきたくてしようがなくなるようなネタが、あちこち満載でしたもん。
監督はきっとそれを狙って作ったんだと思う。
って、ちょっと皮肉かな~。
>突っつきたくてしようがなくなるようなネタが、あちこち満載でしたもん。
友人は、「戦時中なのになぜ艦長が長髪なんだ?」というごもっともなツッコミを・・・。「微妙な入り込めなさ」を楽しむ映画なんでしょうw
監督も、特撮畑出身のようだから、細かいツッコミは大歓迎のはず、と思いたいですが・・・(笑)