昭和60年代平成初期 級別制度廃止
級別制度の混乱も極まり矛盾は覆いがたく平成元年に特級が廃止され、3年後に級別制度はなくなった。本醸造酒、純米酒、吟醸酒が高級酒として認知されるようになった。他方三倍増醸造酒の生産量も以前の半分くらいになり脱三倍増醸造酒の傾向が鮮明になった。大手酒造メーカーは三倍増醸造酒から手を引いていた。級別廃止の動きに応じて大手メーカーは設備の大型化に向かいコスト競争力を強化していった。地方にも有力な地酒メーカーが勃興した。
バブル経済の落とし子、吟醸酒の時代
昭和50年の中ごろ全国新酒鑑評会が金賞を出すことになり鑑評会の注目度が上がった。新たな品質基準の出現である。金賞を取れば全国から引き合いがあり小さなメーカーでもビッグネームになるチャンスなのだ。これはバブル経済の時最高潮になる。1升何万円もする酒は珍しくなかった。高ければ売れたよき時代であった。バブル景気さまさまも破裂すれば二日酔いのごとき憂鬱がくる。バブルのころは米が高かった。山田錦は1表(60キログラム)4万円前後した。それも入手困難だ。1キログラム670円。50%精米で1340円、YK35と言われた35%では1900円である。それに精米費がかかるのだ。
吟醸造りの革命
この時代は誰でも大吟醸を作れる革命の起きた時代でもある。魔法の技術はカプロンさんエチル(リンゴの香り、現代の吟醸香の主流の香り成分)高生産酵母の分離法発見と高グルコアミラーゼ生産麹菌の開発である。現在もより優良な酵母の開発は続けられている。
バブル経済が吟醸酒の認知度を一挙に高めるとともに本醸造、純米酒、吟醸酒の比率が飛躍的に高まった時代である。
級別制度の混乱も極まり矛盾は覆いがたく平成元年に特級が廃止され、3年後に級別制度はなくなった。本醸造酒、純米酒、吟醸酒が高級酒として認知されるようになった。他方三倍増醸造酒の生産量も以前の半分くらいになり脱三倍増醸造酒の傾向が鮮明になった。大手酒造メーカーは三倍増醸造酒から手を引いていた。級別廃止の動きに応じて大手メーカーは設備の大型化に向かいコスト競争力を強化していった。地方にも有力な地酒メーカーが勃興した。
バブル経済の落とし子、吟醸酒の時代
昭和50年の中ごろ全国新酒鑑評会が金賞を出すことになり鑑評会の注目度が上がった。新たな品質基準の出現である。金賞を取れば全国から引き合いがあり小さなメーカーでもビッグネームになるチャンスなのだ。これはバブル経済の時最高潮になる。1升何万円もする酒は珍しくなかった。高ければ売れたよき時代であった。バブル景気さまさまも破裂すれば二日酔いのごとき憂鬱がくる。バブルのころは米が高かった。山田錦は1表(60キログラム)4万円前後した。それも入手困難だ。1キログラム670円。50%精米で1340円、YK35と言われた35%では1900円である。それに精米費がかかるのだ。
吟醸造りの革命
この時代は誰でも大吟醸を作れる革命の起きた時代でもある。魔法の技術はカプロンさんエチル(リンゴの香り、現代の吟醸香の主流の香り成分)高生産酵母の分離法発見と高グルコアミラーゼ生産麹菌の開発である。現在もより優良な酵母の開発は続けられている。
バブル経済が吟醸酒の認知度を一挙に高めるとともに本醸造、純米酒、吟醸酒の比率が飛躍的に高まった時代である。