塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 歴史資料の宝庫へ 源平闘諍録

2014-12-29 03:51:43 | ミュージアム巡り_2014
 平家一門の盛衰が主軸となって描かれた「平家物語」、その中に
は関東武士団の視点で描かれた物語もある。
 それが「源平闘諍録」(室町時代書写、紅葉山文庫旧蔵、全5冊)
で、「平家物語」の異本のひとつとして、千葉氏、梶原氏、熊谷氏
など坂東平氏の武士団の活躍を詳述している。この源平闘諍録は5
冊のみ現存し、巻一上、巻一下、巻五、巻八上、巻八下の他は残っ
ていない。

 巻一下の末に、建武4年(1337)2月8日に書写されたものを文
和4年(1355)3月23日に再写した旨の識語があり、成立時期は13
世紀後半から14世紀前半辺り。
 これは「平家物語」そのものの成立に関わる重要な写本のひとつ
である。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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