「水道局」をかたる詐欺

　先ほど「水道局」から来たと言って若い男が二人メーターの検査をした。漏水の可能性がある、と床下にもぐり、じわじわもれているから、今のうちに全部配管を取り替えた方が良いという。総工費百万なんぼ。しかし、緊急工事ということで水道局の補助を申請すると　５０％補助が出る、今日中に工事できるが、キャッシュで今日中に支払ってもらわねばならぬので、余りお勧めは出来ないが、と。
　見積もりを出してもらって「今日中に６０万もの現金を支払うことはとても出来ないから、教え子（日本不動産協会副理事長）に来てもらって相談する」とお引取り頂いた。すぐ水道局に電話して、そういう補助制度があるのか、と聞いた。勿論あるわけが無い。「そういうのは断ってください」という。まだ被害者が出ていないのかもしれない。引っかかるご老人もいるだろうに、のんびりしたものだ。「新手の詐欺にご用心」くらいのキャンペインをしても良かろうに。

一字が世界を変える

　小学生の頃（戦時中）「ぜいたくはてきだ」という標語があちこちに貼ってあった。誰かがそれに「す」と一字加えた。「ぜいたくはすてきだ」
　皆がぷかぷか煙草を吸っていた頃、「今日も元気だ煙草がうまい」という宣伝が盛んだった。「が」を誰かが「す」に代えた。「今日も元気だ煙草すうまい」
　高校生の頃神田の出版社でバイトをしていた。安月給なのに、社長が二代目でやたら渋い。とうとう貼り紙をした。「物を大切にしろ」と。編集部の若手がそれに「人」と加えた。「人物を大切にしろ」。社長は怒って貼り紙をビリビリ破って回った。どっちが物を粗末にしているのか、と皆で笑った。
　戦後間もない頃、電車内で米兵が煙草を吸っていた。怖いから、黙って No Smoking という貼り紙を指差した。するとその兵隊が、w　と　OK　を書き加えた。
「Now Smoking OK」。
アメリカ人にも面白い奴がいるな、と感心した。　

昇段試験合格！でも俺は本当に馬鹿だ。

　二段に合格。明日からは三段受験の準備。来年四月になると三段が受けられる。今度は１０メートル先の的に３０本吹いて１５０点以上。二段より１メートル遠いだけだが結構難しい。試験になると何故だか当たらなくなる。
　今日銀座５丁目の試験会場を探してうろうろし、ビルの名前を確かめるため眼鏡をかけようとしたら、無い！ケースはあるのに入っていない！朝、練習の時に使って、そのまま机に置き忘れてきた。いや困った。見えないで当たるわけが無い。もうだめだ。しかし、いまさらキャンセルも出来ない。まあ、試験場の雰囲気を知るだけでも良かろう、と度胸を決めて受験した。的はどうやら見えるけれど（９メートル先）、矢がどこに当たったかは見えない。これが本当のめくら玉（差別用語か？）。５本吹き終わる度に、的のところに試験係りの先生と一緒に見に行って得点を記録する。これを６回繰り返す。幸い毎回いいところに当たっていた。全部で３０本吹いて合計１５０点以上が合格なのだが、何と１６２点稼いだ。いやいや冷や汗ものだった。
　それにしても、７０年近く眼鏡をかけていた私が、眼鏡を忘れて外出する、それも、一番眼鏡を必要とするときに、とは。自分の馬鹿さ加減はおいといて、眼科の技術進歩の凄まじさを褒め称えておこう。

嫌味な「標語」

駅前でもらったチラシに「子供を叱るな来た道だ！年寄り笑うな、いずれ行く道！」とあった。なるほど、と思ったが、そのうち嫌味に感じられて来た。先日電車の中で、立っている老人が座っている若者に説教していた「お前もやがて年寄りになるんだから、明日の自分を考えて行動しろ！」と。若者は足を投げ出したまま「年寄りにはなりたくねえよ。その前におさらばだ」と嘯いていた。あの若者も、同じような嫌味を感じたのだろう。

２００９年度シャムロック祭

日時　10月 4日（日）
　　「アイルランドの音楽と新しい発見・出会いをしてみませんか？」
会場　不忍通りふれあい館ホール　文京区根津2-20-7（メトロ千代田線根津駅より徒歩2分）
講演会　豊田耕三氏　13:00～
　「アイルランド伝統音楽の習得過程について―修得方法分析と楽譜の意義―」
ミニライブ　O'jizo
オープンパフォーマンス：14:00～
ケーリー/セッション: 15:30～16:30
　
入場料　会員1,000円　一般1,500円　学生1,300円
主催　CCE JAPAN 　後援：アイルランド大使館、アイルランド政府観光庁