某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

哲学堂のお陰です。田口哲夫先生と哲学。子供は遊ぶのが一番

2016-01-26 13:46:54 | 楽しい時間
 前にも書いたような気がするが、大分経っているから、また書きたくなった。子供の頃の自慢話。
 私は小学生の頃東京の中野区に住んでいた。西武線新井薬師駅のそばだったから、ちょっと出ると哲学堂という公園があった。よくそこで遊んでいた。孔子・釈迦・ソクラテスの石像が川の傍にあった。それらは名前もわかったのだが、もう一人いて誰だかわからず、勝手にキリストだということにしていた。今インターネットで見たら、カントだった。こいつは知らなかった。井上円了の住居跡と聞いていたが、元は鎌倉時代の武将和田義盛の城跡であったとか。そんなことはどうでもよい。私達子供には哲学と言うのはちょっと怖いところもある遊び場の名前だった。
 私どもの中学受験(敗戦後中学が義務制になるまで、中学には入試があった)にはペイパーテストがなく、身体検査と対面口頭試問だけだった。綜合的な第一室と国語、算数、理科の部屋を順繰りに回った。読んだり、計算したり、実験したり。あと、校庭で体育の実技試験もあった。懸垂だけ。何故か18 回出来ないと不合格と言われていた。この年全国そうだったのか、私の受けた府立六中(今の都立新宿高校)だけだったのかは知らない(昭和18 年に他の中学を受験した方、どうだったか教えてください。)
 第一室では先ず名前を聞かれ、次に「一緒にいる方はどなたですか」と聞かれた。「お父さんです」などと言ったら不合格、くらいは知っていたから「チチです」と変な声を出した。とたんに「受け持ちの先生は何と言うお名前ですか」と。「田口テツオ先生です」。答えた瞬間に別の先生が「テツと言うのはどういう字ですか」とたたみこんできた。私は少しもひるまず「哲学の哲です」と即答した。丁々発止。まさにチャンバラの切りあい。試験委員の先生方4人が一斉に「オー」と言った。小学生が「哲学」などと言ったのでびっくりしたらしい。多分それでポイントを稼いだのだろう。合格できた。種明かしをするまでもない。こっちは普段の遊び場の名前を言っただけ。先生方が勝手に驚き、誤解して感心したのだ。
 子供の遊びにはどこでどう役に立つかわからぬが貴重な物を体に貯めこむ力がある。だから「勉強ばかりして遊ばない子は駄目になる」とイギリスのことわざにも言う。これは洋の東西を問わず子育て上の真理だろう。もっとも、「鞭を惜しむと子供を駄目にする」なんてのもあるから、ことわざは使いようだが。
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吹矢の体育実技

2016-01-20 12:20:18 | 素晴らしい話
 新年早々大学の体育実技で吹矢を教えた。定年を15年も過ぎた座学の元教師が、85歳で学生に何度も模範演技を見せながら体育実技の指導をするとは!現役の時には想像もしなかった変わりようだ。担当させてくださった体育の教授に感謝あるのみ。
 今の体育は以前とは全く様変わりだ。野球・バスケ・サッカーなどとは限らない。吹矢は「新しいスポーツ」「従来のものとは違うスポーツ」という分類の実技にはいっていて、学生は様々のそうした「新しい」または「日本ではまだマイナーな」スポーツのどれかを選択し、体験する。だから今日は吹矢、来週は太極拳と言うのもいるだろう。吹矢を気にいって長く続ける学生が増えてくれれば、と願っている。そのためにも、模範演技で学生をびっくりさせ、憧れる気分にさせなければ。4月からの来学期でも教えるから関心を示す学生が増えてくれるよう工夫しよう。
 それにしても若いというのは凄いものだ。6 ㍍だが、二回目に33点を出す男がいた。他の男は31点。基本動作をあまりうるさく言わず、腹式呼吸を強調した。基本動作は私をみて自分を直せ、と。
 昨年、一昨年と大学の社会人対象公開講座「日常生活でのスポーツ」では受講生に吹矢を教えてきた。7点に当たると「何だこんなもんか」と途端に天狗になるおじさんもいて「人柄がわかる」と鼻白むことがある。女性にはいない。学生はもっと素直で、7点 5点で大喜び。実技後半の点数比べでも、高得点に拍手し、低点を笑って屈託がない。若いと何でも笑いの種になる。気持のいい吹矢実技だった。
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若者の作った気になる徘句

2016-01-16 15:15:59 | 若者の反省?
 沖縄にいる友人のFace Bookに次のような徘句が転載されていた。

「青い鳥私の時間を食べている」

 作者は沖縄の16歳の女性。「おーいお茶」に印刷されている入選句の一つ。若者と言うところがヒントだが、私にはしばらくわからなかった。
 「青い鳥」をツイッター、ラインなどと理解すれば良く分かる。沖縄では電車の中というわけにゆかないが、小田急線などでは車内の殆どが、スマホでしょうか、そのような物を読み指を動かしている。自分がやらないから、どうなっているのだ、といまだにあまり分からずにいるが、この句の解釈を見てなるほど、と思った。撰者は流石若い人の思いをすぐ理解したらしい。
 青い鳥との交流。始まるとやめられない交流。大人たちの冷たい視線を感じても止められない交流。何とかしないと無為に時間が過ぎる、と反省もするけれど、続けねばならない交流。でも嫌なのではない。来るのは青い鳥なのだ。たいした才能だ、と感嘆しきり。
 友人は沖縄の高校の先生だから、自分の所の学生かと、調べたらしい。別の高校だったらしいが。 
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ブログ訂正。謹んでお詫び申し上げます。

2016-01-06 18:50:53 | 連合王国の象徴
 昨日、幼児の写真が削除されていると大騒ぎしたが、今日見たら残っていた。何故昨年中見えないでいたのかわからない。昨年11月には確かに消えていた。殆ど毎日開けて、見えないのにいらいらしていた。何か技術的なミスをしたのだろうか。それにしても不思議な現象だった。しかし、本人に断りなく削除したということではなさそうだ。謹んでお詫び申し上げます。



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消された画像

2016-01-05 13:20:43 | 怖い経験
 大分前にこれに似た写真を画像に取りこみブログで公開した。今回のとはちょっと角度が違う。
前回のを、あとで画像一覧で探したら、消えていた。これだけ。

 


 前回のはどなたか知らぬが外国の方が私にメールして下さった物。今回のはIrish Timesの2015年回顧特集のトップにあった写真。横から撮っているので、このほうが一層可哀そう。
 それにしても、私の知らぬ間に、画像が消されていた(ブログにも載せてある。それだけは残った。)日本でもこんな事があるんだな。死体を写真にのせてはいけない、という規則でもあるんだろうか。それとも業界の自主規制?そうだとしたら情報業界の自殺ではないか。外国の新聞に2015年の最重要情報写真の一つとして載せられているものが、日本では自主規制でカットとはねぇ。どこで何をやられているか分かったものじゃない。ひでえ話だ。怖い話だ。 
 
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