13日朝8時頃、北京郊外の河北省廊坊市で大爆発が起き、5階建ての建物の左半分の3階以上が跡形もなく吹き飛んだ。この事故で死者7名負傷者27人と報道されたが、周辺の多くの車両にも破片が直撃して炎上し、大通り対面の建物は衝撃波で建物の中まで粉々になった。爆発の原因はガス漏れと推測されているが、その調査も不十分なまま、地元当局によって爆発現場が撤収された。この事故の模様を国営テレビが現地取材を行っていたが、その取材も当局に妨害されたらしい。
ガス爆発が起きたと言われる唐揚げ店はほぼ無傷。しかもこの店にガスの供給は行われていなかったらしく、また、爆発前の周辺でガス漏れを感知する匂いもなかったとのこと。この吹き飛んだ建物は、役所や企業勤めの人が利用する宿泊施設だったらしいが、15日現在、爆発現場周辺は封鎖されている。地元では様々な憶測が飛び交っているという。
この爆発の瞬間を捉えたドラレコの映像や、爆発直後の現場の様子をTwitterやYouTubeで見る事が出来るが、イスラム国家で起きていたような爆破テロを思わせる凄惨さだ。中国でガス漏れが原因で起きる爆発は頻繁に起きており、それほど珍しい光景ではないが、ここまで規模が大きいと、ただのガス爆発とは思えない。当局の動きも不自然でとてもきな臭い事故(事件)だ。