太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

14.6%は高すぎはしないか

2007年04月24日 | Weblog

昔も今も、税金を滞納すると延滞金は14.6%である。これは所得税でも住民税でも同じ。
昔、郵便局などは高金利で8%くらいで運用できた。税金を払わないで郵便貯金しておくと(滞納することはまずいことだが)その罰金、金利差額は6%程度である。銀行から6%の金利で借りたのと同じになる。

 

ところが、今は0金利だ。0金利の時代でも相も変わらず14.6%はどうなのだろうか。
これは丸々、罰金である。事情が違って、払えない人しか滞納しない、滞納せざるを得ない人が多くなっているはずだ。銀行から借りて払ったほうが得なのだから。少々かわいそうな気がする。いや、ぜったいに気の毒である。

 

「市長、これは高利貸しと同じですよ。払いたいのに払えなくなってしまうことだってあります。どんどん金利がかさみます。すぐに滞納額の倍になります。払えないということです」職員もそういう。
役所が高利貸しになったらいけない。滞納整理するのに「おれは高利貸しと同じことをやっている」と思ったら、行動が鈍る。「払うのがあたりまえ」という意識がなければ支払い交渉にならない。

 

0金利の時代になった今、滞納金利は5%程度でいいのではないか。「市長、それは法律からはずれますよ」と、まじめな職員に注意をされそうだが、そんなものではないか。
いや、もっといえば、1年以内に滞納を解消すれば、市場の短期金利2%以内でもいい、3年以内なら3%でいい、という滞納年度別の金利にすればもっといいのではないか。それが世間相場である。
14.6%では滞納整理担当が苦労する。「延滞金をまけてくれ」「法律で決まっているからそれはできない」「じゃ、払わない」こんな光景が目に浮かぶ。

 

税滞納担当にしてみれば、「延滞金はまけてやっても本税だけは」という気持ちになっても「延滞金はまけますよ」とは口が裂けてもいえない。法律に違反するからである。
気持ちと行動が一致しないと「むずむず」になってしまう。「1年滞納ですから延滞金2%お願いします」のほうがやりやすい。「1年ですけど延滞金14.6%を足すと114万6千円になります」これじゃ「14万はまけろよ」ということになりはしないか。

 

14.6%というのはバブルの時代はそれでよかった。時代は変わる。変わった時代に合わせた法律をつくるのがいいのではないか。甘いかな?


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