海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

紅旗50mm f1.4をGXR A12MOUNTで試写

2012-06-16 | 使える中国製カメラ機材

 

紅旗50mm f1.4は、ライカのズミルックス50mm f1.4のコピーとして有名だ。実物は、ズミルックスより一回り大きく堂々として見えるが、全体のデザインはズミルックスそのもの。絞りの枚数も同じで手に持つとずっしりと重く当時の中国製にしてはしっかりと作られている感じだ。

 

 

見た目にズミルックスと大きく違うのは、距離計に連動しているレンズ側のカム受けの形状だ。本家と比べて接地面が広いのがよくわかる。

 

 

当時の製造会社名が漢字で彫り込まれている。照相机を直訳するとカメラだ。

 

 

このレンズを見るとかなり黄変しているが、これが作られた当時もそうだったのか経年変化なのか、当時関わっていた人が誰一人生きて居ないし資料も残ってないので謎だ。

 

 

この紅旗は、ライカMマウントには違いないのだが、実際にライカボディやこのGXR A12マウントに取付けると完全にレンズをロックする事ができない。つまりボディ側のロックピンが確実にレンズ側のロック受けに収まらないのだ。なので、ピントリングを回すとボディから外れる恐れがあるのでとても危険だ。ただし、本家の紅旗ボディでは問題なくロックされる。これは、以前にも複数の人から聞いた事があるので、もしかしたら最初からそういう設計なのか、若干遊びが大きいのかも知れない。

 

 

上の画像が、この紅旗50mm f1.4 開放で撮影した画像だ。画像が小さいのでわかりにくいと思うが、開放でピントが合った部分は以外にシャープなのにはちょっと驚き。

 

ピントが合った部分を100%で切り出し。

 

 

 

開放でのボケは、ややうるさく若干2線ボケ傾向だ。このレンズについて細かい事はあまり言いたくないが、当時の時代背景を考えると、コピーとはいえ中国のカメラ技術の結晶と言えるようなレンズかも知れない。

紅旗50mmを、Ricoh GXR A12MOUNTで使用。ISO200 WBは、オート 不明蛍光灯下で撮影

上の4点は、CanonFD50mm f1.4 接写リング使用

 

 

 

 


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