8割減に思う

2020年04月19日 | 写真

新型コロナ(中国武漢ウィルス)が世の中の動きを止めてしまった。
連日、メディアが流す感染者数増加のニュース、一向に減る気配がない。人との接触を8割減らす必要があるとのこと。しかし、緊急事態宣言後も期待通りには数字は上がっていない。5月の連休を前に、首相は固い表情で繰り返し伝える「人との接触を7割から8割減らして下さい」。
しかし私は思う、この「7割から8割」という表現から、どうも真剣味が伝わってこない。人間というものは、どうしても自分にとって都合よく物事を解釈する癖があると常々思っていた。この「7割から8割」もそうである。7割と言われれば、6割5分でも十分達成したと考える人がいても不思議ではない。「7割から8割」と幅を持たせて言われれば、心の弱い人間はどうしても楽な方に数字を捉えてしまう。そんな単純な人間の心の動きを、政府の人間は本当に知らなかったのだろうか。本当に8割を目指したいなら、明確に「8割減!」とはっきり言うべきであったと思う。いや、むしろ堂々と「9割」と言っても良いくらいだっかも知れない。

北アルプスの山小屋が5月の連休明けまで営業開始を先延ばしをすると発表した。人間とウィルスの戦いは山小屋にまで影響を及ぼしてしまっている。山小屋はシェルター的な役割も担っており、どんなに混んでいても登山客を追い出したりはしない。そのため、山小屋における接触8割減ということは本質的に無理な環境である。この戦いが、この先どこまで続くのか。8割減の政策がこのまま続けば山小屋への経営にも間違いなくダメージを与えるだろう。

出来る限り早くこの戦いを終わらせ、経済活動を再開させるためにも、そして何よりこの忌まわしいウィルスによって命を落とす人を少なくするためにも、「人との接触8割減」を徹底して実現する必要があろう。

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