いとうの独り言。。

「佐川急便中国サッカー部」の選手兼監督 伊藤伸一氏のブログです。

全国大会出場決定!

2006-07-17 20:34:35 | Weblog
7/15~17まで岡山の福田運動公園で中国社会人大会が行われた。
上位2チームは10月に秋田で行われる全国社会人大会に出場できるわけで、ようするに決勝までいけばOKなわけである。

一回戦は15日に行われ相手は鳥取第2代表のノートリアス。
パンフレットを見る限り若い選手が多く活動量が多いかなと予測はできるぐらい。うちも今現在のベストメンバーで望んだ。

試合は前半から圧倒。
ケントの右からのセンタリングのタイミング、精度が素晴らしく簡単に得点を重ねていく。
前半5点、後半4点、結果9-0の完勝。

その翌日・16日は二回戦、相手はSC松江。
メンバーは昨日とがらっと変えて望んだ。

試合は前半、一進一退の攻防が続く。
風が強くなかなか難しい展開。
結局0-0で終了。

後半、少しずつ相手はバテてきてほぼ佐川ペースに。
10分すぎツートップに上田&本田を投入。
そこからはさらに一方的な展開に。
時折カウンターから危ない場面もディフェンス陣が冷静に跳ね返す。
しかし相手もがんばりをみせなかなか点が入らない。

この試合、俺はメンバーには入らず監督業に専念してベンチにいたのだがさすが
に少しやばいかなーと思ったが、まぁ、流れは悪くないし外からの攻撃を繰り返せばいけるだろうと信じ我慢。
そして遂に残り10分を切ったぐらいで大前のシュートが決まる。
さらに攻め続けゴール前でボールを回しテルがフリーで冷静に蹴りこみ追加点。
結局2-0で試合終了。

そして今日、まず10時から準決勝が行われた。
相手はセントラル中国。
三週間前、リーグ戦で完敗しているので気合いが入る。
なんとしてもリベンジしたい試合だ。

今年に入って三回目の対戦ということもあり手のうちはお互い知り尽くしての戦い。
前半は予想通り一進一退の攻防が続く。
お互い決定的チャンスを何度かつくるが両チームとも体を張ってゴールを死守。
前半は無得点のまま終了。
内容はすこぶるいい。
ラインをコンパクトに保ち連動して動けてる。
ボールもしっかり動きいい形を作れている。
ベンチもいいコーチングでチームの雰囲気は最高だ。
この流れなら勝てると少し確信を自分の中で持ちながら後半へ。

そして後半開始早々、キャプテンが見せた。
河上のドリブルから本田へ。
場所はペナルティーの外。
そこから上手く左足に持って行き巻いてゴール左隅の一番上にふんわりゴール。

素晴らしい。

しかしそこからセントラルの猛攻がはじまる。
耐える時間帯が続く。
ラインもなかなか上げることができなくなりクリアーボールも拾われはじめ、ゴール前にくぎづけになる場面も。
しかし、今日の佐川イレブンは集中力が違った。
シュートはことごとく誰かの体にあたり跳ね返す。
しっかりとしたポジションを取っている証拠だ。

その苦しい時間帯の中、三山がやってくれた。
カウンターから河上のパスで三山が左サイドを抜け出す。
そして左足でゴール。
この得点はチームをほんとに楽にしてくれた。
逆にセントラルはこれで切れてしまったようだ。

3点目はラッキーなゴール。
コーナーをキャッチしたキーパーがカウンターを狙いキック。
しかしそのボールは必死に戻ろうとしていた牟田の後頭部に。
ボールは大前の近くにキーパーは前に出ているので体は後ろを向いていたが後ろ向きのままゴールを意識してゴールへパス。
ボールは見事無人のゴールの中へ。

3-0勝負あった。
このまましっかり守りきり試合終了。
誰もが感じたと思うが今季一番のベストゲームだろう。
チームがひとつになることの本当の強さを感じたゲームになった。
この時点で全国の切符を手にいれた。

さて、決勝は1時半から行われ相手はリーグ戦で首位を走るファジアーノ。

消化試合ではあるが負けられない一戦。
ファジは若手主体のサブメンバーで走ってくる模様。
うちは何人かフレッシュな選手をいれたが連戦の選手も半分を占める。

前半、セントラル戦とはうって変わって集中力をかく。
気持ちはあるのだがチームとして上手く試合に入れてなく感じた。
案の定、コーナーから簡単にヘディングで合わせられる。
立て続けにクリアしきれなかったボールを上手くコースを狙ったシュートを打たれ0-2。
結局前半はこのまま終了。

リードされてベンチにもどるとどうしても雰囲気はよくない。なんとかしなければ・・・。

後半、頭からツートップを入れ換える。
上田&堂面のフレッシュな選手に期待。
後半開始からラッシュをかけるが崩しキレず。
逆に左サイドのスペースにフリーで飛び出されニアであわせられ3点目を献上してしまう。

疲れの見える良平からケントに変える。
そこから流れはよくなり攻め続ける。
右から美濃、左からケントがどんどん切り込みセンタリング。
そしてチームの得点王、上田が2点を返す。
が、試合終了。

2-3で敗れ準優勝。
3点とられてから気持ちを切らさずに2点取り返したことにはチームの成長がみられた部分だったと思う。

ただ、ならなぜ準決勝で最高のゲームができたのに決勝は別のチームになってしまうのかというところに問題があると思う。
どんな相手でもどんな状況でも常に安定した戦いができなければ本当の強さではない。

たまにいいゲームができたり、つぼにはまったら強かったりというチームにはなりたくない。
みんなが同じ目的を持ってひとつになること。
チームとしてまだまだのびしろはあると感じているので技術的にも精神的にももうひとつレベルアップして全国で勝てるチームになりたい。

みなさん三日で四試合ご苦労様でした。きりたんぽ&おいしいお米楽しみだ(笑)

対レノファ山口

2006-07-10 17:53:30 | Weblog
お久しぶりです。

今日は二週間ぶりに三次陸上競技場で中国リーグが行われた。
前の試合からリーグ戦も折り返し。
相手のメンバーや特徴も一回やっているのである程度わかっての戦い。
本当の実力がなきゃ勝っていくのは難しくなるだろう。

グランド状態は昨日の雨で水溜まりも少し残っていて中央は芝がはげてガタガタのピッチ。
場所によっては状態のいいところもある。
グランド状態を考えてのサッカーも大切になる一戦だ。

前半、開始早々はボールの落ち着かない展開だったが徐々にボランチにボールが入りだしてからは佐川ペースに。
ボールの動かし方もシンプルにツータッチ以内でまわせている時間は得点の可能性を感じる展開ができ、際どいシーンも何度かつくる。
逆にピンチになったのはアプローチをかけられはまった状態になり蹴るしかなくなった状態でのキックの精度。
中途半端にピッチの真ん中に蹴ってしまうからそれを前向きで拾われ一気にピンチに。
もう少し追い込まれた状況の中での余裕・打開策を選手個人個人が考えてプレーできるようになることがもうひとつ上にいけるかいけないかだと思う。

結局前半は両チーム無得点のまま終了。

後半も一進一退の攻防が続く。
ボール支配率は高いのだが、ゴール前をしっかり固められレノファゴールをこじ開ける事はできない。
そして遂に不可解な判定からスローインはレノファボールに。
抗議していた佐川イレブンは一瞬集中力が切れ、素早いレノファのスローインから簡単に逆サイドのゴール前へ。

これを走り込んで来た選手に決められ先制される。

しかしまだ時間は充分あったので前に急ぐのではなく今まで通り繋いで攻めるサッカーを続けた。
そして後半、交代で入った美濃が左サイドから絶妙のセンタリング。
それを一番裏で待っていた上田が冷静に決め同点。

さすが昨年の得点王。
センタリングを蹴られる時のポジショニングが絶妙だなと感じた得点だった。

残り時間は10分程度。
最後の力を振り絞り点を取りにいくがこのままタイムアップ。
今季三回目のPK戦へ。

PK戦の順番は
伊藤・高宗・上田・三山・本田。

先行は佐川でスタート。
久しぶりのPK でなおかつ先頭だったのでもう少し緊張するかと思ったけど意外に冷静にボールをセットする。
蹴るときに意識したのはかなり疲れてるから体をかぶしてボールを浮かさないこと。
そして助走に入りキーパーを間接視野に入れながらボールを蹴る。
ボールはゴールのど真ん中にゴロで突き刺さる。
生まれて初めて公式戦で正面に蹴ってみた。
ドキドキしたけどあのキーパーとの駆け引きはいいもんだ。

結局、直のオーラからレノファは三本枠外に。
勝点2をゲット。

すっきり90分で勝ちきれなかったけど久々の勝利。
やっぱり勝つことは大事で疲れ方も違う。
結果ばかり求めすぎて内容のないサッカーをするつもりはさらさらないけど、結果を出すこともとても大事なこと。
そのへんのバランスを見失なわないようにチームをいい状態に持っていきたい。

今週は土曜日から中国社会人大会。
決勝までの道のりは三日で四試合の超ハードスケジュール。
昨年は準優勝で悔しい思いをしたので是非、チーム全員で力を合わしてタイトルをとり、全国大会の出場権を獲得したい。

今週一週間の過ごし方が大事になってくるので一日一日を大切に過ごしましょう。

P.S レノファ戦の後半、ディフェンスラインでもたつき奪われ、まずいと思いボールに向かっていったらボールが至近距離からミゾオチに直撃。
すごい音がしたらしく、息が出来なくなり立ち上がれなかった。
生まれて初めてミゾオチに直撃したのでこんなに苦しいものだとは知らずいい経験になった。
しかし、今振り返ってグランドでもがき苦しんでる姿は殺虫剤をかけられたゴキブリみたいな感じだったような気がする・・・(例えがわるいかな)

こんなに痛い経験は二度としたくないな( ̄▽ ̄;)