ケルザイム 未知との遭遇

幸せを夢の実現と考えるか、何気ない暮らしの中で幸せを感じるか。ひとの価値観にスポットをあてたそんな内容にしたいです。

薄くても透けない紙の応用

2010年06月19日 | Weblog
健康塗り壁ダイアトーマスのデモンストレーションをしていると、
こんなに薄塗りで透けないの?と聞かれる事がよく有ります。
普通の塗り壁と違い1mm~1.5mm厚手の塗り込みでは少し知識のある人ならボードの継ぎ目が透けるのでは気になる様です。
秘密は炭酸カルシウムと二酸化チタンが含まれているからなのですが、それぞれ塗膜の補強や材料を伸ばす働きをしたり着色などの為含まれています。
しかし実はこの成分は第一次世界大戦中、タバコを巻く紙の製造に使われ「茶色のタバコの葉を入れると透けてしまう。
それを透けないようにするというのが、もともとの技術だった。」といつかWBSというTV番組で取り上げられていました。
(以下番組抜粋)このタバコの葉が透けない紙を辞書用の紙に応用することができた。日本製紙パピリア 統括管理部 大川元洋さん:「このシガレットペーパーをスーパーキャレンダーと申しまして、金属と金属の間を通して平滑にすると印刷しても映える紙になる。」大正12年には製品化に成功。第二次大戦後の民主化で起こった出版ブームで大きく生産を伸ばした。
タバコから辞書へ。そして健康塗り壁ダイアトーマスへと応用されたというわけです。

職人の力2

2010年05月14日 | Weblog
5月8日「職人の力」サミット第1回賢者の会参加してきました。
場所は静岡市のグランシップ908会議室で行われ、北海道から九州までの多数の賢者が参加されました。参加して感じた事は現在不況による受注減少や公共事業等の削減などで市中の職人は余っている状態で、それに伴い人件費(所謂日当)はどんどんさがり大工さんですら8,000円というところもあるそうです。もう少し体裁の良い人件費の下げ方もあります。それは新築工事の場合、建て方が終わって以降の大工さんの人件費を坪何人という表現をして積算しますが、それを坪25,000円ですなどといい、例えば40坪の家なら25,000円×40坪で1,000,000円がもらえる事になります。しかもそこは建て方が終わってから25日間で木工事完了ですので、25日間で100万円稼ぐという事になります。みなさんは「すごい、月収100万円じゃないの」と思われるかもしれませんが実際には通常三人ぐらい入らないと間に合いません。それでも一人あたり33万円なら・・・それにしてもこのご時世文句は言えない金額ではと勘違いされます。と言いますのも洋風住宅の人工は平米あたり2.0~8.0人(間取りにより違います)が基準書に書かれている数値です。今回のケースは単純プランが多いので中でも低い数値の2.0人に該当しますが、それを先ほどの計算式に当てはめますと
まず上棟までの人件費を坪1.0人控除し
(2.0×3.3)-1.0=5.3人/坪÷3.3=1.61人/㎡
人件費(日当)×坪数(平米×3.3)×単位面積あたりの人工数
18,000円(関東相場日当)×(40×3.3)×1.61=3,825,360
すごい違いになります。
これを三人がかりで25日で完成させるとしたら
一人あたりの月収は
382.5万円÷3=127.5万円/月
これを1年間続けると大工さんは1,530万円の年収になります。
周りの大工さんにそれだけの年収を手にされている方は何人いますか?
あまり見かけないと思います。
結論から言うと25日で仕上げるというのが出来ないのです。
先ほど上棟後平米あたり1.61人という数値が出ました。
これを40坪の住宅に当てはめると
1.61×40×3.3=212.52人
それを3人で工事すると
212.52÷3=70.84日
これを25日(1ヶ月の作業日数)でわると
70.84÷25=2.83
詰まり約3ヶ月かかるという事になります。
先ほど今回のケースで一人あたりの取り分は
127.5万円でした。それを年換算すると
127.5×12÷3=510万円
実際には続けて次の現場に入るわけではなく、
タイム・ラグがあったり施工面積などが事なり数値は抑えられる場合があります。

では最初のケースを人工表示すると
100万円÷212.52人=4,705円
実はこれが1日あたりの人件費(日当)になります
212.52人かかる工事を1日あたり3人に増やしても
212.52÷3=70.84日かかります
それを25日で仕上げるのですから
ビバリーヒルズに建てるのは良いのですが
大工さんも随分軽く見られたものだと感じざるを得ません。
むしろお客様軽視と言っても良いかもしれませんね。

さて、職人の力の話
職人の復権を目指し頑張ろうとの発足会でしたが、
上記の現状で若い世代が魅力を感じられないでいる事でしょう。
しかし、確実に来る職人不足の時代。
その準備を今からしていかないといけないと確認しました。
会では組合組織にして不足する職人を欲しい現場に斡旋する
しかも登録職人からは手数料等をとらないとしています。
私はこの「職人の力」のシステムにアカデミックな要素を
プラスするとより素晴らしい仕組みができあがるのではないかと思います。
それには業界だけではなく行政や学校との連携が必要なのかもしれません。
今文章を推敲しながらもワクワクした気持ちがするのは
私の深層心理が肯定している為なのでしょう。

牛タコさっちゃん

2010年05月04日 | Weblog
今日本棚の整理をしていて発見した。
「牛タコさっちゃん」は本の名前です。
もう何十年も前に出版された本でサブタイトルは
広告をめぐる記号論バトルロイヤル。
著者名は宣伝会議となっていて
ADSEC(AdvertisingSeemioticsCircle)
広告記号論研究会という勉強会をクローズドで開催している
記号論有識者の集まりだったと記憶しています。
タイトルの牛、タコ、さっちゃんはそれぞれ
アルバイトニュース、酎ハイ、忘れてしまいました。
記号論と言えば当時の大学生の間でちょっとしたブームで
シニフィアン、シニフィエなどの記号論の基礎概念を
(知らないであろう学生に)熱く語っていた記憶があります。
しかも浅田彰氏の「構造と力」などは工学部の私にとって
構造力学を連想させるタイトルで私の友人の目を引かせ
「力学の勉強か?」と寄ってきたらすかさず
「違うよ、記号論の本じゃないの、知らなかった?」
などと内容を少しも理解出来なかったにもかかわらず
出来る男に見せかけていたものである。
ついでなので前述の言葉の説明をします。
記号論は深層的な意味分析の方法ですので、
シニフィアン--意味するもの
シニフィエ--意味されるものとあります。
簡単に説明すれば野球のサインを例にします。
つまりサインそのもののジェスチャーは
シニフィアンでありその意味するところの
盗塁だとかヒットエンドランなどが
シニフィエという事になります。
京都での長居した時に出されるお茶も
有名ですのでわかりやすいサインですね。
ところで私は最近少し料理をしています。
たいしたことは出来ませんが家内も喜んでくれているようです。
しかしそのシニフィエは結構複雑なんですよね。

職人の力

2010年05月01日 | Weblog
来る2010年5月8日”2010「職人の力」サミットが静岡市で開催されます。
現在活躍されている職人の多くが団塊の世代の方々であり、
実はもう数年もすればその大部分がリタイヤされるか、現場には出るが
サブ的なシフトで働かれる事になる。そうなると起きてくるのが職人不足という事です。
何年も前から言われていたのだが、いよいよ現実となる様です。
住宅の新築着工数が年間80万棟建つか建たないかのご時世、ちょうど良いじゃないかと
思われている方もあるかもしれません、しかしここで冒頭で記した職人の多くがという言葉の意味を考えてみて下さい。細かな数字には触れませんが考え方として20代、30代・・60代職人の世代層を分類するとその割合が同じであれば60代がリタイヤしても10代が20代となり
それぞれ20%の移動となります。ところが60代の割合がたとえば均等割の倍詰まり40%あるとすると他の世代は15%づつになります。ところが割合的には60代の次に50代が多く
その割合を30%とすと他の世代は10%づつという計算なります。
今60代の方が引退され10代が職人となったとします。すると40%が減り10%増えます。
詰まり全体では70%になります。そしてさらに50代の30%が抜けるとなると実質42.8%減。
 (前振りが長くなりましたが)危機感を感じ組織化しようとしているのが「職人の力」
詳しい内容については後日報告しますがこの動き今必要な行動ではないでしょうか?

entrepreneur(アントレプレナー)

2009年03月29日 | Weblog

 企業家という意味らしい。
ヨーゼフ・A・シュンペーターの理論の中心概念であるイノベーシ
ョンを実行する者をそう呼ぶらしい。日本では技術革新と訳さ
れる。しかしこの場合は財貨の生産や生産方法の導入そして
販売先の開拓などそのほか合計5つの新しい生産要素の組み
合わせを実行している者であっていわゆる経営者とは分けて
いる。近年は起業家として訳されることもあるという。私の
周りでも最近新規事業を起業された方が何人かいる。不況の
最中じっとしているより行動をといった呼びかけもあるが資金
が循環することになるから大変良いことではないかと思う。
景気循環とはシュンペーターの理論だが信用創造もまた然り。
簡単に説明すると起業家が銀行から信用貸出を受けそれに伴
い銀行システムで通貨が創造されること。
ないものが創造され社会に不均衡に出回っていく、それを好況
と表現している。やがて銀行への返済が進むにつれ均衡化して
いく過程を不況と考えている。これは信用貸出を受け信用収縮
をしたことになる。
 さて、不況時の有効対策として住宅政策がある。
住宅を建てるという事はその市町村には固定資産税をはじめ
住民税など色々な副産物があるからせめて固定資産税を半分
にしましょう、建物については3年間だけ半分ね。アパート
用地なら1/6にしましょう。などなど特典がいっぱいある。
しかし住宅建設のすごいところはそんなもんじゃない。
何しろ部品数が半端ではない。自動車が5万点から構成され
ているというが住宅ではその倍の部品が必要になる。
つまりそれだけ市中にお金が出回るということである。
住宅の経済誘発係数が2.0いくらだったと記憶しているが、
どういう事かというと2000万円の住宅を建てたとすると
4000万円の取引があることになる。財政難の市町村の方には、
是非市町村循環型選択を願いたいものである。

Ievan polkka

2009年02月18日 | Weblog
Loitumaというフィンランドのグループが1995年に出したアルバムに収録されている曲で、もともとは民謡だったようです。
100年振りの大不況といわれている今の空気を振り払ってくれる様な軽快なリズムでとても楽しい気分になります。
この曲の歌詞は1930年に作詞されたらしいのですが、ポルカのリズムに浮かれた娘イエヴァが家に引き篭もり気味のネガティブな母親をうまくごまかして踊りに参加しイケメンと恋に落ちるといった内容だと思います。
今のこの時代バタバタせずじっと篭っていれば良い。果たしてそうでしょうか?
言わばイエヴァお母さん的発想ですね。そうではなく不況時の経営姿勢は石橋を叩きながら前向きでありたいものです。というもののイエヴァはポルカのリズムにからだが反応しただけなのでちょっと話は違いますが、この曲を聴くとポジティブになる気がするというだけでも良いですね。

年輪

2008年11月25日 | Weblog
 すっかり寒くなりました。 来月志を同じくした工務店5社が集まりねこじゃらしという媒体で共同広告を出します。本日その掲載写真の撮影をうらにしの合間を見て撮りました。広告代理店の指示で材木を5人で担ぐのです。私が幼少時山○木材のコマーシャルで使われた感じのポーズですが、その映像は1人が担いでましたが今回は5人というのが時代を感じさせると私なりに思っています。つまり当時の自分の会社以外はすべて敵というかかっこよく言えば一匹狼的な運営からコラボによる形態へと変化してきている。この事は早くからゼネコンのJV形式がありましたね。私は非常に良いことだと思っています。情報の共有化は業界のレベルを上げますから最終的に消費者に有利に働くのではと思うからです。

パラドックスを楽しむ

2008年05月05日 | Weblog
パラドックス (paradox) という言葉は多義であるが、数学では多くの場合、正しそうに見える仮定と正しそうに見える推論から正しくなさそうな結論が得られる事を指す。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』世の中には結構ありそうですね。ボイルのフラスコや誕生日のパラドックス、クレタ人のパラドックスなど有名ですが、電機メーカーのカタログの中にも見つけました。それは2ヒーター式の電気温水器。通常の温水器は1ヒーターのため沸きましの際余分な電気が必要になるが、2ヒーターにすると上部にもヒーターが付く為給湯管のある上部から効率的に沸きまし出来るという説明。どこがパラドックスかというと沸きましの部分に注目して頂くと理解しやすいですが、元来電気温水器は深夜電力を利用しますから沸きましはあまりしません。ですから保温能力が低いので昼間沸きましが必要になるか1ヒーターで効率よく沸かす能力のないヒーターではないかと懸念されます。もう一つのパラドックス。それはIT革命のパラドックス。これは寺島実郎(日本総合研究所会長)の講演で話された内容から、WTIで取り引きされている石油は一日3億バーレル。しかし実需は70万バーレル、OPEC及び非OPECでこの世に生み出されている石油すべてをかき集めても1日あたり8,600万バーレルというから怖い怖いパラドックスになっています。他にも色々ありそうですね。そう言えば如才もパラドックス。如才無くと言えば手抜かりがないとか手落ちがないの意味。この言葉本当は存在せず、下学集(室町時代の国語辞典)に掲載された如在の書き間違いといいます。正に手落ちから生まれた言葉。面白いですねパラドックス!

辻太鼓

2008年04月20日 | Weblog
4月12日辻町地区の祭りが行われました。
私は仕事の都合で一日だけの参加となりましたが、
地域の人たちの交流として大変有意義な時間が過ごせました。
世代を越えた人との2日間という滞留時間は(練習は3週間)
その人をすべて理解することは出来ないまでも
顔見知りになるには十分な時間です。
顔見知り、以外にもその事が意味ある事なのかも知れない。
ほぼ同じメンバーによるソフトボールチーム「ソフト辻太鼓」も
いよいよ今年度も始動します。
祭りの反省、ソフトの活動、納涼フェスティバルの準備と
これから半年は同じ顔で出会う機会も増えてきます。
家庭→地域→仕事→所属団体の優先順位で
スケジュール管理していきたいと思いますが、
現実は仕事を最優先にしています。
きれい事を言ってもお金の絡む事はおろそかには出来ない。
プロである以上は当然の事ですね。
ただ少し危惧しているのは希薄となりつつある人間関係、
「・・・隣は何をする人ぞ」これは最近の俳句ではなく
芭蕉の俳句「秋深し隣は何をする人ぞ」がその全文。
正しくは秋深きらしいが元禄7年(1694年)に詠んだというから
今のご時世とはちょっと違う。
弟子が主催した俳句会へ病気の為欠席することとなったため、
発句として遣わしたもので俳句の意味も「秋も深まっているのに
隣の人がなにをしてるのか私には関係ないああ希薄希薄。」
ではなく、秋が深くなり床に伏せって静かにしていると自然と隣の人の生活の音が聞こえ、
隣の人は何をしている人だろうなどと色々想像してしまいます。
先ほど祭は仕事の都合で一日しか出席できなかったと書いたが
事務所で仕事をしていると、遠くに祭囃子が聞こえてきた。
それが段々近づいて来るにつれワクワクした気持ちになった。
仕事により拘束された私が祭囃子に耳を傾けている状況は
芭蕉の俳句を真似て一句。「春早々、囃子の音が右左」
コミュニティの大切さを古き良き伝統によって目覚める人がいるとしたら
それが真の目的なのかも知れない。

DDサミット

2008年03月28日 | Weblog
3月21日静岡の日本夢ファクトリーにてダイアトーマス・ドリームス・サミットが行われました。全国にある健康塗り壁ダイアトーマスの取扱店の中から主に40才台以下の青年層が集まり意見交流をしました。内容的にはK-スプレー施工説明、各社の施工例交換などとても参考になることばかりで勉強になりました。
 また、セーフテック・インターナショナル㈱是安義徳社長による講和も聞く事が出来ました。内容は糖質過剰摂取による肥満の話でご飯、パン、ラーメンなどの練り物の代用品としてビスケットを開発され、試食させて頂きました。
とても美味しいので太らない素晴らしい食品ですが何より驚いたのはそのビスケットの栄養分としてケルザイム(ダイアトーマスの主原料)が含まれている点です。
ついにここまで認められたかといった感じです。