あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: 2泊3日南紀勝浦堪能_25周年の旅

2013年04月23日 | 旅するシーカヤック
この4月で25周年を迎える。 結婚したのが24歳のときだから、50歳を目の前にして所謂『銀婚式』というやつである。
『いやあ、銀婚式だって。 なんだか年寄りになったような響きだなあ』

せっかくだから二人の好きな旅行にしようということで、昔から妻が行きたいと言っていた南紀勝浦温泉旅行に決め、これに向けて何年も前からコツコツと貯めて、数ヶ月前には旅の予約をしていたのだ。

***

昨年2012年は、思いもかけなかった様々な出来事が重なり、辛くて悲しい試練の年であった。
打ち拉がれ、心折れた俺を、やさしく包み、見守り、そして支えてくれたのが妻。 今の俺があるのも、妻のおかげである。 ただただ感謝。

そして、
長いようで短かった25年。 文字通り『山あり谷あり』であった25年。 子供達を育て、子供達に育てられ、そしてあんなに小さかった二人の息子達は大きくなり、成人し、晴れて子離れ夫婦となった25年。

せめてもの妻への感謝の気持ちを込めて、俺の得意とする企画/プランニングとアテンドでたっぷりと南紀勝浦の旅を堪能してもらい、最高の記念にしたいと思っている。

***

2013年4月19日(金) 25年に一度の一大イベント。 せっかくなので有給休暇をとって、2泊3日の旅に出発。

朝食は新幹線の中で、最近お気に入りとなった『むさしのお弁当』 うん、美味い!

新幹線で新大阪駅まで行き、特急『くろしお』に乗り換えて紀伊勝浦へ。

朝は6時前から家を出て、紀伊勝浦に着いたのは午後1時。 『いやあ、南紀勝浦って遠いなあ。 連泊にしておいて正解だ』

お昼ご飯は、事前にチェックしていた『桂城』さんへ。

ここでは、おいしい『マグロ料理』とビールを堪能。

『いやあ、美味しかったし、お腹いっぱいだ。 ここはコストパフォーマンスがスゴくいいねえ』 満足満足、旅は好調なスタートである。

食後は、風が少し強い中、観光船に乗ってみた。

今日は風の影響で、40分の短縮コースだとの事。

という訳で、湾内中心ではあるが、風浪でジェットコースターの様なスリルを楽しみながら、美しい景色を堪能した。

『ヒャッホー! ザンブリ、バシャリとこんなに波に揺れて、まるで遊園地みたい。 これはこれで楽しいね。 いい想い出になるじゃない』

午後の遊覧船は、ホテル浦島とホテル中の島に送ってくれるという事だったので、予約していた『中の島』の桟橋に着けていただいた。


フロントでチェックイン。 今回は、幸運な事にグレードの高い『潮聞亭』に宿泊できる事に!

部屋に入ると、『いやあ、これはええなあ』

この部屋に連泊である。 これは、のんびりまったり、旅をたっぷりと楽しめそうだ。 感謝!

***

夕方には貸し切り露天風呂を予約しておいたので、その前に宿の方のおススメで、中の島の遊歩道を散策することに。

アップダウンのある狭い山道を登っていくと、

頂上にはとても良い雰囲気の広場があり、

展望台からの眺めは最高である! 『うん、確かにここは素晴らしい』

午後4時。 フロントで鍵を受け取り、貸し切り露天風呂へ。

『気持ちええなあ』

硫黄の匂いがする、温泉らしい柔らかいお湯に、二人でゆっくりと浸かり、日頃の疲れを癒す。

***

部屋に戻ると、まずはビール。 売店で見つけた地ビールをグビリ。


午後6時半から夕食。

美味しそうな料理が並ぶと、ビールで乾杯。

『25年間、本当にありがとう!』

もちろん食事の時にテレビを見ることは無く、差し向かいでビールを飲みながら、会話を楽しみ、おいしい料理を堪能。

途中から、今日のためにちょっぴり奮発してきたワインを取り出す。

そしてまた、リモワのケースの片隅にそっと忍ばせてきた、新婚旅行の時に北海道で購入した想い出のワインオープナーでコルクを抜く。

『お、このワインはやっぱり美味しいね。 普段の一瓶数百円のワインとは全然違うわい』 『ほんと、口当たりが柔らかいねえ』

『ごちそうさまでした』 満足満足!!!

***

2013年4月20日(土) 朝起きると、外は快晴。

今日もタップリ楽しむぞ!

朝食を食べ、船で本土に渡ると、レンタカーの時間までしばし町を散策。


9時。 駅前でレンタカーを借りると、那智の滝エリアへ向かう。 大門坂駐車場にクルマを停め、ここからは徒歩で那智の滝へ。

片道約1時間との事。

良い雰囲気の熊野古道の散策を開始。

土曜日の午前、人気の少ない、緑豊かな、しかし結構ハードな古道を、一歩一歩登っていく。





途中、那智の滝が!


約600mだという急勾配で足元の悪い古道を、汗をかきかきなんとか登りきった。


ここから再び、那智の滝に向けてウオーキングコースである。

『いやあ、まるで絵はがきの様な景色だね』

『お、那智の滝がよく見える』

『これはいいねえ』

***

那智の滝に最接近。

私自身は昔、大学卒業の卒業旅行を兼ねて、東京から和歌山まで『Z250FT』というカワサキのバイクをフェリーの乗せて運び、那智の滝などを巡りつつ、広島までツーリングして帰ってきたのであるが、もう28年近く前の事であり、あまりよく覚えていないのだ。

幸い天気にも恵まれ、133mという落差の滝は迫力の風景。 神々しい。

『ここに来て良かったね。 天気も良くて、絶好の観光日和』

ここからは、バスで駐車場まで戻る。 レンタカーに乗ると、途中の紀伊勝浦でお昼ご飯を購入し、本州最南端の潮岬を目指す。

途中、『橋杭岩』へ。 『ふうん、これは独特の景色だねえ』


潮岬灯台。

ここでは、途中で買い込んだ『めはり寿司』と『サンマ寿司』で、ピクニック気分のお昼ご飯。

『いただきまーす』


『ごちそうさまでした』 食後は、灯台に登ってみる。

『おお、ええ景色やなあ』

***

串本海中公園。

ここでは、元気なウミガメ達を観察し、

海中が観察できる施設で、のんびりまったり。





『あ、あそこに魚がえっとおるで』

『おお、ここには綺麗な魚が寄ってくるわい』

***

次は、太地にある『クジラ博物館』

ここで、昔懐かしいメダルの刻印機を発見!

『おお、これは記念に作ってみようや!』

さすがに最近の刻印機は、パソコンで入力するらしい。

400円也でコインを購入し、二人の名前を刻印する。 入力はパソコンだが、刻印はメカニカル。
『ガッチャン ガッチャン ガッチャン 。。。』と凄い音。 アナログやなあ!

コインホルダーを200円也で購入し、『いやあ、ええ25周年の記念品ができたなあ。 なくさんようにして』 『これで”ペナント”でも売っとったら買うてかえるのになあ』なんて、まるで中学校の修学旅行気分である。 楽しいなあ!


クジラ獲りの船の絵と模型の展示もあった。


ここの博物館のスゴいのは、海水プールで小型クジラを観察できる事。

『おー、これはスゴい』と、俺は大興奮。




午後4時からは、クジラショーを見させていただく。









『スゴいスゴい! これは大満足だ!』 クジラ博物館、本当に来て良かったな。

***

ホテルに戻って温泉で一日の汗を流すと夕食。

今日は、昨日に増して豪勢だ。 やはり、連泊ってこういうことなのか!

刺身も美味い。

地元ではポピュラーだという『ピンピン貝』 これも旨いなあ。


『へえ、こんな牛タン食べた事ないわ』

『ごちそうさまでした』 きれいな部屋で、おいしい夕食をのんびりまったりと二人で楽しんだ。 『いやあ、本当に美味しかったねえ。 大満足!!!』

***

2013年4月21日(日) 南紀勝浦旅行の最終日である。 バイキングのおいしい朝食をいただくと、船で本土へ。

ホテルの桟橋で記念撮影。

『お世話になりました』

本土に渡ると、そこからは再び船でホテル浦島さんへ。

ここにある『忘帰洞温泉』は、妻が前から入りたかったという温泉なのである。
『これは、どうしても行かねばなるまい』
調べると、午前中の日帰り入浴は9時からで、10時からは清掃に入るとの事。 チャンスは9時から10時までの限られた1時間。


『いやあ、忘帰洞。 これも景色と雰囲気が最高に好いね。 ほんと、今回の旅は当たりばかりじゃないか』


***


ホテル浦島から船で本土に戻り、お昼ご飯は少し離れたお寿司屋さんへ。
JRで移動し、

もう少し時間があるので、しばし地元を散策。

雨上がりの午前中は、澄んだ空気で海沿いの景色も清々しい。 何を間違ったか少し離れた場所からは、『セミの鳴き声』が聞こえてくる。。。


近くのお寺へも足を延ばす。





『補陀洛山寺』



新緑が眼に映える。

***

待ちに待ったお昼ご飯は、『喜八』寿司さんへ。

マグロ尽くしが有名な寿司屋さんである。

『おお、美味そうやなあ。 いただきます!』


寿司をパクリ。 ビールをグビリ。 『至福の一時や!』

上寿司に、

鉄火巻きも注文。

『ごちそうさまでした。 美味しかったです!』

***

再び勝浦に戻り、特急くろしおで家路についた。

『いやあ、今回の旅は天候にも恵まれたし、プランニングも完璧やったなあ。 ほんま、最高に楽しかったわ』
『うん、本当に楽しかった。 ありがとう』 『なに言うてんね。 俺のほんの感謝の気持ちや。 これからもよろしゅうな』

今回の南紀勝浦の旅は、ホテルにも天気にも恵まれて、本当に最高の25周年記念の想い出となる至福の一時を楽しめた。 最高!
これからも、子離れ夫婦として、二人で旅行を楽しみ、想い出を積み重ねていきたいな。
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