Sera の本棚

感動した本のことや映画を見たり、コンサートへ行ったりした感想、高槻の写真など記録できたらいいなあと思います。

女は人生で三度、生れ変わる

2009-07-03 09:31:11 | 

カリフォルニア大学神経精神医学者ローアン・プリゼンティーンさんというおきれいな方が書かれた本に目が留まりました。見返しを見ると

  • 女性は1日に2万語を使うが、男性は7000語。
  • 男性はほぼ1分ごとにセックスについて考えるが、女性は1日に1度。
  • 女性はつねに人の感情をくみとるが、男性は目の前で泣かれたり身の危険を感じないかぎり、相手の感情に注意をはらわない・・・

と書いてあります。これらのことを生物学的にわかりやすく解説されています。女性のホルモンと脳の関係、ホルモンの分泌によってどのように感じどのような行動をするのか、体内で起こっている現象が日々の生活にどのように影響しているのかがよくわかります。それでは女性に影響を与えるホルモンの種類にはどのようなものがあるのでしょうか?

  • エストロゲンーホルモンの女王、全力投球で力強く支配している。ときにはあらゆる業務に気を配り、ときには積極的な誘惑者となる。ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、アセチルコリン、ノルエビネフリン(良い気分にしてくれる脳内化学物質)の仲間
  • プロゲステロンー背後に控えているが、エストロゲンの力強い姉妹。断続的に登場し、ときどき嵐をはらむ黒雲集めてエストロゲンの効果をひっくり返す。ほかのときは穏やかな仲介者。アロブレグナノロン(脳内のヴェイリウム、つまり鎮静剤)の母。
  • テストステロンー迅速果敢、集中力があり、全力投球、男性的。強引な誘惑者。攻撃的で情け容赦ない。甘い顔をしている暇はない。
  • オキシトシンー優しく慈しみ深い大地の母。人助けや世話好きに喜びを見出す。ヴァソブレッシン(男性の社会性ホルモン)の姉妹、エストロゲンの姉妹、ドーパミン(これも良い気分にしてくれる脳内化学物質)の姉妹。
  • コルチゾールーストレスでへとへと、ふらふら。身体的、感情的にきわめて敏感。
  • ヴァソブレッシンー秘密主義で背景にひそむ。微妙に攻撃的な男性エネルギー。テストステロンの兄弟、オキシトシンの兄弟(オキシトシンのようにつながりをもちたがるが、その方法は積極的、男性的)
  • DHEAーあらゆるホルモンの源泉。どこにでも進入して存在し、人生を霧のように覆っている。エネルギッシュ。テストステロンとエストロゲンの父であり母で「ホルモンの母」と呼ばれている。ホルモンのゼウスでありヘラ。若者にはたっぷりあるが、老齢になるとほとんどなくなる。
  • アンドロステディオンー卵巣のテストステロンの母、生意気屋さん。若いうちはすこぶる元気で、閉経で衰え、卵巣とともに死滅する。
  • アロブレグナノロンー贅沢でおっとりしていて優しい、プロゲステロンの娘。彼女がいないとわたしたちは気難しくなる。誘惑し、鎮め、なだめ、どんなストレスも中和するが、彼女がいなくなったとたんに苛立たしく落ち込んだ気分になる。彼女が突然姿を消すことが、生理がはじまる3、4日前に起こるPMS(月経前症候群)の物語の中心。

このようなホルモンによって脳がどんな行動に感心を持つかを決められるそうです。ホルモンは女性の価値観や欲求を形成し、何が重要なのかを日々、女性に教えているらしいです。そんな大事なホルモンの分泌が男性は一生を通じてそんなに変わらないそうですが、女性はころころ変わるらしいです。なかでも大きな変化は思春期、ママになる時期、そして更年期です。そのたびに女性は翻弄されてもみくちゃになり、苦労します。この本にはホルモンと脳の関係、男性と女性はいかに違うかなどわかりやすく、実際にあったケースを解説しながら述べられています。更年期後の女性の脳は引退するどころではなく、多くの女性の脳は頂点を極めようとしているそうです。子育ての重荷が減り、圧倒的な場を占領していたママの脳が後退するこの時期は、とてもエキサイティングで知的になりうると書いてあります。人生はまだまだこれからで仕事にーどんな仕事であれー情熱的に取り組んでいると、女性は満たされた気分で元気よくいられるそうです。閉経後の体や脳の反応は一人一人違いますが、多くの女性はこの時期、以前より自由に自分らしい人生を送れるようになると書いてあります。そして夫の面倒をみるのが嫌になるそうです。ビックリするほど私によく当てはまっています。ホルモンのなせる業だったのですね~(゜∇゜ ;)エッ!?。男女の脳の違い、性格の違いがよくわかり面白く、異性を理解するのにも良い本だと思いました。 

お気に入り度:★★★★★  図書館資料 請求番号:医療 491.3/ブ  吉田利子=訳

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2 コメント

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不思議で難しい (柴又のオバサン)
2009-07-05 23:29:17
わぁ~、読むだけで頭の中が…。単純な脳です。
このように何種ものホルモンがあるのですね。
当てはまることが大いにありです。

>そして夫の面倒をみるのが嫌になるそうです
ビックリするほど私によく当てはまっています。ホルモンのなせる業だったのです。

これは笑えますね。ホルモンのせいでなかったら怖いですよ。(^-^;ゞ

またSeraさんの本棚で賢くなりました。
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≧(´▽`)≦アハハハ (Sera)
2009-07-06 08:12:20
柴又のお姉さんご夫婦は世の夫婦のお手本ですね。
ご夫婦だけでなしに親子関係もそうだといつも感じています。
旦那様もお母様も感謝されているでしょう。
柴又のお姉さんもお二人に感謝されて・・・

いろんなほんとの出合いがあり嬉しいです。もっと独身の時に出合えていたらもう少し対処の方法もあったのになあと思います(^^;
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